響凱(きょうがい)

いじめ/学生生活/Twitter/居酒屋/メンヘラ/鼓とかいろいろ

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最近の記事

新入社員所感2

 先日、先輩と営業外回りに出かけた。うちの会社でOJTの制度が出来たのが今年からだから、先輩たちも慣れない様子だ。何となく、気を使わせてしまっているようで居心地が悪い。俺は助手席で居たたまれない気持ちになっていたが、そんな俺を先輩は、他愛もない世間話を振っては和ませてくれた。そこで先輩からこんな話を聞いた。うちの会社には、社長曰く、姉妹のような会社がある。しかし、先輩からすると、そう思っているのは役員だけで、うちの会社はほぼ格下の扱いらしい。先輩は、その姉妹のような、格上のよ

    • やる気

       ようやくである。最近会社から帰宅しても眠くならなくなった。以前は、例え定時の帰宅であってもヘトヘトに疲れたものだが。やはりボクシングで毎日のように夜の22時まで練習をした経験が生きているのだろうか。2,3時間、残業をしても、あまり遅くなったと感じないのだ。  さて、どうせだからこの時間を何か有効活用出来ないものだろうか、と考えてみる。社会人になったのだから、資格の勉強などしてみたらどうだろう?そう思ってファイナンシャルプランナーの分厚い冊子を買ってみたのはいいものの、中身が

      • 新入社員所感

         新入社員となってはや2ヶ月が過ぎた。コロナの影響もあったから、最初の研修が途中で中断されて以来、休業が入っていたので、実質オフィスで働いたのは1ヶ月程である。休業と研修の間に挟まれて、束の間の休日にまだ学生気分の抜けやらぬ気持ちであったが、ここに来てようやく社会人としての意識に目覚めつつある。俺はあの暗く、鬱屈とした大学院生活を修了させ、やっと社会人の仲間に入ったのだ。ピカピカの社員章バッジをスーツに身につけ、オフィス街を歩く。バッグを片手に、自分の金で、自分の意志で生活す

        • 悪魔

          悪魔がいる。 悪魔がいるのは俺の隣の隣の席だ。 俺はこの日、残業で長引いた会社からの帰り、前からちょっぴり気になっていた店の灯りに誘蛾灯のように引かれ、一杯だけビールを戴いていたのだ。 ふと気付くと、隣の隣に悪魔がいた。 悪魔と言っても、おとぎ話に出てくるような、分かりやすい姿はしていない。 悪魔は茶色の帽子を被り、茶色のジャケットを着て、暢気にチューハイなんか注文していやがった。それだけなら、ただのうだつの上がらないオッサンで済んだだろうが、ひとつ違う点がある。 奴には牙が

          切ない

           切ない。  彼女がそういった。僕は何も返せなかった。喫茶店を出て、彼女と別れると、僕は先ほどの場面を反芻した。彼女は何故「切ない」などと口に出したのだろうか。僕に何と言ってもらいたかったのだろうか。彼女は何を考えているかいつも分からない、謎めいた美人である。そこがまた彼女の魅力でもあったが、僕は背伸びしてついていくのに精一杯だった。どだい、14歳と19歳という歳の差である。僕は彼女のことを理解したくても、人生経験というやつがまだ足りなかったのだった。  家に帰ると、僕は昼寝

          オフパコに失敗した話

           インターネット経由で異性とセックスすることをオフパコという。何とも間の抜けたネーミングだが、オフパコのエピソードなら巷に溢れているだろう。皆は飽き飽きしているに違いないから、俺はオフパコに失敗した話を書き記すことにする。陰気な男の下世話な事情であるから、あまり面白いものではないし、不愉快に思われる方も多いはずである、と先に述べておく。  2/7。新宿。俺はこの日、午前中に新橋で面接を終え、午後にはフォロワーの女の子と新宿で出会う手はずになっていた。女の子が遊ぼうと誘ってくれ

          オフパコに失敗した話

          自殺について

           人が死んだ。場所は京浜東北線のどこからしい。俺は就職活動の説明会で蒲田にいた。今日は遅くに説明会があったので、ちょうど帰りに一杯やろうと思っていたところである。ホームで電車が動き出すのを待つサラリーマンたちに、うんざりとした表情が浮かぶ。俺と同じように、居酒屋で酒でも楽しみにしていたのだろうか。人が死んでも、思い浮かぶのは目の前のことばかりである。俺はこれから乗るであろう満員電車の惨状を想像し、自然とサラリーマンたちと同じような表情になるのだった。  ところで、自殺場所に電

          寅そばを食べる

           寅そばを注文した。土曜日に家族で出掛けた帰り、俺が父にねだったのだ。寅そばはアッサリとした味のラーメン屋である。そばだけどラーメン屋である。神奈川のチェーン店だ。しかもラーメンが380円ととても安いのだ。何故寅そばを食べたくなったのか、神奈川には家系という立派なご当地ラーメンがあるにはあるが、どうもこの日はそんな気分ではなかった。皆にもあるだろう。人にはアッサリとしたラーメンをたまに食いたくなる日があるのだ。  父、母、俺と三人で一人ずつ寅そばを注文し、俺はついでにビールも

