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時は流れて

昔、自分が通う小学校の近くにカップラーメンが食べれるという自動販売機があった。

対した値段でもなかったのだが、なぜかあたしはそれを「大人の人しか買えない自動販売機」と認識し、「絶対に大人になったらあの自動販売機からカップラーメンを買う!!」と意気込んでいた。

その自動販売機はあたしが高校になる頃には使用禁止で気が付けば撤去されていた。

「大人になったらあの自動販売機のカップラーメンを買う!!」が、永遠に叶わぬ願いとなってしまった。

…時は移り変わる

カップラーメンの自動販売機がなくなるように

あなたと初めて待ち合わせたコンビニが、サンクスからファミマに変わるように

時が移り変われば人の心も移り変わって

あなたの心もどっかに行ってしまった

どうやってももう叶うことのない願いを

さすがにそろそろ捨てなければならないと思いながらも

まだ心の奥であなたの温もりを諦めきれていないかもしれない

あたし大人になったよ

最後にみたときはお金を入れる穴は塞がれていたっけ

そのうちボロボロになるまでそこにいたよね

それでも気になる存在だったよね

いつの間にかなくなってたけど

多分他の自動販売機じゃあダメなんだ

それでもあなたと初めて行ったお店はまだそこにあって

またあなたと行ける夢をあたしに魅せるの

たかが6文字の文字も載せれなくて

躊躇したあたしの想いをあなたはあっさりと絶ち切った

あなたの本心はわからないままになって

わからないものを追いかけるように出来ている脳の作りはあたしを支配したまま許さない

ああ…いっそのことあたしの目の前でボロボロになっていけばいいのに

そうすれば少しは諦めもつくのに

そのままだとあのお店にも入れないしね

わかんない

時は移り変わるの   心も風景も移り変わるの

だから回り回ってボロボロになったあなたの心は返ってくるかもしれない

そうなった時多分あたしは抱き締めてしまうよね    くだらない

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。


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