見出し画像

対話で落ち着く (vol 257)

  どないしよ~!?

トラブルに直面。焦りの気持ちから行き詰る。
どうしたらいいか分からなくなる。

誰しも経験あるはず。
深呼吸する事さえ忘れてしまう。

カナダでの日曜日の朝、
飼い犬が起きたら突然ブルブル震えて怯え始めました。
今までにない出来事に直面して、妻とパニック。
 「きっと何か変なものを食べたに違いない」
 「どうしよう」
 「すぐに手術してもらわないと」
 「でも今日は病院閉まってる」
そんな会話で行き詰まりの二人と一匹。

緊急対応の電話診断サービスをようやく見つけて
獣医さん?の質問に答える中で、前日からの状況の記憶をたどる。
すこしずつ落ち着いて話ができるようになってきて、
見つけた原因は「滑って転んだ」だけ。
結局、手術に駆けずり回らずに済みました。

落ち着くことで見えてくるもの
落ち着いて話をするから見えてくるもの
があります。

慌ててしまうと、いつもは見えることが見えなくなる。記憶が飛ぶ。
冷静沈着を心掛けていても、パニックに陥ってしまう。

実は、日常生活だけでなく、マネジメントも同様。
困難な状況に陥ると、大局的な判断ができなくなってしまいます。
いいアイデアも浮かんでこないし、周囲の協力をもらうことも思いつかず、一人で背負い込んで、力任せに効率の悪いことをやってしまうことも。

あせる気持ちは、狭い視野や思い込みが激しくて注意力散漫と同じ。自分が考えている可能性以外のことが見えない。
これでは「いい判断」はできないでしょう。

The other day, my wife and I panicked because our dog was abnormally breathing hard and shaking.
We were able to contact the emergency veterinary and talk to the vet.
As the vet questioned me about the puppy’s symptoms, I remembered that she had fallen hard on an icy road chasing a cat.
The vet diagnosed the cause of the abnormality as a hard blow to the body and that it was okay to just let her rest. I had forgotten about the puppy's fall and only focused on the internal disease.
At the point of panic, the field of memory and thought becomes very narrow. 
This is when it is important to have time for calm dialogue. 
I learned that the same is true in business management.

社内ツイート

先日、犬の体調異常で息が荒く震え、妻と私はパニックになりました。
救急の動物病院に連絡がついて獣医と話をすることができました。
症状を質問される中、前日に猫を追いかけて凍った道で激しく転んだことを思い出しました。体の強打が原因で、休養だけで大丈夫と診断されました。
犬が転んだことはすっかり忘れていて、内臓疾患ばかり考えていたのです。
パニックになった時点では、記憶や思考の視野が非常に狭くなります。こんな時こそ、落ち着いた対話の時間をもつことが大切です。
マネジメントの場面でも同じ、と学んだのでした。

社内ツイート日本語訳

お粗末な話ですが、パニックや焦りの気持ちで、思い込みスイッチが入ると視野が狭くなり、状況の俯瞰ができなくなりました。日頃は偉そうなことを言っていても、とらわれた状況から離れることはなかなか難しい。

こんな時こそ、凝り固まった視点から離れるために、誰かと対話することがお薦めの対策だと気づいたのでした。対話の中で状況を言葉にする、記憶をたどる。時には気持ちを打ち明ける。
言語化して話をするうちに、落ち着くし、自分や自分の置かれている状況を鳥瞰するきっかけが掴めます。
対話の時間は、焦りの気持ちや思い込みから自分を解放する、凝り固まった思考をほぐす。
誰かと対話するだけで見つかるものがあるのです。

マネジャーにとっても、
「この忙しいときに」「そんなこと話したって」と思わず、
対話をすることの重要性を覚えておいて損はないはずです。

対話は2人でする深呼吸。相乗効果でいい考え、いい結果に繋がります


最後までお読みいただき、ありがとうございます。




海外駐在の方、身近にコーチやメンターを持ってみませんか?
興味を持って頂けましたら、こちらまで --≫ coach.miyake1959@gmail.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?