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【お仕事報告@週刊プレイボーイ】改めて痛感する、SNSだって手を抜けないどころかチカラを入れなきゃならん時代


普段は名前の出ないお仕事も多いので、たまにはカメラマン・宮田雄平のお仕事報告をば。

そうそう。知らない人も忘れてる人もいると思いますが、一応、商業カメラマンですねん。

今回は『週刊プレイボーイ』。グラビアではありませんが撮りました。カラー企画の『中日オジサンズ開運☆名古屋メシ』。

とある日に集英社の編集さんから「3日後って空いてます?」ってXでDMが来てホントに3日後に撮りに行って一か月もしないうちに発刊されて見本誌も届くという週刊誌ならではのスピード感。

やっぱね、何だかんだ形に残る紙の仕事は好き。

んで、紙とは対極にあるけど、ちゃんとSNSやっとかないとダメだな、と、改めて。あんまり仕事用に運営展開していないので、本当に反省。。。

念のため、アップしている紙面画像はコントラストと彩度をキツメにしております。でも良い子のみんなは勝手に持って行かないでね。

いやぁそれにしても、ゆでたまご先生の『キン肉マン』と同じ雑誌に載ってるとか不思議な感覚。少年なら誰しもが通る道である『週刊少年ジャンプ』の連載のままだったら、ほぼほぼ自分の写真が載ることはない訳で、、、

と、色んな思いがよぎりながら、、、

今回は中日ドラゴンズのレジェンドOB三人に取材。行きつけのご飯屋さんにて今年のドラゴンズの展望を聞く!というもの。

編集さんがインタビュア、僕は撮影(とリアクション)。別日だった三人目の野口茂樹さんは色々あって嫁がインタビュアしてます。

おおらかな宇野勝さん
豪快な山崎武司さん
マジメな野口茂樹さん

ってな印象だったが、
実際にそんな感じだった。

三人に共通するのは、もちろん野球そのものに対して超が付くくらい生真面目。バッキバキのプロの道を渡り歩いてきたんだから当たり前ですが。

中日ドラゴンズ自体ももちろんそうなんだけど、そもそも野球全体が盛り上がってくれないと、という思いが言葉の端々に。

ほかのスポーツだけではなく、これだけ娯楽の選択肢が増えてくると、なかなか昔々のように野球一択という訳にはいかない。

さて、取材した順にご紹介。

まずお一人目は宇野勝さん。フライをヘディングしてしまったあの珍プレイシーンが有名ですが、2リーグ制以降の日本プロ野球史上で唯一、遊撃手の本塁打王という名選手。ちなみにハロルド作石著『ストッパー毒島』のホームランアーティスト火野勝のモデル。

取材場所は名古屋市緑区のリッツカフェ。

昼間はカフェ、夜はバーのリッツカフェ。先代のマスターが別の場所で開業。現在の場所に移転して次の代へとバトンタッチ、、、でありながら先代もキビキビ働いていた。

宇野さんはその先代のお店の頃からずっと通い続け、今はお孫さんとも一緒に三世代で来店しているとのこと。

取材中の一瞬しか話していませんが、宇野さんは何かもうね、話し方も表情も非常に柔らかくておおらかな人。

もちろん、こと中日ドラゴンズ、特にやっぱり野手に対しては厳しい意見も出るんだけど、「彼らならもっともっと出来るはず」という期待が基本にある、あたたかい人。

編集さんは当然ながらちゃんとキャンプも追いかけて取材している人ですが、僕なんかは小学生の頃にみんなでちょろっと草野球してただけの素人で今はテレビ観戦くらいしかしない人間。

そんな僕のちょっとした意見や疑問でも、「そう!そうなんだよー!」と肯定してくれる。

そうなると、宇野さんや編集さんの言葉への僕からのリアクションもまた大きくなり、話も盛り上がり、良い表情も生まれる相乗効果。

途中で食事兼撮影用に頼んだご飯を三人で食べながら、今年のドラゴンズの展望に加えて、現役時代の頃のメチャクチャな話なんかも聞いたりして、「あーーー、、、コレ書いちゃダメよ!笑」ということが結構あって、思わず興味深く聞いてしまった。面白かった。

気が付くと話の脱線を含めてノリノリで話していただき、盛り上がりすぎて30分押し!笑

「勿体ないですよねぇ。もっとページ割きたいですねぇ」ってくらいに編集さんとしては嬉しい誤算だったでしょう。

「次どこだっけ?今池?車じゃないんだよね。雨も降ってるし最寄り駅まで送って行くよ!」という宇野さん。

あわわ、、、ありがてぇ、、、申し訳ないが、遠慮なく(笑)

