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カウンセリングマインドはなぜ必要なのか

カウンセリングマインドが大切です!

…なんて、もう聞き飽きた言葉でしょうか。

皆さんもう、今更言われなくたって分かっているだろうなと思いつつ、それでも私が「ゆっくり話を聞いてあげてください」と伝え続けるのには、理由があります。

今回はカウンセリングマインドがなぜ必要なのかについて考えていきます。



人は簡単に話さない

理由はいくつかあると思うのですが、私が考える最大の理由は、人は重要なことほど、なかなか話さないからだと思っています。

これ、自分自身に当てはめてみるとよく分かるのですが、真剣に困っていること、本当に悩んでいること、深く考えていることって、誰にでもベラベラと話せないですよね。

たとえどうでもいいことをベラベラしゃべるタイプだとしても、重要なことはやっぱり、話すことをためらいます。

こちらがいくら「いつでも相談して」と言ったって、相手は「いつでも」相談してくるわけじゃない。相手を選ぶし、タイミングも選ぶ。

悩みを話さない=悩みがない 
のではなく
悩みを話さない=悩みを話せない 
という可能性を常に頭に置いておくことが大切だと、私は考えています。


どんな人に話すのか

では、誰にでも話すわけではない深い話を、一体誰になら話すのか。

そこで問われるのがその人の"普段"なのだと、私は考えています。

カウンセリングマインドというと、相談を受けたときに聞けばいいと思っていらっしゃる方も多いのですが、こちらも自分自身に当てはめて考えてみてほしいのです。

普段ちっとも人の話を聞かない人に、深い話をしようと思いますか?

普段はちっとも話を聞いてくれないけど、今日は私が相談しようとする雰囲気を察知してきっとよく聞いてくれるだろう、と思いますか?

私なら、答えはNOです。
普段聞いていないのだからきっと今日も聞いてはくれないだろうと思うし、他の人の話も聞かないのだから私の話もきっと聞かないだろうと思います。

たとえその人が、本当は相談を親身に聞いてくれる人であったとしてもです。

普段からよく聞くということが、実はそのまま「相談もいつでもよく聞くよ」というサインになっているということです。


どんな風に話すのか

この人はきっとよく聞いてくれる!
相手にそう思ってもらえたとしましょう。

では、相手は2人きりになったらいきなり話し始めるのかというと、そんなことはありません。

それはたとえ「相談があるんです」と切り出されたとしても、そこから始まる話は、本質の話ではないことがほとんどです。

こちらも自分自身に当てはめて考えてみてください。

深い話をしようと思ったとき、いきなり深いところから話を始める人はなかなかいません。

「最近寒くてやる気出ないんですよねぇ~」とか
「あぁ~腰痛い」とか
そんな"ジャブ"から始める人が圧倒的多い。
あなたもきっと、そんな風に話しているのではないでしょうか。

そのジャブの相談に食いついて
「それは運動不足だよ」
「おすすめの運動はねぇ~」
などと延々とアドバイスをされてしまって、もういいやと本質を話さなかった経験、一度や二度はあるかと思います。

こんなことを話してもいいのかな…とか
こんなことに悩んでるのは自分だけかも…とか
こんなに深く考えてると思われてないかも…とか
人はいろいろなことを考えます。

だからジャブを打って打って打って、話せそうだと思った頃にようやく、本質の話が出てきます。

時間でいうと、解散直前です。

教育相談(担任と子どもの個人面談)では、話が終わって、帰ろうとドアに手をかけたところで「先生、実はね…」と話し始める子もいました。

大事なことは最後にポロリと話すものだ。
と思っておくと、そこまでの聞き方も自然と変わってきそうですね。

まとめ

カウンセリングマインドが必要な理由

①深い話は相手を選んでするものだから
②話を聞かない相手に大事な話はしないから
③本質の話を始めるのには時間がかかるから


私は、子ども(だけではないけれど)にとって最大のリスクは「誰にも打ち明けることができないこと」だと考えています。

楽しい話を100回したって、本当に困っているときに聞き逃してしまっては、元も子もないと思っています。

誰にも打ち明けることができないまま、何年も苦しい気持ちを抱え続けるような子どもが、1人でも2人でも減っていくことを強く願っています。


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