スミニヤシ

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事業会社のIT部門でマネージャーをしております。 ITやビジネスに関する情報を発信します。同じことで悩む人を少しでも減らすことができたら幸いです。 経歴:文系大卒 → ITベンダ → 事業会社のIT部門を複数社経験

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やたらと知らない人に話しかけられる

この note は「 ITやビジネスに関する情報を発信します。同じことで悩む人を少しでも減らすことができたら幸いです。」というコンセプトだった気がしますが、どんどん離れていっていますね。まあ、いいけど。 タイトルのとおり、僕は知らない人に話しかけられることが多いです。「日本人の平均話しかけられ数、年間平均N回に対し、自分は…」という統計があるわけでもないので、あくまで主観的なものですが。 知らない人に話しかけられた結果、ちょっと面倒だなと思うことはありますが(飲み屋で酔っぱ

    • プランBがある幸せ

      ※ 今年の11月にTwitterで呟いた内容を膨らませたものです 選択肢の数と幸福度に関しては、様々な議論がありますが、今日は僕の体験から「少なくともプランBはあったほうが幸せだよな」と思うようになったことを書きます。 中学生のころ、学校に行くのが嫌で、なんだかんだ理由をつけて学校を休み、両親に心配をかけたことがあります。学校に行きたくなかった理由は、書き始めると長い&暗い内容になるので、ここでは省略します。 僕の両親はどちらも教師をしており大変忙しく、平日の僕の話し相

      • 「~について」を止めよう

        メールのタイトル、ファイル名、ドキュメントの見出しなどに「~について」で終わる言葉を使うのを止めませんか?という話です。「~について」を多用する人は、言語化をサボり、相手にコストを押し付けています。以下、説明します。 ※ 思いっきり私の主観なので、読んでいてイラッと来た方は、そっとブラウザを閉じることをオススメします。 具体例を挙げたほうが分かりやすいですよね。例えばこういうタイトルのファイルがストレージに置かれていたり、こういうタイトルのメールが届いたりしたと想像してくだ

        • 味加減 火加減 時間加減

          ※ 今年の3月にTwitterで呟いた内容を膨らませたものです 属人化を排除しよう、という言葉が自職場で毎日のように叫ばれていた時期がありました。某超大企業の情報システム部門で勤務していた頃です。 確かに、日常的に発生するオペレーションにおいて、属人的な対応が存在するのはよろしくないとは思いますが、それが部門の主たるアジェンダとして声高に叫ばれている状況には少し違和感を覚えました。(まあそうなる理由があったわけですけど) 実際のところ、どのような仕事であっても、アウトプッ

        やたらと知らない人に話しかけられる

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        • おきにいり
          1本

        記事

          自分は「勝ち」たいわけじゃない

          社会人になって20年以上が過ぎました。アラフィフという年齢も目前に迫ってきて、以前よりも過去を振り返ることが増えた気がします。歳ですね。 今回は、とあるキーワードをきっかけに自分の過去を振り返り、自分の思考様式を見直してみた話です。例によって、何かの参考にしてもらえるとは思えない文章となってしまいましたが、ひょっとすると「勝ち」「負け」という言葉に違和感を感じられている方からは、共感みたいなものが得られるかもしれません。 「勝ち」「負け」とは何か 先日、パートナー企業の社

          自分は「勝ち」たいわけじゃない

          Kくんとの思い出 - あの日、僕らは何も否定しなかった

          「ネット上で宗教に関する話題は出さないほうがいい」と大学の先輩に言われて以来、20年以上その教えを守ってきましたが、今日は宗教について書きます。(ちなみに、ネット上で出さないほうがいい話題は「政治と宗教と野球と尾崎豊」だそうです) ※ なんの結論もない、ただの駄文です。忙しい人は時間の無駄なので読まないでください。 話は僕の中学生時代までさかのぼります。 僕の中学生時代は、色々とあって、大変暗いものでした。学校に行けない時期もありました。それでも、親しくしてくれる友人が何

          Kくんとの思い出 - あの日、僕らは何も否定しなかった

          2023年 自分のミッション・ステートメントを見直す(副題:「仲間」という呪い)

          2023年になりましたね。毎年のことながら、聞き慣れない年号だなって思います。令和は5年なんですね。最近和暦を使わないので、もうあれから5年目というのが意外な感じです。 さて、2022年に引き続き、今年も自分のミッション・ステートメントを見直してみます。これは、名著「7つの習慣」における「第2の習慣」、「終わりを思い描くことから始める」に基づいています。詳細は昨年の note をご参照。 2022年の振り返り2022年の指針は上記の note に記載されていますが、大まか

          2023年 自分のミッション・ステートメントを見直す(副題:「仲間」という呪い)

          Cloud Identity Free (CIF) をフル活用するために、アカウントに届いたメールを受信する

          Cloud Identity Free (CIF)って? Google Workspace をお使いの皆様であれば、Cloud Identity Free (CIF) という言葉を聞いたことがないでしょうか。 簡単に言うと、 ・Google Workspace のアプリ(Gmail、カレンダー、…)は使わないので、Google Workspace のライセンスは不要 ・だけど、Google アカウントを利用した他のサービスを使うために、アカウントだけは発行したい という時