次の山崎武司さんの取材は夜だったので全然セーフではあるものの、この取材終了後に編集さんは別件の打ち合わせが入っていたので、非常にありがたかった。。。

という訳で、一度お別れ。僕は今池のファミレスに移動して撮影データをPCへ。1時間半くらいはあったのでドリンクバーをお供にセレクトまで済ませておく。

載せられる点数からするとそんなに枚数は必要ないんだけど、良い表情がありすぎて結局大量に。。。

電源も使えたのでカメラのバッテリーも充電。ありがてぇ。。。

さてお次は、、、セ・パ両リーグでホームラン王をとった山崎武司さん!

取材場所は今池の中華料理店「ピカイチ」。中日ドラゴンズファン・野球ファンの聖地!

ファンの聖地!といってもフツーに美味しいので、野球ファン以外も訪れちゃうもんだから普段から激混みではあるんだが、、、

実はこの取材前日、CBCテレビ『デララバ』というローカル番組(爆笑問題・太田光さんと元CBCのフリーアナウンサー・石井亮二さんMC)の密着の模様を放送されたピカイチさん。

いやぁ、、、当然のように激混み!

それを予想していたので、宇野さん取材終わりで軽く編集さんと話して、取材前に早めに宮田だけ店内に入って撮影だけさせてもらう流れに。

「入る前に外観撮ろうかなぁ」と思ってさらに早めに行ったが、、、

、、、この日はあいにくの雨。伺った時間からさらに降りが強くなり、開店前でのれんも出ていないので外観はまた後ほど。

準備でバタバタしている時間に入店。一瞬、手の空いた大将にサインやグッズの位置など、店内をぐるりと案内してもらう。

ちなみに↓が『デララバ』を収録した大広間。

「山崎武司さんのサインやグッズはこの辺にある程度かたまってます。入団会見の写真はもうすっかり日に焼けて薄っすらになっちゃったんですけどここに。ああ、しまったな、もっとまとめておけば良かった!」

いえいえ、充分ですよ。。。お忙しい中で応対していただき非常に助かりまする。。。

あまりの予約客数だったので調理人を増員して開店準備。まだ追い付いていない様子だったので、「すんません、ありがとうございます!開店前の邪魔にならないように勝手に撮ってます!」と大将と別れて、ひとりパシャパシャ。

1階のテーブル席や奥の大広間、、、

2階に上がって本日の取材場所をカラッポの状態で撮り、、、

何をどう紙面で使うか分からないので、メニューも撮って、、、

下に戻ってきたら開店5分前の17時55分くらい。もうすでにお客さんが座っていた。早く入りすぎたかな?と思ったが、時間的にはかなりギリギリだった。。。スコアボード下の席は埋まってたのでこの角度でしか撮れなかった。

お客さんのスキマをぬって残りの撮影をしていると、、、18時と同時に一気に次々と来店。この日は予約客だけでほぼほぼ埋まったとのこと。

が、予約客以外も扉を開ける。

「今から3人って大丈夫です??」
「あーー、、、うーー~~、、、今から15分間でこの席だったら良いですよ!」
「マジですか!15分で大丈夫です!宜しくお願いします!」

15分一本勝負で中華とビールを浴び始めるお客さんをはじめ、予約していないお客さんも一気になだれ込む。

開店待ちのお客さんが全員店内に入るまで待つために15分くらい入り口付近にいたが、10組以上が来て、全部断られていた。ドアを開けずに諦めた人も。

「何時くらいなら空きそうですか?」
「ん~~~~~。。。(予約表を見ながら)21時でもちょっと微妙かなぁ。22時なら多分、、、多分だけど、、、空くかなぁ……」
「そうですかぁ。。。残念。。。また来ます。。。」

と、諦めて出て行った方が大半でした。。。

1階の階段付近で大将と一瞬の会話。

宮田「おかげさまで混み合う前にひと通り撮れました。ありがとうございます。やっぱり昨日のデララバの影響ですかね、メチャクチャ来ますね……」

大将「多分そうなんだろうねぇ。まだまだテレビの影響力って凄いよね。放送中の時間から電話がバンバン鳴ってたんですよ。んまぁ営業時間中だったからまだ放送は観てないんだけどねぇ。ありがたいけど、断るのは申し訳ないねぇ」

店内を埋め尽くしたお客さんはこのあと山崎武司が来店することを知らない。2階で待機していたが、1階からザワメキが聞こえてきた。。。2階の他の席のお客さんも「うわっ!」って驚いていた。

挨拶もそこそこに、お話を伺う。打線にはもっともっとを期待していた。やっぱり宇野さん同様、野手出身者は野手への要望や意見は手厳しくなるんだなぁ。

ひと通りお話を伺い、山崎さんのオススメで4~5品くらい食事兼撮影用に頼んでもらった。結構、ガッツリ!

