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フルリモートの米ローカル企業で働いてみた

こんにちは!新しい仕事が始まって数ヶ月たったので、noteの続編を書いてみることにしました。前回までは就活の話中心でしたが、就活はもう当面しない予定なので、働いてみて感じていることを書こうと思います。

就活編気になる方はこちら:

今回の目次です:


これまでの仕事・今の仕事の概要

現在働いている会社は、新卒以降3社目です。以下ざっくりこれまでの3社の概要です:

① 技術系(エンジニア)@日本の大手製造業、関東
 約9年在籍
 本社従業員数1万人くらい?

② エンジニア@日系IT企業のアメリカ支社、SFベイエリア
 約半年在籍
 日本本社は大手だが、アメリカ支社は数十人くらい

③ (現職) エンジニア@アメリカ企業、フルリモート
 働き始めて数ヶ月
 従業員数約200人

今回は働き方とかベネフィット部分に焦点を当てて比べてみようと思います。

どんな感じの働き方?

働き方について、いくつか驚いた点があるのでわけて書いてみます。

始業時間・終業時間がない!

現職③では始業・終業時間が設定されていなくて驚きました。大体まあそれなりの時間帯には働いてね、という感じ。特に初めの職場が厳しめだったので大きな驚きでした。

①の日本でのエンジニア時代はいわゆる研究所/工場だったこともあり、始業・終業・お昼開始・お昼終了とすべてベルが鳴って、それに合わせて動くべきとされていました。安全確認のためにも、就業時間内に不在の場合は事前連絡が必要でした。(混雑を避けるため、ベルが鳴る前の15分程早めにお昼を食べていたら上司経由で注意されたこともありました🙈)

②の在米日系企業はそこまで厳しくなかったですが、始業終業時刻はとりあえず設定されている感じでした。お昼に1時間抜けるとかは自由にやっていて、子供の送迎があるので早く帰って仕事する等も承認なしで可能でした。

Unlimited PTO (有給無制限)!

現職③では無制限の有給があることにもびっくりしました。オファーをいただいたとき、入社3ヶ月で1週間ほど、既に決まっている旅行のため休みたいと言ったのですが、あっさりOK。無制限にすると逆に休みにくいという人もいるので、目安として全員年間で3週間くらいは休もうね〜という通達が出ているようです。すごすぎ。
レアケースでは、丸1か月の休みを申請する方も数名いました。

①は典型的日本企業方式ですが、毎年10月に一斉に有給付与。入社1年目は年間10日くらい有給付与、最後の方は年間20日くらい有給付与されていたと思います。1時間だけ抜けて病院に行きたいときは「時間休」というのを1時間単位で申請していました。(細かい…)

②はアメリカの典型的な方式(らしい)ですが、働いた時間数に応じて随時有給が時間単位で付与される仕組みでした。例えば入社1年目は年間10日支給なので、1か月働くと大体8時間弱(1日弱くらい)付与される、という感じ。付与割合は日本みたいに年次とともに上がっていくようです。が、日本のように一定の時期に一気に付与されるわけではなかったです。受診で抜けるとかは有給使わなくてOKでした。

出社・在宅・ハイブリッド

現職③について、一応本社が近くにあったので行ってみましたが、広い割にすっからかんでした。いたのは4人くらい。入社後しばらくして本社はなくなり、現在は全員フルリモートで働いています。
働き方を選べるのならハイブリッドがいいなとこれまで思っていたのですが、フルリモートはやはり大変良いです。超フレキシブル、渋滞も天気も関係なし。ハイブリッドのデメリットとして、出社している人と在宅の人の間のコミュニケーション問題があると思うのですが (例えば何か問題があっても「明日会ったときに聞けばいいや〜」となったり、会議室に8人・リモートで1-2人参加しているときにリモート側がなんとなく会話に入りにくかったり)、フルリモートだと全員zoom経由なのでこういうコミュニケーションの差がないのも良いです。
フルリモートだからこそ、周りの同僚も何か1人で詰まっていないかなど気にしてくれていて、適宜チャットを設定して質問をなんでも受け付けてくれたり、over-communicateするくらいでちょうど良いからね!と言ってくれたり、みんながこの文化をポジティブに維持できるよう気をつけてくれているのも感じます。

典型的日本企業の①ではコロナ前はフル出社、コロナ禍では政府の要請で在宅を容認したものの、申請できる人が限られていたり1時間ごとの日報を書く必要があったりであまり広まらない感じでした。(今は週2までできるよう制度化されたという噂も!)

②の在米日系企業では、基本週2在宅OK、週3出社でした。それ以上在宅する場合は上司の承認を得ればOKでした!

リモートってどこから働いても良いのか?