          2/1

          2月1日  今日は13時に起きた。昨日夜更かしをしていたから仕方がない。特に予定もないのだ。思い切り羽根を伸ばすことにした。父と母は、駅前ビルで行われる司法書士のセミナーに参加するようだった。故郷のほうの土地のことで、資産整理についての相談を行うという。父と母が出掛けると、俺はしばらくゴロゴロし、堕落を貪った。何となく、映画を観に行こうと思った。「パラサイト 半地下の家族」という韓国の映画が話題になっているのだ。直近の映画館では、辻堂が18:00から上映されている。俺は行く

          334(さみしい)

           夜中、Twitterのタイムラインのオタクたちが突然「334」と呟き出すのが不思議でならなかった。それがネットスラングであると気付くのには時間がかかったのだが、一斉に同じ言葉をツイートするオタクたちの姿は、どこか神秘的でさえあった。言うなれば、真夏の蝉の合唱。狼の遠吠え。  俺は実際にネットスラングであることをニコニコ大百科で突き止めるまでは、色々考察してみた。「334」とは、もしや「さみしい」を言い替えたものではないか?オタクたちは、よく自虐をする。実際はそんなことが無か

          カービィ

           先ほどカービィのゲーム実況動画をみていた。exeというホラーパロディ化されたゲームであった。そこでは、普段カービィの行く手を阻む、敵キャラクターからみた視点で、カービィが悪魔のように表現されていた。確かにカービィは喋らず、無尽蔵に吸い込むものだから、敵から見たら恐ろしいわけである。俺はカービィに対して何の思い入れもない。何の思い入れもないが、ひとつ思い出したことがある。小学生の時のことだ。  静岡県の小学2年生だった当時、通っていた学校では高学年の生徒たちと低学年の生徒たち

          自傷 俺の場合

           リストカットというものがこの世にはある。インターネットではお馴染みであろう。  メンヘラと呼ばれる人種が、自分の手首を剃刀で傷つけるアレのことである。時には写真を撮って、インターネット上にアップロードされることもある。彼女らの行為の是非はともかくとして、実は俺にも似たような癖があるのだ。  俺の場合、剃刀で手首を切るというものではない。やはり男だからか、もっと原始的だ。自分の顔を殴るのである。衝動的に、憎しみの記憶を思い出すと、いてもたってもいられなくなり、気付いたら自分の

          1月27日の日記

           もう大学院2年生の春であるが、まだ就活を続けている。去年の夏に内定は貰ったが、コッソリ内緒で続けているのだ。今どき求人をリクナビやマイナビで探しても見つかるわけがないので、俺は転職サイトを利用することにした。 転職サイトには、案外新卒でも応募を受け入れてくれる会社が沢山あるのである。 そのうちのひとつにWebライターを募集している会社があった。事業内容に情報商材を掲げていたり、社長が胡散臭かったりと、何となく怪しげなところではあるが、長年夢であった文章を書ける仕事の前では背

          今までスキをつけてくれたと思っていたアカウントはよくよく確認してみるとほとんど業者だったっぽい。もっと人間と繋がらなければ

          今までスキをつけてくれたと思っていたアカウントはよくよく確認してみるとほとんど業者だったっぽい。もっと人間と繋がらなければ

          人を殺す夢をみた

           人を殺す夢をみた。モリコロパークみたいなところで人を殺してしまう。死体を隠そうとするも、次から次へと発見者は増え、その度に死体は増え続ける(発見者を私が殺す)。途中で母にバレるが、母はバレないようにと共犯として協力してくれることになった。死体の処理をする際、急に「ボディを透明にする」という映画「冷たい熱帯魚」のシーンが思い浮かぶ。最終的に死体の数は20人になった。 家に帰ると、兄貴が異変に気付く。兄貴は俺が持ってきた、卸売市場のホタテのクーラーボックス(中には死体が隠されて

          人を殺す夢をみた

          旅日記 天理教の本部見学

           そうだ。天理市に行こうと思った。4月からの就職先の関係で、春からは京都から離れなければならないのだ。ならば、今のうちに興味のある場所は行ったほうがいいではないか。  元より友達のいない私である。スケジュールはとても柔軟に対応可能だ。翌日に電車に飛び乗ると、京都から天理市まで、一時間、車窓の景色を楽しんだ。だだっ広い平原に、ちらほらと住宅がみえる。奈良は京都に比べて田舎だから、こんなものなのだろう。山がみえる。空は青い。今から私は天理市に向かうのだ。  天理市につく。至るとこ

          旅日記 天理教の本部見学