          Cloud Identity Free (CIF) をフル活用するために、アカウントに届いたメールを受信する

          2022年 自分のミッション・ステートメントを見直す

          2022年になりましたね。何かとややこしい状況が続いておりますが、今年はどんな年になるのでしょうか。 さて、いきなり本題へ。 「7つの習慣」というリーダーシップの名著(僕は広い意味でリーダーシップの本だと持っています)があります。未読の方は、最近は内容を要約したサイトも数多くありますので、検索して要約だけでもご覧になることをおすすめします。 ※ ヘッダ画像は習慣のイメージです…腹筋ローラーもようやく習慣になったな… 「7つの習慣」というタイトルだけあって、第1〜7までの習

          2022年 自分のミッション・ステートメントを見直す

          DX は人事制度と組織の改革

          はじめにデジタル・トランスフォーメーション(DX)に関する話題が尽きません。一時期のバズワードかなと思っていましたが、菅政権肝いりのデジタル庁の発足や、IT関連企業が好んで使い続ける傾向もあってか、けっこう息が長いなという印象です。 そんな中、IPAからこんな調査結果が発表されました。 「やたがらす人材」という、聞き慣れない言葉が登場しました。「経営と事業、技術の3つに精通し、リーダーシップを発揮できる人材」とのことです。「やたがらす」は「八咫烏」と表記し、日本神話に登場

          DX は人事制度と組織の改革

          私の言語の限界は、私の世界の限界を意味する

          ”The limits of my language mean the limits of my world.” -Ludwig Wittgenstein 「私の言語の限界は、私の世界の限界を意味する」- ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン いきなり引用から始まって恐縮ですが、本当にそのとおりだなと最近強く感じます。 我々は、思考するとき、言語を使っています。語彙が豊富な人ほど、思考の解像度が高く、思考が深いと感じることがあります。また、相手に自分の思考を伝えるときにも、

          私の言語の限界は、私の世界の限界を意味する

          マネージャーTips

          私は Facebook をやっていて、以前は、自分向けのメモを非公開設定で投稿することがあったのですが、3年前のメモが突然「過去のこの日」として表示されました。今でも心がけていることが多かったので、自分に言い聞かせる意味でここに再掲します。 ・目上の人には、その人の理解できる言葉で、その人の関心ごとにヒットする説明を(人によって違う)→ 例えば、事業部長は自分の事業に興味があるのであって、全体最適には興味がない ・部下には、自分の子どもに接するのと同じように接する → 成

          マネージャーTips

          変革はいち個人の狂気から始まる

          結論はタイトルの通りなのですけど、色々と書きます。 複数の組織で、さまざまな変革プロジェクトを見てきました。業務プロセスの変革、システム刷新、人事制度刷新、などなど。成功するものもあれば、失敗するものもあり。残念ながら後者のほうが圧倒的に多いです…。 成功したプロジェクト、もしくは成功とは言わずとも少なからず成果を出したプロジェクトに共通して言える要因は、スタート時点から「狂気」とも言える圧倒的な情熱を持ったメンバーがひとり居るかどうか。それに尽きます。 だいたいの大規

          変革はいち個人の狂気から始まる

          社内の重鎮をアドバイザー的にプロジェクトに参加させるときは慎重に

          タイトルそのままなのですが、日本の製造業複数社で長年情報システム部門を担当していると、プロジェクト体制検討の場において、こういう話がよく出ます。 「Aさんはこの分野に詳しいから、アドバイザーとしてプロジェクトに参加してもらおう」 正直言って、この手のアサインメントが功を奏していないケースがけっこう多いです。その理由と、取りうる対策について考察してみたいと思います。もちろん、ちゃんと有効に機能しているケースもあると思います。あしからず。 リーダーとアドバイザーのよくあるプ

          社内の重鎮をアドバイザー的にプロジェクトに参加させるときは慎重に

          新型コロナで情シスの皆さまが感じてそうなこと - ぐっと堪えてプレゼンスを上げよう

          いつの間にか4月が終わろうとしています。 情報システム部門の皆様には激動の1ヶ月だったのではないでしょうか。新型コロナウイルスの感染が拡大し、緊急事態宣言が出され、猛烈な勢いで時差出勤やテレワークが広がりました。対応に追われた方も多いと思います。私もそうでした。 もちろん、家に閉じこもってずっとテレワークしている方のストレスも相当なレベルでしょうが、彼ら彼女らの要求に応えてサポートし続ける情シスの皆様のストレスも、相当なレベルになっていると思います。私の周囲でも様々な声が

          新型コロナで情シスの皆さまが感じてそうなこと - ぐっと堪えてプレゼンスを上げよう

          山口周さん「ニュータイプの時代」読了

          1年近く前の出版になりますが、ようやく山口周さんの「ニュータイプの時代」を読了しました。印象深い本でしたので、読書メモをおこしておきます。実際の書籍の目次とは対応していない見出しとなっていますが、私の読後の印象で勝手にグループ化したものです。ご容赦ください。 最初に、現代社会の構造を示す「6つのメガトレンド」が説明されますが、6つのうち著書全体を通して根底に流れるキーワードは「社会のVUCA化」だなと感じました。これだけ覚えておいても損はないと感じます。日々の自分の判断に対

          山口周さん「ニュータイプの時代」読了