中禅寺湖の絶景!日光を世界的に有名にした2人の英国人に感謝!ふふ日光宿泊記
旅行は、その地のベストシーズンに行くに限ります。
近場で何度も行く機会があるならいつでもいいかもしれないけど、滅多に行かない場所、もしかしたら一度しか行かない場所に行くならやっぱりベストシーズンでしょう!
秋の日光は良かった!
そして日本百景に選定されている中禅寺湖では遊覧船に乗船。
美しい紅葉に見惚れると同時に、目を凝らして湖畔に佇む各国の大使館別荘をガン見、激写してきました!
何故なら!
日光がここまで世界的に有名な観光地になったのは、2人のイギリス人のお陰であった、という歴史を知ったからでした。
⭐日光を愛したイギリス人
紅葉シーズンになると、必ずと言っていいほど、関西では京都、関東では日光と、紅葉スポットの賑わいっぷりがニュースになりますね。
特に、今年は3年ぶりに人出が戻ったということもあり、観光地の方々の喜びも伝わってきます。
さて、上述の、日光を世界的に有名にしたイギリス人の話です。
日光の歴史を語る上で欠かせないのがこのお二人。
このお二人の話を知って日光・中禅寺湖に行くのと、全く知らずに行くのとでは、大違いだと思います。
知ってから行って良かった!
🔶日光に故郷の景色を重ねた「アーネスト・サトウ」
アーネスト・サトウは、日本で初めての英国人外交官。
1843年、ロンドン生まれ。
日本の書籍を読んで憧れ、1862年(文久2年)、幕末の横浜に、英国公使の通訳として来日。
「サトウ」というので日本人と関係があるのかと思いきや、ドイツのサトウ村、というところにルーツを持つ方だそうです。
そして、1872年(明治5年)のこと。
上司のすすめで日光を訪問。
この地をこよなく気に入り、以後、30回以上訪れたそうです。
3年後には、「GUIDE BOOK NIKKO(日光案内)」という英文のガイドブックを刊行したくらいなので余程、魅了されたのでしょう。
さらには1896年(明治29年)、中禅寺湖の湖畔に個人別荘を建てたほど!
その場所は、急峻な崖の上。
当時、湖畔のどこでも選ぶことが出来たのに、何故、崖に!?と思いますが、そこから見える景色が、彼の故郷の「ウィンダミア湖」とそっくりだったから、というのです。
後にこの個人別荘は英国大使館別荘となり、2008年(平成20年)まで利用されました。
🔶夏には外務省が日光に移る!?
アーネスト・サトウのガイドブックなどの影響もあり、イギリスに続き、イタリア、ベルギー、フランスなど、戦前には40軒以上の外国大使館の別荘があったそうです。
持ち込まれたヨットをきっかけに中禅寺湖ではヨットレースが行われるなど、日光は国際的な避暑地として発展。
日光の夏は涼しくて過ごしやすい♪
と言われるほどだったそうです。
🔶日光を楽園と呼んだ「イザベラ・バード」
1878年(明治11年)、ひとりのイギリス人旅行作家、イザベラ・バード女史が来日。
バードは、「金谷カテッジイン(現在の日光金谷ホテルの前身)」に10日間滞在し、後の1880年(明治13年)、「日本奥地紀行」という旅行記を発行、日光のことを「楽園」と記しています。
昭和になると、ヘレンケラーやアインシュタインなどが来日し、日光金谷ホテルに宿泊。
ホテル館内に展示のパネルには、リンドバーグ、ガンジー、ルーズベルト大統領、吉田茂の宿泊台帳のサインなどが展示されていました。
こんな背景を知り、湖畔に見える大使館を期待しながら中禅寺湖へGO!
⭐中禅寺湖クルージング
中禅寺湖は、約2万年前、「男体山(なんたいさん)」の噴火で渓谷がせき止められてできたもので、日本一、標高が高い位置にある湖。
裾野尾までキレイにみえた「男体山」!
中禅寺湖の最大深度は163m、元々は魚は生息していなかったところに、明治期、徐々に放流が行われ、現在ではマスなど、24種の魚種が生息しているそうです。
この日の宿泊は、ザ・リッツ・カールトン日光。
遊覧船乗り場へは歩いて行きました。
「船の駅 中禅寺」のチケット売り場が大混雑!
どの窓口にどう並ぶのかが整理されていないので、ただ人が群がっているだけ。
どんな遊覧コースがあるのか、分かりにくく、皆、窓口で聞く。
なので時間がかかる。
チケットの自動販売機があったのでそちらで購入しました。
⭐こんな紅葉があったのか!
私がガン見すべきミッションポイントは、大きく2つ。
「日立 世界ふしぎ発見」で日光、中禅寺湖の特集があり、画面に映った1枚の写真に、私は釘付けになったのです!
