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Clubhouse関連記事まとめ →なぜこんなにハマるのか?考察 (※でも今は全く触れてない)

ーーー 2021年6月に追記 ーーー

こんな記事を書いておきながら、なんなんですが、
一ヶ月ほどで急速に興味が減退し、
今はほぼクラブハウスアプリを開くことさえありません。。

機会があれば、「なぜこんなにあっさり飽きたのか?」考察を記したいと思います。(たぶん記さない)


ーーー 以下、2021年2月に記したものです ーーー


音声版ツイッター、音声SNS「Clubhouse」、私は日曜夜に使い始めて5日間、予想外にハマってしまっています。

ステイホーム期間、夜は「読書+漫画読み+YouTube視聴」が習慣となっていたので、その時間が削られているのは痛いですが、今はどっぷり浸かってみるタイミングかなと考えています。

ビジネスモデルはどうなっていくのか? エンタメや社会をどう変えていくのか? などなど、気になることは山ほどありますが、
まずは「なぜこんなにハマるのか?」に絞って、記していきたいと思います。

Clubhouseに関する記事をピックアップしつつ、私の考察を付記していきます。

■人間の「ちょっとせこい欲求」を、きれいにサービス化

音声とテクノロジーのベンチャーVoicy代表の分析は、さすが、的を得てます。

聞かなくてもいいよ、でも損するよ?

この表現はまさにClubhouseを端的に示した一言です。

ラジオにハマったことはなく、オーディオブックは試してみたけど、すぐ退会した自分に照らし合わせてみても、この要素が大きなフックになっていると感じます。


聞いてる側がコメントする機能とかも入れずに、誰にも邪魔させずに喋らせるとか、全体のバランスがすごくいいんです。

カジュアルな雰囲気を醸し出しつつも、「誰にも邪魔させずに喋らせる」ことに関しては徹底している作りが見事だと思います。

でも、zoomの「いいね」ボタン的なものはあってもいいんじゃないかなあとは思います。


ここだけの話だと言いながら他の人にも聞かれたら、ちょっと嬉しい。そういう人間の「ちょっとせこい欲求」を、きれいにサービス化したというところが面白いですね。

「ちょっとせこい欲求」の満たせかた具合が、TwitterやFacebookとはまた別の種類、具合で、実にいいところ(もしくは、嫌なところ)を付いているなあと感心します。


終わった後に「めちゃくちゃ時間を使ってしまった」という虚無感もけっこうありますよね。この1週間、めちゃくちゃ時間を使った人もいると思うんですけれど、使った時間に対しての幸福度はわりと低めだと思うんです。

ここは半分賛同で半分反対。

「めちゃくちゃ時間を使ってしまった虚無感」は感じますが、
「価値ある情報を得られた感」、「自分の考察を深められた感」は割と高めだと感じています。

ただ、この点はユーザー数が格段に増えていくと変わっていくかもしれません。


■AirPods as a Service も悪くないかもしれない

続いて、こちらの記事も気になるポイントがたくさんありました。


“ハマる”最大の理由は、リアルタイムに同期型でコミュニケーションを図るため、思わぬ形で人との接点が生まれやすい点にある。
「リアルな採用イベントと違って、会社の“体温”をうまく伝えることができた」

下手にリアルなイベントよりも、よっぽど人との距離が近しくなった感覚を得ることがあります。

思い返してみると、2019年以前は
「大して得ることのない話を延々と一方的に聞かされて、隣の人と会話することさえなく一時間半が終わったなあ」と思いながら帰るイベント(カンファレンスなど)が少なからずありました。

もちろん、ケースバイケースではありますが、
リアル=親密
オンライン=温度が伝わらない
みたいな紋切り型の分類はとっくに終わっているのかもしれませんね。


「自分の知らないところで面白い話をしているのではないか。そんな、いわゆるFOMO(fear of missing out、見逃すことに対する恐怖感)を刺激する設計になっている」
その“中毒性”は、ちょうど深夜のラジオを聞き始めたらやめられなくなるのに似ており、自分だけがお宝情報に接しているような特別な感覚を覚える。

このあたりもとても納得です。

私はラジオに夢中になった経験がないのですが、ハマる気持ちが少し理解できた気がしています。


「米国では“AirPods as a Service”というフレーズが登場するほど、音声SNSの注目度が高まっている」と尾原氏。要はBluetoothヘッドホンを、24時間365日つながることができる新たな消費者接点と捉え、インフラとして活用する機運が急速に高まっている。

Alexaなどの音声サービスには、これまでさっぱり魅力を感じなかったのですが、
Clubhouseのようなかたちで、起きている間ずっとつながっていることは、あながち悪くないかも?と思い始めています。