「足りない足りない。まだまだ食べるでしょ??」

さすが豪快な山崎武司!追加に次ぐ追加!笑

餃子を最初に二皿頼んで、さらに二皿追加!(……ん~、もう一回追加したかな?笑)

ここ最近、PS純金のPSこらむでちょっとだけ胃袋は鍛えられてきたが、なかなかの戦いだった。。。

ひと通り話を聞き終え、ンまい中華もタップリいただき、宴もたけなわ。

ママもお話に加わり、「武司はずっと変わらず来てくれてねぇ」「あの人、最近どうなの?」「ホントだよね、電話してみよっか」など、懐かし話からの脱線も。

最後の最後に、ママからピカイチの麺をお土産にいただいてしまった。。。後日、美味しく頂きました。。。台湾ラーメンほど辛さはキツくないので、辛い物がニガテな我が家でも非常に食べやすかった。。。



さて、お次は野口茂樹さん。セ・リーグMVPを獲った左腕。野口さんが現役時代、僕は巨人ファンだったので(日ハムが来る前の道産子の多くは巨人ファン)、ある時期から不安定さが消えて結構イヤなピッチャーだったと記憶している。

取材場所は焼き肉ホルモン まる金さん 守山店


先日の宇野さんの取材後、「うちの嫁はこんな感じの仕事をしていて」と話したら、「あ、じゃあ、、、別日の野口さんのインタビュー、お願いしようかなぁ。実はまだ僕の予定がちょっとビミョーで。。。奥様に予定聞いてもらって良いですか?」という会話になり、急遽うちの嫁にインタビュアをバトンタッチ!

野口さんをはじめ、中日選手が多く訪れている まる金さん

お手頃価格ではあるものの、なんかもうフツーにお肉は美味しいし、器もステキ。

スイーツも充実!お肉をたんまり食べた後に、食べてしまった。。。

内装も凝っている。全席個室でさらにテレビがついているので、野球観戦しながら焼肉という贅沢時間。しかもこの日の生解説は野口さんというね。

野口さんは事前の印象通り、やはり野球に対して超マジメだった。今年の展望をはじめ様々なことをシッカリ・カッチリ語ってもらった。

三者三様に言葉は違ったが、野口さんも打線レギュラーメンバーのある程度の固定が課題だと。監督もシッカリしてくれよ、と(笑)。

でも、「打線次第では結構いける気がしますね」と言った感じで、今年のドラゴンズに一番期待していたのは野口さんだった。

ひと通りインタビューも終わり、本日取材後に別の店舗で合流予定だったというこの焼肉店のオーナーさんに野口さんから「コッチに来てください」と連絡。

ほどなく、「取材終わった?お邪魔しますねー!食べてる??もっと頼んでよ!お代なんて気にしない気にしない!店長!アレとコレとソレをお願いね!」と社長が豪快に登場!

(ホントはタブレットで注文するお店です笑)

「焼いて、みんなに食べてもらうのが大好きなんですよねぇ」と言いながら、野口さん自らどんどん頼んでどんどん焼いてくれる贅沢時間。

各個室についているテレビでは中日戦。野口さんの生解説と、社長の愛あるダメ出しと愚痴(笑)。

さらに遅れて、とある中日の若手も合流(今は打撃投手だったかな)。調整中の選手の現状などを聞いちゃったりする。

「あ、そうそう!コレ、俺ちょっと予定が合わなくて行けないから、代わりに二人で行ってくれない?」と、胸元から中日戦のチケットを差し出してきた。「あげるよ!」って、軽く。。。毎年買い続けている年間シートなので、バックネット裏のちょうど見やすい良い座席でした。。。

取材の後日まで死ぬほど堪能してしまった『週刊プレイボーイ』の取材であり、また改めてちゃんとSNSをやらなきゃならんなぁと痛感したお仕事でしたとさ。

写真だけ撮ってるだけじゃアカン、周辺も含めての修行の日々は続く……

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