見出し画像

自社と自分のGrowth視点で、2021年を総括。

みなさんこんにちは。すっかり久しぶりの投稿になってしまいました。
Growth Lab 所長の三石です。

ここ最近かなりの時間をコミュニティメディア「Growth Lab」の立ち上げから運営までに費やし、あっという間に過ぎた2021年の秋でした。

当事者意識の強い少数精鋭の編集チーム、深い知恵とノウハウと熱量を持った対談相手、映像の企画制作のプロフェッショナルなパートナーのみなさまとのご縁に恵まれ、こだわってコンテンツを作り発信することの楽しさと難しさを一人称で体験し続けることができた、学びの多い時間でした。

と、まあ、Growth Labのことについては、実際のコンテンツを見てもらい、ぜひご評価いただくこととして、

2021年最後の今回の投稿では、僕個人が感じたこと、思い出深いことなどを残したいと思います。そして僕らDearOneの本業のGrowth Marketing事業の推進の視点から、特に印象残った箇所をできるかぎり、ざっくり簡潔に。


❚ 2021年、印象に残った3冊

❶おもてなしの幻想

今年の1月から、本当に多くの示唆と助言をいただいた僕の恩師かつ同志(と呼ばせていただきます)の、宮坂祐さんからご紹介を機に読了。
【特に印象に残った箇所】
✓ CSの役割は顧客を喜ばせることではなく、ディスロイヤルティの緩和
✓ ディロイヤルティ緩和の鍵は『顧客努力』の軽減

良い顧客体験を作るには、親切な対応する、ではない。
顧客努力の軽減は、フリクションレスな体験設計ということであると、この書籍を通じて肝に銘じることができました。

❷爆速成長マネジメント

DearOneも現在進行で急成長中のベンチャー企業。社員数も100名を超え、今後さらなる成長とスケールを狙っていくため、必要なことを体系的に学びたくなり、コロナで家時間が増えたゴールデンウィークに読了。
この本はスタートアップ経営者は必ず読んだほうが良い名著ですし、本に折り目を付けまくりました。笑
【特に印象に残った箇所】
✓ 組織の穴を埋める「ギャップフィラー」、絆創膏の役割が必要
✓ 経営チームの作り方、良いプロダクトマネージャーの条件
会社は生き物。明確な正解はない。会社のステージによって組織の在り方や求められる人材が異なる。
ああ、ふりかえりながらもう一度じっくり読みたくなってきた...笑

❸起業のすすめ

この本と、この本の中で触れられている書籍は本当に素晴らしく、全てのビジネスパーソン、特に40歳前後の方にオススメです。新しい一歩を踏み出す勇気がもらえます。
【特に印象に残った箇所】
✓ 成功はアート、失敗はサイエンス
✓ 会社のプロから、仕事のプロへの進化
✓ 大企業→スタートアップ幹部→自ら起業 が、成功確率が高い
✓ センスは本質的。統一感ある思想、センスを感じるかがポイント
✓ 70年サイクルが終わり、企業家の時代が来る
佐々木紀彦さんが目の前で語ってくれているような、わかりやすく読みやすい文章です。さくっと読めるし、元気が出てきます。

2021年はめちゃくちゃ本を読んだ1年だったので、これ以外にもたくさんインプットがありました。
天才を殺す凡人、起業のファイナンス、1兆ドルコーチ、LOONSHOTS、ストックセールス、ナラティブカンパニー、などなど...
今年の著書ではないものも多いですが、本って巡り合わせで、いちばん読むべきタイミングに自分が手にとってページをめくるものだと思っています。

❚ 2021年、印象に残った3つの出来事

大きな傾向として、注目した3つの出来事です。

❶資生堂のデジタルシフトと、新社設立

2020年の資生堂さんのこのIRニュースはマーケティングに関わる人達の間でめちゃくちゃ話題になりました。いよいよ来た、と。
そして2021年、デシダル化の加速を目的に新社を設立。新社のパートナーが電博ではなく、上流から実行、構築までトータル提供できるアクセンチュアだったこと。
改めて業界の勢力図が大きく変わっていく真っ只中だと認識するとともに、DearOneはじめテック系スタートアップに大きなチャンスが来ているとも感じました。詳しくは来年、頃合いをみてnoteで発信させてください!^^/

❷ 1st party , 0 party時代に向けた動き

いよいよ来た!その2です。
詳しくは上記の記事や、パートナーさんのBICPdataさんの解説ブログがとても良くまとまっていますのでそちらでご覧いただくとして、個人的には、この流れもあって、↓以下❸が加速するかと。

❸ プロダクトマネジメント、プロダクト・レッド・グロース

なんだかリンク集みたいになってきましたが 笑、
自社会員・ファンに向けて、プロダクト(≒自社メディアやECサイトなどのこと)の提供を強化することで、ビジネスやサービスをグロースさせるという考え方に基づき活動することの重要性を、伝え方は多少異なるが共通して説いています。
CPO(チーフ・プロダクト・オフィサー)も徐々に注目され始めており、PENDO社を中心に、日本CPO協会の発足の動きも。

少し前から、DXはもちろん、D2C,UX,CX,エンゲージメントなどのワードがマーケティング業界でかなり使われるようになってきて、それなりに浸透してきました。
来年はこの流れの延長で、顧客接点の要となる「プロダクト」によりフォーカスされ、活躍しているPdMやCPOの注目度がさらに上がるのでは?と感じます。

結局、一番大切なのはオウンドプロダクトだよね、という当たり前の話なのですが、より一層リソースをあてるべきで、ファンベース構築の最大のテーマだよ、といった会話が増えていく気がします。

