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スパイス専門家の私が、スパイスは料理だけでなく「生き方に効く」と思うようになるまで

私はスパイスの専門家として、スパイスやハーブの知識と使い方を伝える仕事をしています。こうお伝えすると、「お料理教室かな?」と思っていただくこともあるのですが、実はスパイスとハーブの楽しみ方は、お料理だけではありません。私自身、スパイスとハーブを生活に取り入れていくための知識を深めていった結果、より豊かな人生を歩むためのヒントをここに見つけました。

具体的には、
ものを選ぶのに時間をかけたことがさっと決められるようになったり、苦手だと思う人とのコミュニケーションが何とも思わないようになったり。
私はスパイスとハーブに触れていると感覚が研ぎ澄まされていく感じがして、その研ぎ澄まされた感覚たちが、自分らしさを育てるサポートをしてくれているのではないかと思っています。

このnoteでは、私の実体験をもとに、スパイスとハーブを生活に取り入れていくと、自分の人生を自分で生きることができるヒントを掴めるということをお伝えしていきたいと思います。


感覚が研ぎ澄まされ、自分らしさが育つってどういうこと?

先ほども「スパイスとハーブに触れることで、感覚が研ぎ澄まされ自分らしさが育つ」とお伝えしたのですが、「それってどういうこと?」と思う方も多いはず。

生活は豊かになったけれど明らかに情報過多ですよね。
私たちに日々の生活の彩りはあるのか?
情報が多すぎるからなのか、自分の事なのになぜか他人事という人が多い。
これは人と何かをしたり、話したりしていて私が一番感じていることです。

私は、全てに彩りがないと日々が楽しくなくて辛い。
これは、私自分がスパイスとハーブと共に生活を始めて気付いたことです。

スパイスレッスンで生徒さんと接点をもつようになると、
1on1でじっくり会話する時間を持つこともあり、スパイスの知識や使い方を学ぶだけというところから、生徒さん自身においての生まれてから現在の価値観、ライフスタイルについてもお話が広がります。中でも感じること=五感を高め磨くという、スパイスから感じ取ることを自分自身になぞらえてみる時間が増え、思考が広がります。だからこそ、スパイスのお陰を強く感じるようになりました。彼女らの考え方が変わっていくのを見ていて、やっぱりスパイスとハーブには、生き方を変えられる力があると思います。

こんな風に、スパイスとハーブが自分らしさを育てる助けになってくれるという実感があり、スパイスとハーブは私たちがより豊かな人生を歩むためのヒントになってくれると思うようになりました。

レッスンで伝えているのは五感で感じるままを受け入れていくこと

具体的にどうやって感性を研ぎ澄ませていくのか?についてもお話ししていきます。例えば私の教室では、まずはじめに、五感を使ってスパイスを感じることを伝えています。
スパイスには形があって、色がある、香りがある。
まず、それらを楽しむという考え方を私は力を込めて伝えています。
どういうことか?せっかくなので例を挙げてみますね。

形から美を感じる、八角

八角って、名前は聞いたことがあったり、粉末になっているものは見たことがあったりするかもしれません。でも、元々は放射状に広がった形をしています。見ていても、バランスが良く、美を感じるスパイスだなと思いませんか?

2つのパーツから成り立つ様子がかわいい、クローブ

クローブを見ると、おもちゃみたいなワクワク感を覚えます。小さいのに、よく見ると2つのパーツから成り立っていてミニチュア作品を愛でているような気分にも。

五感をすべて使ってスパイスを感じていく

スパイスの持つ色、形、香りを意識する。


視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の五感をすベて使ってスパイスを感じ、感覚を研ぎ澄ませていくということについては、
最初はピンとこない方も多いです。
でも繰り返し、スパイスの持つ色、形、香りを意識することで、自らが感じられることが少しずつ増えていきます。
私はこれを、「感覚が研ぎ澄まされていく」と呼んでいます。

先ほどは視覚の話をしましたが、今度は嗅覚の話。
例えば、「スパイスの入れ物の蓋を開けた瞬間からいい香りがすること」ってありますよね。そんなときに、「これはなんのスパイスなのか?」「一種類なのか、何かのスパイスが複数混ざっているのか?」などなど、
そもそも混ざっているのかすらもわからないけれど、スパイスがホワっと香るとき、想像がふくらみます。

嗅覚の次は触覚
触覚は指先・くちびる・ 舌の先などが特にするどいといわれていますが、ものにふれたことを感じるもの。指で感じたことを、受け取り考えることを始めると、それが直感(言葉で説明はできないけどみたいな感覚)にもつながるようで、今までよりもひらめきやすくなった。と感想をいただくことが。五感の中の味覚、嗅覚、触覚等が、学び触れ、知るに繋がり、伸びていきます。

見た目と香りをインプットしてからイメージすることで、
目についたものが美味しそうだとか、美味しくなさそうだとかのジャッジが必要な時、無意識でどっち?アンテナが立つ状態に近づきます。
他人から見ると、アンテナの立っている人が潔く見えかっこいい!
その人の魅力が際立って見え、ツヤ溢れる人に感じられるようになります。

私自身の経験

色がぱっと決められなかった

今でこそ皆さんにスパイスとハーブのことを伝えている私ですが、スパイスとハーブに出会うまでの私は、感覚が確立していないということもあり、誰かにおススメを聞くタイプでした。
例えば、自分自身の経験ではこんなことが。
同じデザインで暖色系と寒色系のものが2色ありました。
両方買うわけに行かずどちらかを選ぶ時、どっちもかわいいな。だって色合いとか両方好きだもんっていう。
もともと嫌いな色の組み合わせだったら一択しかないけれど、グラデーションはどっちも好み。

