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[OldCityBoy的「映画」考察] フレンチ・コネクション(1971) ➡ニューシネマ風に撮った王道作品で、"あぶない刑事"はこの映画がモデルだろう

ぱっと観た感じ、「あれっ、ニューシネマ?」、な印象を受けます。

理由は画面が妙にざらついているからなのですが、恐らく意図的にあまり性能の良いカメラを使わず、ニューシネマ風な絵にしたかったためだと思いますが、ストーリーや演出は王道です。

が、このニューシネマ風な絵と王道演出を組み合わせるところがなんとも新鮮で、自身は👇の"ブレア・ウィッチ・プロジェクト"を思い出しました。

この"ブレア・ウィッチ・プロジェクト"ですが、内容はもう定番化した王道ホラーなのですが、撮り方を主人公がハンディカメラをもって自身で語りながら物語を進める、という新しい手法を試しており、低予算映画ながら、当時は話題になりました。

"フレンチ・コネクション"も撮り方をニューシネマ風という新しい手法にチャレンジしていますが、演出は王道のアクション刑事ものです。

例えば、冒頭の走るシーンは横スクロールで追っかけて取っていますが、これは"ウエスト・サイド物語"でやっている手法です。

有名な車のスタントの場面も、横スクロールを多用しており、王道と新しい撮り方を組み合わせた映画、とも言えると思います。

脚本的にも、冒頭マルセイユの事柄は、後に同じことが起こることを隠喩したものであり、要は繰り返しのフリになっている王道手法です。

さらに、この映画に続いて"フレンチ・コネクション2"なる続編が出来ているところも見ると、王道中の王道なのです。

最後に、好戦的な刑事2人組がカースタント・銃撃戦を行うアクションエンタメ(そして上司を困らせる)、ってどこかで見たことある光景だぞ…、と思い巡せてみると"あぶない刑事"でした!

もちろん"あぶない刑事"は80年代のドラマなので、日本は好景気であり、この映画よりポップに、男前に、そして笑いも入れた演出に変更されていますが、妙に走る・カースタント・ガンアクション等々、そのまんまな面影が感じられますよ。


話は少し変わるのですが、この映画に出ている刑事の1人(ロイ・シャイダー)はどっかでみたことあるな~、と調べたところ、JAWSに出てくる人でした。

ということで、いよいよスピルバーグが出てくる時期になってきたのですが、次回はスピルバーグ作品としてはあまり知られていない”激突!”を見ようと思います~。


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