それは「八丁出島」という細長い半島の写真。
「えー!」
赤、オレンジ、黄色と、驚くほどの色とりどり🍁
「これが見たい!」
「船の駅 中禅寺」を出発してから、最初にどーんと見えるのが「男体山」。
乗船客は皆、船内アナウンスに耳を傾け、パシャパシャと写真、写真。
次に停泊する「菖蒲ヶ浜」の港。
途中下船も可能です。
ここを出てすぐ、目に入った来たのは、湖に細長く突き出た砂地のテント。
「えー!こんなところでグランピング!?」
ほぼ360度、レイクビューで気持ちいいでしょうね~☆
船からも見られますけどね(笑)。
さて、クルージングも中盤を過ぎた頃、遊覧船あるある。
最初は男体山や湖岸の紅葉に「おおお!」となっていた乗船客もそろそろ見慣れて、船室に戻る人、船内アナウンスも聞かずにおしゃべりに集中する人など、様々。
友人と私は、地図上でそろそろ現れるであろう「八丁出島」を探してキョロキョロ。
これ、かなり近づかないと見えないんです。
キター!
ここが一番キレイ!
航空写真で見るほど半島の感じは分かりませんが、絵の具のパレットのように色鮮やかで、まさに絶景でした!
そして見えて来た大使館群。
英国大使館、イタリア大使館。
フランス大使館、ベルギー大使館は、木々に埋もれていて、どれがどれだか、よく分かりませんでしたが。
いずれにしても、各大使館別荘から見える湖の景色が素晴らしいものであることはよく分かりました。
この日、抜けるような青い空が本当にキレイでした。
空には見ると幸運がもたらされるという龍雲が2つも!
ツイテル!
⭐全室スイート「ふふ日光」
日光3泊目の宿泊は、「ふふ日光」でした。
和洋折衷の全室スイート、全てのお部屋に自家源泉の客室風呂あり。
ホテルの周りは森。
「ふふラグジュアリーコーナースイート ツイン」のお部屋からは鳥のさえずりが聞こえ、まるでプライベートコテージにいるかのような落ち着きでした。
「ふふ奈良」「ふふ京都」に続く「ふふ日光」。
特筆すべきなのは、「ふふ」のお料理の美味しさ!
私は魚介の生ものが苦手で、青魚や貝類も好きじゃない。
なので、ホテルのレストランで、特にディナーには日本料理を選ばないことが多いんです。
「ふふ」では和洋折衷ではあるけど基本は日本料理。
でも、これが美味しいんだな~!
細かく要望を聞いてくださる、というのもありますが。
器も芸術品!
日光霧降高原牛フィレ肉のロースト、松茸と伊勢海老と鮑の釜炊きご飯が超豪華!
デザートはモンブラン!
私がモンブランが一番好きってご存じだったかしら♪
朝食にグリーンカレーが出てきました。
あらま~、お代わりせずにはいられないじゃないですか☆
⭐次回の日光の宿題
大阪から東京まで新幹線で2時間半。
東京から日光まで、車で2時間以上。
栃木県、日光というと、とても遠い感じで、もしかしたら二度と行かないかもしれないしと、今年、3泊旅行で行って来ました。
が!
私は会員制リゾート、リゾートトラストの会員で、エクシブ、離宮、ベイコートなどよく行くのですが、なんと2026年2月、新たに、
「サンクチュアリコート日光」
がオープンするんです!
ということは、また日光に行くことは決まりです。
次回行く時の宿題があります。
◆華厳の滝
毎秒3トンの水量、日本三大瀑布のひとつ「華厳の滝」。
今回、行く予定をしていたのが、紅葉シーズン、「いろは坂」の大渋滞で、割愛せざるを得なかったんです。
展望台からは、華厳の滝越しの中禅寺湖が見えるはずだったのに。
さらには、「華厳の滝エレベーター」なるものがあり、岩盤の中を一気に下り、滝正面の観瀑台に行くことが出来るといいます。
◆機関車SL大樹「ふたら」
2017年8月、東武鉄道が約半世紀ぶりに復活させたSL列車があるんです。
SL大樹・DL大樹は、「下今市」駅から「東武日光」駅間7.1kmを約20分、
「下今市」駅から「鬼怒川温泉」駅間12.4kmを約35分間で運行。
鉄道博物館などで見ることは出来てもなかなか乗る機会のないSL。
CO.2の問題はないのだろうか?と少々気がかりなところもありながら、乗ってみたいものです。
◆レストラン「明治の館」
次回は、西洋料理「明治の館」でオムレツライス、チーズケーキ、ニルバーナを食べなくちゃ~いけません!
「明治の館」とは、元々日本に蓄音機を広めたアメリカ貿易商「フレデリック・ホーン」の別荘だった建物を利用したレストラン。
明治を代表する建物として「登録有形文化財」に登録されています。
フレデリック・ホーンは、日本で初めて蓄音機・レコードの製造販売を行った日本蓄音機商会(日本コロムビアの前身)を創設した方だそうです。
また、終戦時、外務大臣の重光葵氏が東京大空襲で家を失った際、この邸宅に疎開しており、ここから降伏文書の調印式に向かった、という歴史があるそうです。
オムレツライス、チーズケーキ、ニルバーナ!
ニルバーナってなんだ!?
「世界ふしぎ発見」でミステリーハンターのハリー杉山さんが食べていたチーズケーキ。
仏教用語で"最も優れたもの"を意味するのが「ニルバーナ」だそうです。
2026年以降に行く時には、また日光の新スポットも増えていそうな気がします。
楽しみだな~♪
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