[OldCityBoy的「映画」考察] タクシードライバー(1976) ➡思い描く自身のキャラクターと世間の認知にどう折り合いをつけるか
色々な切り口から語れてしまう名作です。
見る年齢によっても感じ方が異なるため、それも名作たる所以なのですが、自身が若いころ見たときは、
空気読めないパンク!!!
と衝撃を受けました。
が、今の年齢になると
自己に対する自身の認識(だいたい理想化されている)と、世間の認識との違いに対して、どう折り合いをつけるか
と、もう少し深い意図まで読み取れるようになりました。
具体的に、主人公は激しく空気が読めない痛々しいキャラで、周りと関係性をうまく築けません。
つまり、自身が認識している自己と、世間(特に女性)が認識している主人公とは乖離があり、それがうまく理解できない、つまり自己を客観視できない状態です。
ただ、この主人公はこの状況を打開するために懸命に自己変容しながら積極的に外に打って出ます。
元々、世間の自己に対する認識を把握することが苦手なので、自己変容は世間が求める姿から大いに的を外してますが、それでもくじけず軌道修正を行い、最終的には世間から賛美を得られ、自身の認識と世間の認識との違いに折り合いをつけられることで物語は終わります。
よって、今だと、
いじけて家でじっとしてても世間から受け入れられることはないので、失敗してもいいのでがむしゃらに外に出て色々試せ!
な前向きなメッセージに受け取ることができました。
ちなみに、この映画の題材と近いのが👇の漫画です。
この漫画はコミカル風に描いてあるため、読みやすさはありますが(自身は痛々しくて読めませんでしたが…)、もしご興味のある方は読まれてみてもよいと思いますよ。
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