2020年から僕らDearOneもAmplitudeとの特別契約を機に、USのmartechプレイヤーのプレゼンに頻出する「Growth」のワードを活用し、Growth Marketingの重要性を訴求してきました。
Growth Marketingの実践は、「プロダクトの強化」と繋がる話で、僕らDearOneもこれからの1st Party時代、そして「プロダクトの時代」(Product- Led- Era)の強力なパートナーとして、支援サービスと体制強化を進めていき、多くの企業のGrowthのご支援をしていければと思います。

❚ 2021年、貴重なコラボレーション

最後に、個の活動を通じた貴重な経験について。

❶ #シゴトズキとのコラボ

フジテレビ公式Youtubeチャンネル「#シゴトズキ」さんと、10月からコラボを開始しました。この取り組みもエピソード満載なのと、ようやく流れができ始めて感想じみた想いをお伝えできる段階にきましたので、来年にはしっかりnoteで書き残したいと思います。
といいいつつ、この取り組みをざっくり総括すると
✓ タイミングがちょうど良かった(早すぎず、遅すぎず)
✓ 熱量と志が同じだったので一気に進んだ(全員プロ意識があった)
✓ まず話してみよう、の一歩目のドアノックが本当に大事(≒コミュ力)
✓ 外部を巻き込む大きなウネリの「ベースキャンプ」が作れた
でした。
来年も、一枚岩で連携しながら、色々と仕掛けていきたいと思います。
ご期待ください!
そして、仲間の輪に入りたい方、大歓迎ですのでお気軽にご連絡ください^^

❷ アドバイザーとのコラボ

2021年は素晴らしい2人のアドバイザーの方と深くお仕事をご一緒させていただく機会に恵まれました。

河上純二さん

僕にとってのビル・キャンベルです。
毎週火曜日11時の純二さんとの定例MTGは、僕にとって悩みを解す機会なだけではなく、次の重要なアクションまで見えてくる、めちゃくちゃ最高な時間でした。純二さんの助言から動き出して形にできたこと、多くの方をご紹介いただきパートナーシップの幅を一気に拡げられたこと、悩み多い年頃?の自分にとって自ずとメンタルケアになっていたこと、などなど。
めちゃくちゃ助けてもらっただけでなく、今更ながらこの年齢でビジネスパーソンとしての動き方の基礎の部分まで、多くの学びがありました。
いやー、メモを見返すだけで助言の熱量が蘇ってくるな〜。即メモ大事。


宮坂祐さん

僕にとってファシリテーションの先生でした。
最初にお会いしたは2019年冬。1年後の2020年冬にアドバイザーへの就任を依頼し、2021年頭から8ヶ月間、宮坂さんがお亡くなりになるまで濃密にお仕事をご一緒させていただきました。
同い年であること、事業領域が比較的近かったこと、本当に多くの実績や本当の信頼関係を築いていることなどもあり、僕は本業のGrowth Marketing事業への助言や支援というメインテーマとともに、一個人の宮坂さんの「働き様」を徹底的に吸収しようと思っていました。密かに宮坂さんにライバル意識を持っていました。案の定、僕は宮坂さんのパフォーマンスに圧倒され、MTG時の一挙手一投足まで多くのことを学びました。忘れっぽい僕ですが、宮坂さんのMTGでの会話内容はかなり鮮明に僕の脳裏に刻み込まれました。詳しいことはここに書けませんが、この年齢、このタイミングで活きたインテリジェンスを吸収できた最高の時間でした。8月、突然のお別れとなり、宮坂祐さんは天国に行かれましたが、僕なりにしっかり宮坂さんのご意志を受け継いで今後も活動していこうと思います。


❸ ビジネスパートナーとのコラボ

あいにく許諾がとれていないため、by nameの社名は記載できませんが、Growth Marketing事業において12社のパートナーシップに恵まれました。
デジマケ業界で20年以上働いているため、自己の繋がりも多少活きた部分もありましたが、それ以上に手応えを感じたのは、僕らがやっているGrowth Marketing事業に対し、純粋に多くの興味を持ってもらえたこと。交渉を進めていく中で、やっていることが間違っていないことがわかり、自分たちの自信ややる気アップにもなりました。
僕はビジネスを拡げていくために「Own, With, Forwardのバランス」が重要であるという持論を持っています。

✓ Own:自分でやること、コアバリューを作ること、儲け所を作ること
✓ with: 他社と一緒にやること、スケール広げること、シェアをとること
✓ Forward:他社に依存すること、棲み分けながら強みをつくること

前年の2020年の活動で、DearOneのGrowth Marketing事業はゼロイチフェーズをなんとか超えて、2021年は1→10フェーズに突入しました。ゼロイチで上記のOwnのベースは作れたこともあり、2021年にWith(=ビジネスパートナーの開拓)を進めました。パートナーの橋頭堡の土台は作れたので、ここから先は案件ベースでのCo-Workを進めていき、相互の理解を深め、関係をじっくり育んでいく2022年にしていきたい。いや、していこう。

最後になってしまいましたが、前提として、そして何より自社のメンバーが足元の業務をしっかりこなし、目の前の相手にしっかり向き合い、契約企業へしっかり伴走支援する機能がまわっていること。稼働不足に悩まされ、新たなビジネス機会を目の前に採用に苦戦している課題にモロにぶち当たっていますが、懸命に働いているメンバーの全員の頑張りには感謝の念に耐えません。DearOneは素晴らしい!笑

まとめ

ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
2022年の活動や抱負など、年明けnoteに書きたいと思います。
来年は、もっと個人レベルでも会社としても、発信力を強化して、もっと僕らの取り組みをお伝えして、Growthヒントや新たなきっかけ作りを提供していくことができればと思います。

みなさま、良いお年をお迎えください。
来年も、DearOne、Growth Labをよろしくお願いします!

DearOne, Inc. CMO
Growth Lab 所長 三石 剛由



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?