三宅島の野鳥生息・飛来情報(令和3年8月)~野鳥フェス、セッション最高~
みなさん、こんにちは。
林務担当では、三宅島の野鳥等の情報を毎月投稿しています。
三宅島の野鳥の特徴については、下記の記事で概説しています。
〇コラム
今回ご紹介する野鳥は、三宅村指定天然記念物(S47.2.20指定)「オーストンヤマガラ」です。
「オーストンヤマガラ」はスズメ目シジュウカラ科で、大きさはスズメ大の15㎝程度、体色は濃いオレンジ色で鮮やか、三宅島、御蔵島及び八丈島に分布する固有亜種です。
今回、筆者が一番驚いたことは、「ドラミング」を間近で見たことでした。
前回ご紹介した「ミヤケコゲラ」だと思い込んでレンズを向けたところ、ファインダーに映ったのは「オーストンヤマガラ」が2羽で奏でる「ドラミング」、時折聞こえる口笛のような鳴き声とのセッションは、時間を忘れて楽しめました。
それにしても、三宅島で野鳥撮影を始めてから1年以上、姿が見えなかったドラマーに、「オーストンヤマガラ」もいたんですね。
〇三宅島の野鳥
前段で紹介した「オーストンヤマガラ」以外の野鳥の様子を紹介します。
タネコマドリ
ヒヨドリ
〇三宅島の植物
三宅島は、豊かな自然に恵まれ、多様な植物も島内各所で見られます。
今回も、三宅島内で見かけた季節の花を紹介します。
写真1枚目は、常緑の中に白く輝き、甘い香りを漂わせる「センニンソウ(仙人草)」、英名は「Sweet Autumn Clematis」です。名前の由来は、連想できる写真を撮影できるまで、お待ち下さい。
魅力的な名前ですが、葉や茎の切断面から出る汁に触れると、炎症を引き起こす有毒植物です。
また、別名は「ウマノハコボレ(馬歯欠)」や「ウマノハオトシ(馬の歯落とし)」、「ウシクワズ(牛食わず)」と呼ばれ、馬や牛が絶対に口にしないことに由来します。
動物繋がりで筆者が思い出しましたが、全国的に被害が深刻化しているシカ食害被害地で、ほとんど食べられることがない「アセビ(馬酔木)」という木があります。名前から想像するに、きっと「センニンソウ」も同レベルの有毒植物なんでしょうね。
センニンソウ
ヘクソカヅラ
タマアジサイ
継続してご覧頂ければ、季節ごとの野鳥や植物などの移り変わりをお楽しみいただけると思います。
次回もご期待ください!
見出し写真:バードアイランドのシンボル「雄山」(令和3年8月撮影)
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