現職は家でもカフェでもコワーキングスペースでもOK。噂によると最大2か月までなら海外からでも働けるらしい(さすがに事前承認必要、税法的に2か月までは行けるだとか?)。この辺は未検証なのでやってみることがあったらアップデートします。

①の日本企業はもちろんリモート時は家しかだめ。それも子供が家にいる場合は他に保育者がいないとNGで、例えば子供が熱で寝てるから横で仕事するとかもダメでした。製造業あるあるかもしれないですが、自社技術の情報の流出に細心の注意が払われていて、できるだけ制限をかけている感じでした。

②の在米日系企業は、家でもカフェでもOKだったと思います(家以外でリモートしなかったですが)。ただ海外からの勤務はNGで、国を出る場合は有給申請の必要がありました。

働き方以外で違うところ

通勤費

これは最近知ったのですが、どうやらアメリカには日本のような通勤費支給のシステムがない!Commuter benefitsという仕組みはあるのですが、これは自分のお給料から設定額が引かれて交通費専用口座に振り込まれ、そこから使うというだけのシステム。普通のお給料でもらうと当然税金がかかるのに対し、先に引くことで税金面でのメリットはあるようですが、交通費が少額だと手続き量が見合わず面倒くさいです。

①の日本の会社では、定期代やガソリン代などが会社規定に沿って支給されていました。お給料に追加されて給与明細にのってくる感じです。

②の在米日系企業では、そういえば週3出社してたけど交通費支給はなかったです。片道車で15分なので大したことないですが。

医療保険

アメリカの高額な医療費について聞いたことのある方は多いと思います。現職では、ざっくり5種類の医療保険から選ぶことができます。従業員分は本人支払いなしでカバーしてくれるので大変ありがたい。私の選んだ保険は、ざっくりですが健康診断毎年一回無料、予防接種系は無料、保険対象のUrgent careとかいくとco-payという制度で$15くらい払う。自分の保険がきく医療機関しか行けないのは面倒ですが(それはもう国の制度の問題..)、良心的だと思います。医療保険では何度か痛い目に合っているのでもう間違えないはず。。
家族をここに足すと毎月数百$くらい支払いが発生します。

①、というか日本で会社員をしている方はどなたもほぼ同じかと思いますが、自費支払い30%でどの医療機関でも受診できます。しかも自費でも安い。なんてすばらしいシステムだったんでしょう…

401k (年金)

現職は残念ながらまだ401kのマッチングはなし。スタートアップではあまりマッチングがないようです。
※アメリカの年金制度について簡単にお話しすると、日本の会社員のように給与明細から年金額がひかれていきます。ただ、給与の何%ひかれるのかを自分で設定することができます(例:$1000支給のところ10%を年金と設定すると$100が401kに入る感じ)。これは0にしても良いし10%にしても良い(確か年間上限額はあった)。大きな企業だと、例えば3%まではマッチングしますよ〜と言って、会社からも3%分一緒に積み立ててくれる場合があります。日本の会社員の厚生年金も確かそんな感じだった気が。(詳しいことはプロに聞いてください)

クビ

大前提ですが、アメリカで働く時点で、どんな理由でも&理由がなくても、会社側からでも従業員側からでも、昨日雇用停止することができる契約となっています。会社側からでよくあるケースとしては大きく2通りで、レイオフ(大幅な組織改変で部署やグループ、プロジェクトがなくなる等)の影響で雇用終了となるケースと、個人に対して何らかの理由で雇用終了するケース。レイオフは組織全体の変更なのでどんな会社でもどんな人でも対象となる可能性があります。個人対象の雇用終了は、個人のパフォーマンスや働き方が理由となることがあります。日本ではこんなに簡単に雇用終了となることは多くありません。

現職③では、会社側からチームメンバーを雇用終了するケースを目の当たりにし、本当に驚きました。直接の理由はプライバシーの理由もありチームには知らされないのですが、ちゃんと働いて成果出さないとな、、、と思います。

前職②は在米ではあるが日系企業で日本の色が強かったこともあり、相当なポンコツの私にさえもクビになりそうな雰囲気はなかったです。笑

会社①で日本で働いていたときは、もちろんどんな働き方をしてる人でもクビになる人は見たことがなかった😅この方は一体毎日何をされてるんだろう??という同僚もいましたが、クビになりそうとは周りの誰も思ってなかったと思います。

総合的な働きやすさ (主観)

先に言いますが、何を持って働きやすいかというところは完全に人によります。主観で書いていることをご承知おきください。

現職は、総合的に大変働きやすいです。本当に恵まれていると思います。人種も性別も宗教も家族構成も本当にいろいろで、男性でも赤ちゃんを抱っこして会議に出ていることがあるし、女性でも出張に行きます。マネージャーでも長期休みをとります。個人の働き方が尊重されているのを感じます。

同時に自由な分責任も取らないといけないことは肝に命じていかなければと思います。レイオフは免れないですが、自分でコントロールできる範囲の努力は今後も続けていきたいと思います。

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