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【エッセイ】2023年の今 私にとっての「アート」とは何か?

私は絵を描いてSNSで発表しているのだが、出来る事ならば自分の事を「アーティスト」と名乗りたくない。「アート」というものが何か分からない様な人間なので、どこか、おこがましさを感じてしまう。

学生時代から歴史というものになぜか興味を持てず、特に高校時代は記憶する事が出来なく悩みの種であった。大学時代、美術史の講義も同様で、全く興味が無いまま今に至るのだが、「アートとは何か?」の答えになるヒントが何かしらあるのでは?と、卒業後〇年経った今さら、うっすら感じ始めていた。

つい先日、Youtubeで西洋美術史の動画を見つけて観てみた。原始時代から現代の美術史を15分程でまとめたもので、時系列で全体像が非常に掴みやすい。
内容としては、産業革命でカメラが登場するまでは、収穫や子宝を願う祈り、宗教、貴族などの偉い人の為に、絵描き達は絵を描いていたのだが、写真の登場で、写実的に絵を描く必要が無くなった絵描き達が職を失い、様々な流派が登場し始め今に至る、というものであった。数多くの絵描き達が各々、「芸術とは何か?」と自身に問いかけ「芸術とはこういうものではないか?」と作品を制作し、発表してきたのだろう。

という事は今現在も、誰もが納得する「アートとは何か?」に対する答えは無く、私を含めた多くのアーティスト達が、答えを探し求めているのであろう。

これらを踏まえると、「アート」というものは非常に個人的なもの、主観的なもので、「『アートとは何か?』に対する答えを探す行為、その結果出来上がった作品が『アート』なのではないだろうか?」と、仄かに自分なりの答えが見え出してきた。

(見山メモ230129)

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