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文学的な何か

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読んだ本と観た映画のレビューです。
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#映画

Swallow

Swallow

※記録のためのネタバレです

スワロウの意味は飲み込む。

美人な新妻が、少しずつ狂い始めていく。

この物語の主人公ハンターは、良家で育ち仕事もできる旦那と豪邸に住んでいる。
距離の近い義父母や多忙な旦那のちょっとした彼女を蔑ろにする行動によって、彼女がいかに孤独で閉鎖的な世界にいるのかが前半に描かれている。

間もなくしてハンターは妊娠。
退屈で無機質な家の中で、何か新しいことをしたいと思い立

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ボヴァリー夫人

ボヴァリー夫人

⚠︎ネタバレ含みます。

Amazon primeで、ミア・ワシコウスカのボヴァリー夫人を観た。

最近あまりピンとくる映画を観れておらず、久しぶりに面白い映画を観たという感じがした。

時代背景は19世紀のフランス。
分かりやすく言えば身分の高い男女は着飾り、男はハットを被り、女は華やかで苦しそうなドレスに身を包んでいる。

主人公のエマは容姿端麗で、修道院の寄宿舎で少女となり、田舎の医師シャル

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アデル、ブルーは熱い色

アデル、ブルーは熱い色

フランス映画はティーンエイジャーの何気ない日常もお洒落に映し出す。エマの青い髪、劇中に登場するスパゲティ、アデルの飾らない髪の毛。

甘酸っぱくて苦くも爽やかで、10代で一生忘れられない恋をしたアデルがちょっぴり羨ましくもなる物語。

主人公のアデルは、いつだって髪は適当にまとめているし、周りの生徒のようにメイクもしないが、美人で不思議な魅力を持つ高校生。モテるけれど恋人を持つことには興味がないと

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