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フラット型組織になれるか!?〜デイサービスの挑戦〜#8 幸せにできなかった仲間[前編]

このシリーズでは、これまで”成功事例”や”感動秘話”なんかを書いてきたと思います。

今回は、”きれいごと”が挫折したことを書きたいと思います。


驕り

2年半前、2016年秋頃のこと。

ウチのデイサービスは、絶好調でした。

売上や稼働率(定員枠に対しての実績利用数)が過去最高をどんどん更新し、
開店以来の業績でした。

同業態のデイサービス の中でも、全国トップクラスの数字を毎月記録し、
「優良店舗」「優良施設」と言われていました。

訪問営業などをしなくても、引き合い件数や契約件数は軒並み高水準。

順風満帆でした。

「すいません、今、枠が一杯で〜。またの機会に〜w」
といったやりとりも日常茶飯事でした。

今日も、明日も、明後日も、昨日も、

満員御礼で営業をスタートし、

とにかく時間に追われながら、皆んな働いていました。

忙しさから、人員不足は慢性化。

でも、余裕でした。

”派遣さん入れればいいっしょ!!”

半年ごとに、短期の派遣さんを雇用し、人員不足を埋める。

もはや恒例行事、伝統芸能。

業界平均でいうと、派遣さんの人件費は、直接の雇用の従業員に比べ、約2倍!!

それでも、余裕でした。

”人件費?余裕っしょ!”
”二ヶ月派遣さんで乗り切って、その間に採用広告出してれば大丈夫!!”

そんなノリでした。

疲れているスタッフがいても、
”いつもごめんね〜 ちゃんと採用するからね!”
で終わり。

こんな日々が数ヶ月続いていました。

焦り

そんな”余裕”な日々は長くは続きませんでした。

あれ?応募が来ないね。。面接したけど、う〜んイマイチだなあ。

それだけではありません。

疲弊したスタッフの体調不良や離職が相次ぎました。

やばい。

現場が回らない。

僕や他のスタッフが、一人で2人分の仕事量になりました。
週二日勤務のスタッフの出勤日数が、
週三日、週四日、週五日・・・・増えていきました。

・・採用しないと。・・・

この時点で、採用は「目的」になっていました。

採用は本来、”組織を成長させ、理念に到達させる”ために、仲間を集める「手段」です。

それを完全に見失っていました。

早く採用を。
早く人材を。
現場が回らない。

もはやコントロールが効かなくなっていました。

某採用広告を有料で掲載し、
ひたすら待っていました。


そして、今から2年前、2017年年始。

応募が3件!!

すぐ面接だ!!

当時の採用フローは、
管理者の木塚が30分〜1時間ほど一次面接をし、役員が二次面接をしていました。

一次と二次の間に、僕も15分ほど話をしていました。

二次面接後、役員からの所感を元に、現場サイドで採用か不採用かを判断していました。

現場サイドは、管理者と僕が話し合い、決めていました。

でも、現場サイドの判断は、安直でした

「採用!!!!すぐ採用!!!!」
(”だって、人、足りないもん”)

そうやって、2017年年明け早々に三名の採用が決まりました。

これで、全てがうまくいく。

そう思っていました。この時までは。


[後編]

必然は偶然の顔をしてやってくる

仕事は、「意思決定と責任」


一緒に働く仲間も絶賛募集中!!!!


シニアの方々が、主体的に・楽しく生活し続けられるよう、頑張ります!少しでもご協力頂けると幸いです。