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50年以上同じ仕事を続けた人を追うメディア「ひとすじ」

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2024年秋には写真集を刊行予定です。 50年間何かを続けるって、すごい。27年生きていて、呼吸以外で毎日欠かさずしているものってない気がするので、そんなすごい人たちに仕事や生き…
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#インタビュー記事

「りんごは自分の子ども。」やさしい味の秘密とは?

「りんごは自分の子ども。」やさしい味の秘密とは?

宮城県気仙沼市。
カツオやサメの水揚げが日本一、昔から漁業のまちとして知られています。

漁港から車で20分弱、太平洋に面した唐桑半島には、58年前は麦畑だった場所に、100本の木を植えたりんご農家があります。

宮城県の農林水産大臣賞を3回も受賞したりんごを作っているのは、戸羽貫の千葉貫三さん、89才。

「長年りんご農家をやっていると、りんごの気持ちがわかるようになる」と語る大ベテランに、なぜ

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山奥に植物園を。「夢を見ながら終わる人生は幸せである」 信念をこめた地域づくり

山奥に植物園を。「夢を見ながら終わる人生は幸せである」 信念をこめた地域づくり

徳島県神山町にある四国山岳植物園「岳人の森」(がくじんのもり。)
四季色とりどりの草花を鑑賞できる山の植物園でありながら、オートキャンプ場やレストランも併設されています。

23歳で、何もない岩山で「岳人の森」を開発し始めたのが、山田勲さん。「こんなところに人が来るわけない」と地域の人や友人、家族にさえも期待されていなかったと言います。

植物を植えて順調にいっていても、ある時急に枯れてしまうこと

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自転車という魔物にとり憑かれて。

自転車という魔物にとり憑かれて。

東京・上野に店舗を構えるスポーツ自転車専門店「横尾双輪館」。外観は新しく、2階にはカフェスペースも併設されているが、実は創業98年の老舗。店内には昔の名選手の自転車も飾られています。

以前の記事で取り上げた、ときわ台のおもちゃ屋フジヤの藤田さんが、横尾双輪館のオーナーである横尾さんを紹介してくださり、今回の取材に繋がった。

人生で一番嬉しかったことを聞くと、口を開けて大きく笑いながら話してくだ

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サーフィン界のレジェンドが歩んだ、「波」瀾万丈の人生

サーフィン界のレジェンドが歩んだ、「波」瀾万丈の人生

私、ライター野澤が茅ヶ崎に引っ越す直前、「出没! アド街ック天国」の茅ヶ崎特集で初めて目にした、サーフィン界のレジェンド。その名も、サーフショップ「GODDESS」社長、鈴木 正さん。
茅ヶ崎の地に住むからには、一度はお会いしたいと思っていた方に、取材をさせていただくことができました。

鈴木さんの人生は、一言で言うならば”波瀾万丈”。人生のあらゆる波に乗ったり、時には巻かれたりしながら、それでも

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町と人に寄り添う、おもちゃ屋の名物オヤジ

町と人に寄り添う、おもちゃ屋の名物オヤジ

初めて降り立ったのに、なぜか懐かしい気持ちになってしまう町、ときわ台。

その町の中でもひときわノスタルジーを感じさせる佇まいの「ホビーストア フジヤ」。
長い間ときわ台の町とそこに暮らす人々を見守るこの店で、今日も真剣な眼差しでおもちゃ・模型作りに向き合うのが、この店の店主・藤田宏さん。

おもちゃと町を愛し、全力で人生を楽しむ”ときわ台の名物オヤジ”の熱い思いを聞かせてもらいました。

長年愛

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ハングリーを貫いた62年 女将をささえたもの

ハングリーを貫いた62年 女将をささえたもの

奥州三名湯こと鳴子温泉に佇む旅館大沼。女将の大沼安希子(おおぬま・あきこ)さん(85)は、今日もハングリーに、ひたむきに働いています。

唐突ですが、みなさん今の仕事を楽しんでいますか?

楽しいと心から思えた人、悲観的に思った方、パッと答えが浮かばない人。
人生いろいろ、働き方もいろいろだと思います。
そのいろいろを経験した人生の大先輩から教わるものは多いものです。

淡い芽吹き時ーいい季節です

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