オンラインサービスの新しい扉を開いた

つづいて、徳力基彦さんの記事です。

Clubhouseが、インターネット上で、リアルに近いフラットなイベントの人だかりや、人々の興味の可視化をする仕組みの構築に成功したことは、間違いないと感じます。
Clubhouseのこの参加者可視化とフラット化の仕組みは、ツイッターが確立した片方向のフォローとタイムラインの仕組み、またインスタグラムのストーリーズが模倣したSnapchatの仕組みと同じように、
これからのオンラインサービスの新しい扉を開いたのかもしれません。

私の最大の関心は「Clubhouseのようなサービスが、エンタメ(特にIP周り)にどのような影響を及ぼすのか」です。

参加者可視化とフラット化」が何をもたらすのか

注目と予測を続けていきたいと思います。


■zoom飲みはしんどかったけれど

以下の箇所が、Clubhouseを使う心情を端的に表しています。

<ZoomやTeamsは便利だが、あれは仕事の延長だ。偶然の出会いも少ない。
見知らぬ人と出会うというより、これまで付き合いがある同僚や上司、取引先、知人や友人と話す事が私の場合は多い。
Zoom飲みも2回か3回かやったが、しんどくなった。
Clubhouseは「声」だけで参加できるので、寝起きでもOK。仕事以外の人とつながれる。居酒屋で隣りの人と思いがけず盛り上がるように。>

zoom飲み会は全く楽しめなかった私が、Clubhouseはハマっている理由がここにあります。

zoom飲みでは、
「自宅で、一番くつろげる自室にいるのに、
一応は、よそ行きの服に着替えて、髪型も整えないといけない。
そして、気分をオンにしないといけない。
参加した以上、おいそれと抜け出せない。
でも、仕事モードではない」

このギャップが、すごく居心地が悪く、正直、嫌いでした。


それに対してClubhouseは、
テレビをザッピングするように気になるルームを訪問できる。
時々、招待されたら、部屋着、ボサボサ頭のまんま、
気分をちょこっとオンモードに寄せつつ、
思ったことを思うがままに話して、
好きなタイミングで離脱できる。

それでいて、語られている内容は、意外とハイレベルで、学べることや発見に満ちている。(ルームによるとは思いますが)

この感覚が、とても居心地がいいと感じてます。


イケてるグループの会話に入れない感じ

<高校時代、イケてるグループの盛り上がっている会話を聞きながら、入りたいけど入れない感じ。

大人になってまで、あの感覚を味合わないといけないのかあ…>

マンガスクリプトDr.・ごとう隼平さんのClubhouseでの発言には唸らされました。
(記事にはなっていないので、記憶を頼りに記しています。ご本人の発言どおりではありません)

この感覚もすごくよく分かるんですよねえ・・・


■Clubhouseは電話文化?

何度かルームにも誘ってもらった菊池さんのClubhouse分析noteです。

「イベンターとしてはやることなくなっちゃうなぁ」というため息とともに、いかにClubhouseが楽しいかが記されています。


ちなみに、この記事では触れられていませんが、「Clubhouseは電話文化だ」というのが、菊池さんの分析です。

とても正しい気はするのですが、私自身に限って言えば、電話好きじゃないんですよね…

その点はいつか菊池さんともブレストしてみたいです。


■日比谷のソーシャルバーにいる感覚

ここからは私の雑感です。

Clubhouseでの時間を、自分自身の体験に照らし合わせると、
日比谷のソーシャルバー「PORTO」で過ごす時間とすごく似ていると感じています。

「馴染みの店」みたいなのが無かった私がコロナ禍が始まる前まで、月に1,2度は訪れていた店です。

友だちや仕事相手を連れて行くもよし、一人で行くもよし。
日替わり店長と話すのも、馴染みの客と話すのも、たまたま隣り合った初対面の人と話すのも、その時々の店の雰囲気と自分の気分次第。

話す内容も、くだらなくても真面目でも仕事の打合せでも、どれでもOKな雰囲気。

L字型のカウンターで、混雑時はトイレまで行くのも一苦労な「狭さ」が、ちょうど心地よい一体感を与えてくれて、店内の全員で話すことも自然と発生する。


Clubhouseにいると、あの場所での感覚を思い出します。

そう考えると、よく言われているとおり、コロナ禍でほとんど飲みに行けてない状況も少なからず影響してるんですよね。


つらつらと思いつくままに記してみましたが、上にも記した通り、
私の最大の関心は「Clubhouseのようなサービスが、エンタメ(特にIP周り)にどのような影響を及ぼすのか」
です。

自分がなぜこんなにClubhouseを面白く感じるのか、これからも考察を深めつつ、新しい時代に自分がもっともっと面白いことをできるよう、
大いに考え抜き、でもフットワークは軽く、突き進んでいこうと思っています。


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