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面白きことも無き世を面白く
面白い。というものは取り扱いの厄介な代物でなかなかにその実態は掴みにくいものである。
昨今のテレビ番組についていえば、たといばバラエティとカテゴライズされる種類の番組なぞはいまや内容的にとんでもなくレベルの高いものになっている。タイトルロゴからスタジオセットなどの手が込んでいることは云うに及ばず、またその内容そのものについても”芸人”と自ら称する、至極愉快な会話をあたかもショースポーツのよう
生きるヒントでピント
モノは云いようだ。モノは云いようでその印象を如何様にも変える。
たといば近頃ではその辺のスーパーマーケットでも催されるほど当たり前となったマグロの解体ショー。
あれも売る側が”マグロの解体ショー”と云うから、買い物客のみなさんもああ"マグロの解体ショー"なんだなと平気に思って見に集まり、そうして職人の手によりマグロが捌かれ解体されるのを当たり前に観覧し、ついに刺し身へと変貌したマグロの肉
行きつ戻りつ時代は進む
進歩の行き着く先は退歩であった、ということは割合に良くあって、たといば廻転寿司。
廻転寿司とはそもそも、職人と面倒な遣り取りをすることなく、随意に自分の好きな寿司を選んで食することが出来るように、との意味合いから産まれたものだ。専門用語と通人が跋扈するそれまでの寿司店では、職人にそう云って自分の好きなネタを握ってもらうには、客の側にも相応の教養が求められる。ハマチとカンパチとブリの違いぐらい
ほんとに狂ってるのは
やはり請われてテレビに出演する人というのは皆、押し並べて偉人なのだと思った。
今週、突如として日本中を席巻した兵庫県議会議員の号泣会見。あの会見が近来稀に見る面白い見世物であったことは衆目の一致するところと思う。が、これを報じるテレビのニュースショー/ワイドショーに出演しているキャスターならびにコメンテーターの皆さんときたら、あんなに面白い動画を目にしても一切笑うことなく、それどころか「こん
1.21ジゴワットの未来
気がつけば西暦二〇一四年も半分がところを過ぎようとしている。
時の速きこと風の如し。この分ではあと一年もしないうちに間違いなく西暦二〇一五年が到来しているだろう。
そうなると大変だ。二〇一五年といえば十月に、一九八五年の世界からマーティ・マクフライがタイムマシンのデロリアン号に乗って時間旅行してやってきてしまうのだから!
とまあそれは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』
寝ては夢 起きては現 幻の
明晰夢。なるものを見る人があるらしい。
睡眠の最中に見る夢。あれを見ているときに、その夢ン中で「ああ。自分はいま夢の中の世界に居るのだな」と自覚出来、その自覚の元に夢の中に於ける自らの振る舞いを随意にコントロール出来るという。
なんたら羨ましいことであろうか。夢判断/精神分析の大家であるフロイト先生が云うには、夢というのは、普段の暮らし向きにあっては無意識のうちに抑圧している下卑た/反社
ジャパン・アズ・オンリー・ワン
二〇二〇年に予定されている、二度目の東京五輪の開催を契機にいろいろと我が国も変わりそうである。
その変わりそうなことのひとつにカジノ合法化がある。
巷間囁かれている噂によれば、政府主導で東京は港区・台場にシンガポール顔負けのカジノを建造、そこを一大カジノタウンとして莫大なる観光収入をあげようという腹積もりらしい。そういやKONAMIが、カジノ法案成立を視野に入れた会社を作ったらしいネ。
後悔を先に立たせて後から見れば
「小さなことを積み重ねていくこと。それがとんでもないところへ到達する唯一の方法」
かのイチロー選手の言葉である。なるほど。と首肯するしかないパーフェクトな言葉である。これをイチロー選手が云う、というのがまたなんともいいよね。
イチロー選手を引き合いに出してから自分の話をするのはまことに気が引けるのだが、この言葉を思うたびに、嗚呼、してみりゃあ自分なぞは、いったいどれほどとんでもないところ