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甘野充のお気に入り

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僕が気に入ったnoterさんの記事を集めます。
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#エッセイ

ほんとうはね、私の庭には [詩~エッセイ]

ほんとうはね 今頃の季節には きれいなお花が 咲くはずだったの なんにも しなかったら 花が咲くはずないのに なんで咲かないのかなって 庭があっても 種を撒かなければ なにも咲かないのは 当たり前のことなのにね せっかく庭をお持ちなのに もったいないことをしましたね もっと前から種を撒いて おくべきでしたね 私はあなたの庭に咲く きれいな花を見るのを 楽しみにしていました もっと早く撒かなくては 今年私は 春に咲くはずの花を 見ることが出来ないんですね とても残念で

溶けない心【詩】/雪解け【近況】

色の一部が沈殿した 窓の外は ブルートーンのビル群 君を失った寒色の世界 部屋の中は ダークネイビーが作る グラデーションの薄闇 脳の奥に沈殿した色を 僕は頭を揺らし 撹拌する スノードームのように 暖色におおわれ つかのまの弛緩 ……沈殿 頭を大きく振る 暖色はつかのま ……暗涙 ダークネイビーの薄闇と窓外のブルー 君を表現するための色が足りない さよならできない僕の心の色だけが この世にあふれている ©️2023 ume15 【近況】雪解け 以

執筆の悩みの解消方法を教えてもらった

アイデアの枯渇により壁が生じることがある。新鮮で斬新なアイデアを常に提案できるようにするためには、常に情報収集やインスピレーションを得るための時間を作る必要がある。 表現力や文体を磨くためには、定期的な文章の練習や文学作品の読書が必須だ。また、自分の文章を客観的に見るために、他人からフィードバックを受けることも重要だと思う。 環境を変えてみることでアイデアが出やすくなるかもしれない。 例えば、自宅とは異なる場所に移動してみることで新たな刺激を受けることができる。カフェや公

R60204喜び愛情感謝学び成長日記…本来の感情を受け止める…理想の自分を目指す際に、本来の感情を否定しない…感情抑圧は本質を生きることに反する…むしろ、受け止めることで爆発を防ぎ自分らしく生きられる…明るさ暗さも含め、感情をオール肯定し受け入れることから自分らしい人生が始まる!

未来希望図

人生で起こるすべてのことは 過去の自分の「心」が具現化されたもの 最近本当にそう思う 先のことばかり考えても 未来のことなんて分からないのだし 心配ばかりしている今なら たぶん未来でもそうなる 「今を楽しもう^^」 「今の自分に意識を向けよう^^」 「意識」とは思っている以上に 精神世界にも物質世界にも影響する これも本当ね^^ この先の未来も 色々に枝分かれしているのだけど 見えているのは「今」だけ その分かれ道を選択して進むのも自分 そして進んだ先で見

私の中の【再掲詩〜エッセイ】

私の中の私は いつもを見てくれている どんなことも見逃さない ふとしたことも 私が気付かないことさえも 私の中の私は 私であって私じゃない 私かもしれないし 私だと思う時もある 私の心を知っているのに 教えてくれない私の中の私 それでも私は私の中の私が愛おしい −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こんにちは。 Blue handです。 この詩は、二年前noteで投稿した詩。 私のお気に入り。 自分のことを 俯瞰したり 余裕がない時

だるまさんがころんだ【詩〜エッセイ】

後ろを振り向いても 時は止まってはいない その残像は 後をついてくるかもしれないけど もう自分には 必要のないもの 後ろを振り向いても 時は進んでることを忘れないで 後ろを振り向いて 後を追っても もう捕まなくてもいいもの もう振り向かないで −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こんばんは。 Blue handです。 みなさん年の暮れ、 いかがお過ごしでしょうか。 ゆく年 くる年 昔ほど、意識することなく いつもと同じ一日だと

