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名刺がSNSになる時代さ。 #仕事

とうとう、私も
自分の名刺を手にした。わーい。
毎日鞄のなかに名刺入れを忍ばせている。

掌に乗るぐらいの紙箱にパンッパンに詰められた名刺の束。1枚めくれば、ほのかにインクの香りがする。メールアドレスも部署名も、しっかりと目を通した。全て間違いなく自分のものだった。

となりの席の同期の名刺が、『表はちゃんと印刷されているのに裏だけまったく別人の誰だかわからん人の情報が印刷されていた』というトラブルがあったものの、ようやく私達も名刺交換ってやつができるようになった。

ビジネスコミュニケーションにおける最初の切り札、名刺。これを手に入れたことによってついに自分も本格的なビジネスマンの仲間入りを果たしたような、誇らしい気分に私はなった。


だもんで、もう、ここぞとばかりに配りまくってる。初めて会う人にはどんどんお名刺頂戴!とにじりよっていく(不審がられない程度にね)。こないだも某大手企業様と会合があったんですけど、名刺交換しすぎて何枚渡したかわかんなくなるぐらいバラまいてました嘘です8枚ぐらいです。

イメージトレーニングをばっちりしていたおかげか、取引先の方と初めてお会いしたときもドギマギすることなくスムーズにお名刺を頂戴できています。よかったよかった。こういうときのためにビジネスマナーを学んできたんだからね。

そしてやはりというべきか、自分の名前を知ってもらって呼んでもらえるのはとても嬉しい。彼、彼女、君では出ない『チームとしての一体感』ってのが沸いてきますよね。おのずと。


そしたら、そんな私に上司がある日
『名刺管理アプリ』というのを教えてくれた。

自分の名刺をスマホで撮影し、会社名や役職などのデータを登録。相手と名刺交換し、相手が同じアプリを使っていれば、スキャンするだけで自動でその人をフォローしてくれる。近況報告をしたり、仕事の相談をするときなどにももってこいのアプリだ。すげぇ。

しかもコミュニケーションに使える時事ネタやコラムなども配信してくれたり、相手と通話ができたり、本当に機能が盛りだくさんなのだ。


この感じ、どっかで見たことあるなーと思ったら、今これを書いていて思い出した。LINEだ。このシステム、とてもLINEに似ている。

だってさ、LINEが最初出てきたときの衝撃ってすごかったよね。チャットメインで通話も出来て、相手がメッセージを確認したか既読未読の表示も出て、なおかつカスタムもし放題、付帯するツールもたっくさん。

最初のころはみんなやったりやらなかったりだったのに。俺が高校生だったときも、LINEやってない子に連絡するのって超めんどくさかった記憶があるなぁ。なのに、今じゃ電話と置き換えできるぐらいのライフラインになってるじゃない。すごいよね???

そうなんですよ。このアプリ、QRコードが名刺に置き換えられただけの、『会社員専用LINE』なんです。

すげぇな最近のビジネスパーソンは。とうとう名刺までSNSツールになってしまったのか、と驚愕してしまった私だった。

というわけで、誰かわたしと
名刺交換しませんか?(笑)



おしまい。



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