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美を含む混沌と美を含まぬ混沌

何もかもがめちゃくちゃで混沌としている。その中に私たちは様々な法則や、パターンを見つけ、それを神が与えた美だという。

混沌の中には、一定の法則や、パターンが隠れている。それを見つけ出す事が楽しい。人間とは、混沌の中にその美を見出そうとする。

混沌とは、美を包括しているから魅惑的なのであり、この美を包括していない混沌など、何も魅惑的ではない。

混沌の中に何かがあるとそう直感するから、私たちはこの混沌に何処までも魅了される。でも、その混沌の中に何もなければ、それがただ何も含まない永遠に続く混沌だとしたら、そんなものに私たちの心は果たして魅了されるのだろうか?

混沌とは、美を含んでいるからこそ、魅惑的なのであり、ただの何も含まぬ混沌など何も美しくはない。そこに何かがあると、そう感じさせてくれる何かがあるからこそ、混沌とは魅惑的なものなのではないだろうか?

私たちは、中身があると感じさせてくれるものに、魅了させられる。何も中身のないものに、私たちは、何も感じない。何かがそこにあるとそう思うからこそ、私たちはますますそのものに魅了される訳である。






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