斜め右から「詩〜エッセイ」

冷たい風が吹く夜 あなたと歩いた 港の見える公園 コンビナートの キラキラした光たちが 2人を優しく迎えてくれる 「寒いね」 腕を組んでいたけど 手を繋いで 温かさを感じ合う 斜め右にある あなたの横顔に 気付かれないよう 見つめながら思う この思い出は ずっと残しておくね この思い出を 大切に閉まっておくから 徐ろに夜景をバックに 二人の写真を撮るあなた 風が冷たくて 二人とも変顔になって 二人で笑って この時間を 永遠に閉じ込めれたなら 天から二人を 見守る

思いのまま【詩〜エッセイ】

一つ歳を重ねるたびに 何か落とし物をしているようで 気付いて立ち止まり ヒュルルと音が鳴る先を見つめてみる 色づきも落ち着いた揺れる葉が 枝にしがみついていた もういいよ 思いのままで 呟いてみる 声を拾った葉は あっと言う間に風に乗り空へ舞い上がり 映る景色の中から消えていった 一つ歳を重ねるたびに 何か落とし物をしていたんじゃなくて 手放したものの分だけ軽やかになっただけ ヒュルルと音が鳴る先を見つめてみたら もういいよ 思いのままに生きて そう聴こえた気がし

【料理エッセイ】とんかつとFX

 地元のとんかつ屋さんが凄かった。住宅街に佇む民家のような店舗でひっそり、背中の曲がったおじいさんが職人技を発揮していた。カリッ、サクッ、ジュワッの模範解答みたいな揚げ具合。幸せな美味しさだった。  小学生の頃、両親に連れて行ってもらったときの感動は忘れられない。漫画『美味しんぼ』に「いいかい学生さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ。それが、人間偉過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ」という名言があるけれど、わたしも幼心にと

老いの繰り言侮れず

 戦闘で戦死する率は古兵よりも新兵の方が遥かに多いという。それは実戦経験の豊富な古兵ほど何度となく死地を脱して生き残っているうちに、危険に対する本能が研ぎ澄まされ、身を守る咄嗟の行動が機敏になるが、初めて実戦に臨む新兵の場合は、恐怖と戸惑いから判断力を失い、突発的な行動に走る結果、いたずらに命を落とすことになるものらしい。  何事につけても言えることだが、頭で理解している知識だけではうまく事を運ぶこ とはできないものである。その意味において、経験豊富な人の体験談は侮れない。

紳士のコスプレを脱いだ日

ハロウィンが近い。そういや、僕は随分と前に紳士のコスプレを脱いだ。 武闘派の英国紳士 ジェームズボンドに憧れを持っていた。 彼は、ウォッカ・マティーニを好んで飲む。あんな渋い男になりたかった。 マティーニはジンベースのお酒であるが、ジンをウォッカに代えたものが ウォッカ・マティーニだ。ボンドマティーニが愛称。 初めてボンドマティーニを嗜んだのは、新卒1年目のある日。 部署の方々と、中華料理店に行き、紹興酒を楽しむ。 紹興酒は百薬の長だ、と都合よく解釈したく

女子会と喫煙所は似ているという話

吾輩は猫を被るニンゲンである。名前はぽん乃助という。 女子会と喫煙所は一見非なるものだが、本質は似ているという話をしたい。 先日、仕事でイベントを開催した際に、私を含め10名ほどで午前中から準備を進めていた。 その10名は同じ会社に所属するメンバーではなく、3社から老若男女が集まった状況であり、お互い気を遣いながら準備にあたっていた。 一番下っ端であった私は、会場内のレストランの席を予約し、午後から始まるイベントの前に打合せと称したランチ会を開催した。 年齢は30歳

観光客の顔をして地元を歩く

夕暮れ。昼間の暑さの尾を引いたまま、生ぬるく湿った風が裾を揺らす。湖独特の、ぬるっとしつつも爽やかに濡れた匂いが身体を包む。その匂いがなんだかよそよそしく感じられて、ああ、ここは私の「帰ってくる」場所になったんだなあ、と思った。だけどもう、「帰る」場所ではない。 湖岸の道は犬を散歩させる人、凧を揚げる人、湖を眺める人たちで案外賑わっている。きっとこの人たちのほとんどが地元民なのだろう。かつては彼らに仲間意識を感じていたはずなのに、今はなぜか近づきがたい。壁を感じる。決して分