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パートのレジ打ちがライターになった話し①

先に言っておくが、パートは素晴らしい仕事だ。なんか、パートって響きが悪い気がする。「ラブリーパート」とか「パーティー」とか、なんかそういうポジティブな感じだったらいいのにな。

あと、レジ打ちって分かりやすくそう書いたけど、本当は「レジコンシェルジュ」ってお洒落な名があるからね。これは今後、一般的に広まって欲しいな。

うまくいかない仕事探し

今回、私が何故転職をしたかの話しになるのだが、その前に前職の素晴らしさを語らせてほしい。

とにかく、私は子どもが生まれてからの仕事に恵まれなかった。良い会社・良い人にも出会っていたのだが、とにかく長く続ける事が出来なかった。1年で、なんと4回も仕事を変えることになってしまった。

理由は1つ。私の求めている働く環境が「なんか違う」ということ。

例えば時間が自由になる!と思えば給料が激安とか。在宅で働ける!と思えばオーバーワークだったりとか。給料がまぁまぁ高い!と思えばとんでもないツワモノ揃いのメンツだったりとか。

特に、子どものことで休む時、会社の対応に辟易していた。まぁ、総合して「なんか違う」のオンパレードだったわけだ。

そんな中、最終的に「どこでもいい!私はなんだって出来る(転職しまくってるんだし)から、子どものことで休む時に嫌な顔をされない所で働きたい!」と受けた会社は、近所の某有名小売り業。

面接時間は「何時でもいいですよ」といった感じだったので、19時開始だった。その時間にも「自由!」と既に魅力を感じていたが、面接内容もすごく良い意味で適当だった。適当は語弊があるかな、なんていうか、フリーだった。

子どもが小さいからという理由(もしかしたら、それ以外もあったのかもしれない)で3つ、4つの応募先から既に断られていた私に残されていたのは、フリーダムなその小売業だけだった。

頼む…!

これを断られたら、保育園も行けなくなっちゃうし、何より、もう断られ過ぎてメンタルが地に着く寸前だった。

TANOMU…!

最後の砦から「採用」と言われた時は、本当に嬉しかった。辞めた今でも、その会社へのご恩は忘れていない。

嘘やん、妊娠した

とにかく採用して欲し過ぎて、数ある部署の選択権を、私は放棄していた。だって、それ書いちゃうとさ、一気に採用される幅が狭くなるでしょ。

どこでもいいです!なんでもできます!と、やる気満々ぶりを発揮していた。そしてある部署の配属になった。一言で言うと、「品出し」だ。意外と身近な業務内容だが、今まで私は一度もやったことがなかった。しかし、この業務に私はハマった。

出勤すると、その日に届いた商品のコンテナボックスがある。それをよいしょよいしょと運んで、ひたすらに品物の棚を探してそこへ補充していく。

パズルを埋め込むような作業が、すごく好きだった。うん、性に合っていた。勤務時間内には、殆ど終わらすことが難しかったその品出し作業は、時間泥棒だった。驚くほどあっという間に、時間が過ぎていくのだ。

仕事は、つまらないと途端に時計の針の動きが止まる。5分しか経ってないのに、又時計を見ちゃうなんて、最悪だ。

品出しの仕事は、「はい、業務スタート!」から「え…あと5分で帰る時間?まだまだコンテナありますけど~!」みたいな。楽しかった。数ヶ月が過ぎ、徐々に新しい仕事も覚えてもらおうかね~と、先輩方に言われ始めていた頃。

妊娠が発覚した。

生命の誕生はおめでたいし、ありがたい。

しかし、私はまだ働き始めて数ヶ月しか経ってなかった。きっと周囲の人はこう思ったに違いない。

「おいおい。」

続く。


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