どちらにするか途方に暮れていたときに、ふとスパイスのことを思い出したんです。

スパイスはブレンドする際に層を重ねたり、ボウルに入れ混ぜます。
パプリカや唐辛子は赤、クミンは茶色、ターメリックは黄色。順に入れてくと鮮やかな色が交わり、最後にそれを一つに混ぜ合わせる。
ばらばらだった色が、アースカラーに近づいていきます。

カラーチャートを見る感覚で、この色の横はこの色のほうが綺麗だ。など、視覚のトレーニングをしているのと似たような状況になります。

買い物の話に戻ると、同じ売り場でこの暖色系と感触系のそのバッグが2 つ並んでたの見て、サッと決まる。あれ、なんで?配色のバランスから自分の好みが決まっていきます。

視覚的なこと、触った時の触覚、鼻で感じた嗅覚的なこと

皆さんは、旅の記憶をたどることでイメージがしやすいでしょうか?
旅行先の国の香り、味、空気感が重なりながら記憶に残る。そして、帰国後のランチで思い出される。あの時の料理が食べたい!願望もまた嗅覚のひとつ。それはスパイスによって五感を意識することで高まっていきます。
すると、食べようとするもののメニューが変わったり、行きたいところやみたいもの、したいことが変わっていきます。不思議と、図書館に興味のない人が図書館へ行ったり、映画館しか行かなかった人が動物園に行ってみたり。行動範囲が広がるという機会も得られます。

最初ストッパーかけてたものがすらすらっと言えるようになった

人と話す上で、文章を書く上で、常にどういう言葉を選び、当てはまるかがわからないという経験があります。会話や文章もそうですが、回数を重ねていくうちに、これは“こういう言葉”と文字にしたい気持ちが降りてきたと気付く。そして、“こういう言葉”だと思っていたけれど、私はそれをそのまま表現していいんだろうか?

みんなが「じゃり」とか「さらっ」とか「つやっ」とか言う。私も「もにゅ」みたいな感覚を言葉にして言ってみようか?と思い、「もにゅ」と表現してみる。

自分なりの表現を誰かに伝える回数が増えていくのは、自分が感じたままに表現できているということ。“だんだんと言えたこと”によって自分に自信がを持てるようになっていきます。

そんな過程を経ていくと、周りの人と相手との対話をするときに、勇気を持って自分なりの表現で伝えてみようと思えるようになったり。

スパイスがきっかけで、最終的には人間関係を改善させたり、進展させたりすることにも繋がっていくんだな!という確信が持てる瞬間でした。

なんかそれ、もしかしたら・・・

スパイスで五感が上がる話を色んなところでするようになると、

スパイスだけじゃなくて、美弥さんがそこにいるからかもしれないですよね。ただスパイスを触って、知識を得ればすぐに変われるという訳ではないのかもしれない。スパイスと一緒に、美弥さんも良いガイドをしてくれるからそうなれるのかも。

今までやってきたことを受け入れてもらえたのだろうか?
これを言われて、私はとても嬉しくなりました。

スパイスの素晴らしさを再認識

私に来るお問い合わせや、レッスンに通ってくれる生徒さんは、スパイスのことを深く知りたいがためにいらっしゃる。スパイスへの興味を持ってくれる人達。そこへ私が、スパイスの知識というところから五感が伸びていく方向へと話を広げる。
すると、無意識に抱えている問題がスルっと解決できるようになってしまう。これがスパイスが五感をあげてくれるツールであるという凄さ。と、私は対話を続けてきて気づきました。

ティーインストラクターを取った時
アーユルヴェーダの資格を取った時
中医学を学んでいた時
(フードアナリストとか、ガストロノミストも取った)
自分自身に知識がどんどん増え、豊かになりました。学べる事が多いと感じるのはこれらとスパイスも同様。植物の持つパワーを体に取り入れ、学び使うことが感覚を研ぎ澄ませていく。五感が上がることに繋がっていく。
多くの方に、私と共に、もう一歩次のステージへ向かおう!
今はそんな取り組みもしています。

スパイスとハーブが“自分が主体に生きること”につながった!

スパイスとハーブが生活にどのような影響を与えるのか?食べることでしか知らないスパイスやハーブが、生き方をも変えてくれるツールになるんだということを知っていただけたら嬉しいです。

“生き方に効く”
まるで、処方箋みたいですよね!!
私の場合は、偏食を治すために登場したスパイスに始まり、
例えば人生という箱があったとしたならば、自分が主役になれるような、そうなるには、他人事として自分を生きない!と心と体が連動し、ぐんとスケールアップさせてくれたスパイス。

だからもっと、スパイスを知識だけじゃなくて五感が上げられるすごいツールだと広める活動を続けていきます。

スパイスの存在こそ知っているものの、生き方までに関係があるとは思ってもみなかった方、是非この世界に私と一緒に足を踏み入れてほしいです!!

もし、もし、良かったら。サポートがいただけたら嬉しいです。 頂いたサポートはこのnote執筆に繋がる使い方をさせていただきます。 スパイスの購入とか、カレー店の訪問とか 毎週水曜日は投稿をしております!