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パートのレジ打ちがライターになった話し③

~前回のお話~
妊娠して部署を変えてもらい、更にパートでも産休・育休がもらえることになり急に全てに感謝・アリガトウの気持ちが沸き起こった主婦。さぁ、レジ打ちパートが本格的に始まるよ~!


レジの仕事にビビる

実は、かれこれレジ業務は高校生のバイト以来やっていなかった。「お金の計算が苦手」という意識があったから、もしかしたら無意識に避けてたかもしれない。

しかし、約20何年ぶりのレジ。
もうね、時代は令和ですよ奥さん…!そう、ビビる事なんて全然無くて、めっちゃ進化していたのである。
お釣り?
イマドキ自分で計算するかぁ~!

お金入れたらパッと自動でお釣りが出てくるシステム。なんてことない。
私の仕事はお金のことはサブで、メインはピッピッだ…!

ピッピッとは?
皆さんご存知の通り、商品のバーコードを読み込む作業ですよ。
もうね、世の中にはスピード狂がいるんですわ…。上司のBさんは、いつもニコニコしていてお客様からもめっちゃ愛されていた。いわゆる「推し店員」とされる人で、Bさんをめがけてお客様はレジに並ぶ。私なんて、あからさまに常連さんに避けられていた。
Bさんの凄さはマジでプロ。私も客として買い物をする時に、一言二言Bさんと会話している間に、全てバーコードを読み終えている。更には、食品と雑貨などジャンルが違うものを購入している時なんかは、個別にビニール袋に入れてくれている。マジで「いつのまに?」だ。
更に技術力だけではない。笑顔付き。もうね、推しますよ。好き~!!って、なりますよ。
レジ業務は、私が思っていた以上に奥深かったし、個性が出る仕事だった。

だって妊婦だもん。

私の仕事ぶりをお伝えしておくと、とにかくトイレがスーパー近かった。一緒に働いている皆さんは、主婦率90%だったので
「行っておいで!」と快く行かせてくれた。これ、妊婦に理解が無い職場だったら
さぼってんじゃねえええええよ!

ってなるのかしらん。そうです、妊婦はトイレが友達です。
それと、やはりミスが目立ちましたね…。打ち忘れたり、金額を間違えたり…。自分があまりにもミスるせいで、私自身がスーパーなどの買い物の時に、レシートチェックするようになったもんな。
いやいや、ミスしてるのお前やん。

…はい、そうなんです。でも、先輩・上司みんな優しかったな。妊婦に対する気遣いをしてくれているのが、ヒシヒシと伝わって来て本当に有難かった。確かに立ち仕事だし、お腹張ってしまうとかあると大変だものね。
でも有難いことに35週まで、働かせてもらえた。

何かに突き動かされ始める


妊婦として働くことになって、皆さんからの親切や優しさをもらって。
もしかしたら、この頃から支えてもらってるこの状況。
うん…
FU・SI・GI…(※不思議)

って、思ってたのかもしれない。妊婦として働くのは、初めての体験だったからこんなに社会は守ってくれるものなのね?と、驚いていたのかも。だから、本当に知らず知らず
「のほほんとしてちゃダメ」
「この機会を無駄にしない」
「何かしないと」

って思ってたのかも。今回の妊娠が3人目の私。余裕があったのかも。

いろんなことが重なって、このあと何かに取り憑かれたようにガムシャラな育休期間を過ごすこととなる。

続く。

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