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2023年 自分のミッション・ステートメントを見直す(副題:「仲間」という呪い)

2023年になりましたね。毎年のことながら、聞き慣れない年号だなって思います。令和は5年なんですね。最近和暦を使わないので、もうあれから5年目というのが意外な感じです。

さて、2022年に引き続き、今年も自分のミッション・ステートメントを見直してみます。これは、名著「7つの習慣」における「第2の習慣」、「終わりを思い描くことから始める」に基づいています。詳細は昨年の note をご参照。

2022年の振り返り

2022年の指針は上記の note に記載されていますが、大まかに言うと、優先順位を決めながら周囲の期待に応える、でした。

・ビジネス面では、ITツールを活用した直近の問題解決から、デジタルを活用した本質的なビジネスの課題解決にシフトし、求められた「解決策」の裏にある課題をさぐるところに注力する
・プライベート面では、場所を問わずもっと幅広い人に会い、期待に応える

振り返ってみると、プライベート面は以前より頑張れたかな、と思います。特に、大学時代に親しかった仲間と1泊2日の同窓会を企画できたのはすごく良かったです。行き当りばったりが多く、プランナーの腕としてはどうかと思われましたが、「まあ、それでもいいんじゃね」が基本な仲間たちに助けられました。他にも「何年ぶりかな?」という方々と旧交を温めました。

一方で、ビジネス面は相変わらずでした。以前に比べれば部下にもパートナーにも協力はしてもらっているのですが、社内システムを中心とした「ラン・ザ・ビジネス」から、顧客サービス提供の「バリューアップ」領域へ大きくシフトした結果、関連する部門がほぼ全社全部門になりました。その結果、アウトプットのスピードを上げるために「横からのボール」=「本来別の職能がやる仕事」にまで手を出す、が増えてきました。僕って何屋さんでしたっけ問題です。
結果として圧倒的な時間不足。土日もずっと仕事。アウトプットばかりでインプットが足りない。年末は心身ともにかなり調子を崩してしまいました。いつまで経ってもこの癖が抜けないですね。なぜなんでしょう?

2023年のミッション・ステートメント

本当の意味での相手の幸せとは

引き続き、私のミッション・ステートメントの中核をなすのは「周囲の期待に応える」です。相手の幸せを通じてでのみ自分は幸せになれると信じて疑いません。しかし、本当の意味での相手の幸せとは何でしょうか?長い目で見たとき、自分の行動は本当に相手を幸せにするのでしょうか?

自分の子どもたちのことを思い浮かべてみます。
子どもたちに本当の意味で幸せになってほしいと願うならば、先回りして自分が手を出してしまうのが良くないのは当たり前です。同じことがビジネスの現場でも言えるのではないでしょうか。

というわけで、2023年のミッション・ステートメントです。
・従来どおり、周囲の期待に応えることが原則
ただし
・長い目で見たとき、本当の意味で相手を幸せにするかをよく考える

具体的には下記のとおりです
・相手の立場、所属する組織や役職のミッションを捉える
・相手が自分に期待していること、そして自分が相手に行おうとしていることが、相手の立場において「短期的にプラス」であっても「長期的にはマイナス」になっていないか、見極める
・ときには心を鬼にする、相手がそれを理解しないのであれば、距離を置かれても致し方無いと考える
・ビジネスの現場において、相手(顧客や取引先だけではなく、同僚を含む)に過剰に個人的好意を抱かない ⇒「いい人だよね」「いい所あるよね」と、ビジネスは関係ない
・友人の関係性と、ビジネスの関係性をごっちゃにしない

「仲間」という呪い

唐突ですが、「仲間」って言葉がありますよね。「水臭いぞ、俺たち仲間じゃないか!」のアレです。

以前の職場の上司が、情シスのメンバーに対し「自分の仲間たちが困っているのになぜ放置できるのか!」と激を飛ばしていたことがありました。この仲間たちというのは、営業・サービス・施工スタッフといった、前線で稼いでいるメンバーのことです。このときは情シスのマインド変革(受け身体質からの脱却)が必要な時期だったので、効く言葉だったと思います。僕自身もこの言葉は心に残っており、いまの職場で採用をかけるときの要件にも「ITで職場の仲間を助けたい・役立ちたいというマインド」と書いています。

でもこの言葉は呪いの側面もあります。「仲間なんだから」という言葉のもとで、何でも助けてあげるのが、自分にとっても相手にとっても、幸せに繋がるとは限りません。
本来仲間とは友人関係のことであり、損得勘定ゼロでつきあう関係性のことだと思っています。ビジネスの現場で方便として「仲間」を使うのは時にありかもしれませんが、本当の意味での仲間は自分で決めたいですね。

おわりに

昨年と同じ締めくくりになります。

ベースになるのは、笑顔、礼儀正しさ、謙虚さだと思っています。ここはいつまでも変わりません。良著を広く読み、人の話に注意深く耳を傾けていきます。

極めて個人的な文章に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。今年も皆様にとって、良い一年になることを願っております。