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【詩】ゆらりゆらりら


なにもしなくても
存在するだけでしんどい社会。
今日も疲れました。

生活音。
電磁波。
ブルーライト。
日常には刺激がたくさんあります。

脳が「休みたい」と
悲鳴をあげる日もあるでしょう。

そんなときは
屋でベッドにうずくまり
背中を丸め
両足を折り曲げて

まるでお腹の中にいる赤ちゃんみたいに
ぎゅうっと体をちいさくします。

この体勢で布団をかぶり
真っ暗にすると
懐かしい気持ちになります。

そう。
それは。

生まれてくる前の頃。

まるで
母親のお腹の中に
戻ったかのような感覚。

あたたかい母親の体温を思い出し、
とても気持ちが安らぎ
懐かしさでこころが揺れます。

ゆらりゆらり。

うとうとしながら
目を閉じて
心臓の音に耳を澄ましてみると、
とくとくとくって、
確かに音がしていて。

私は「確かに」生きていると。
自分の生命を確認します。

こうする度に
私は世界から無条件に
愛されていることを
思い出します。

だって。
生命の誕生から今まで。
死ぬことなく生きることができているのは、
奇跡でしょう。

お金なんてないし
贅沢なんてできないし
欲しいものも買えないけれど。

お金では買えないものを
私は持っているのかもしれません。

それはあなたも持っていますね。
「今、生きていること」

この大きな銀河の宇宙の
ちっぽけな地球という星で
生命として存在することを許されているのは、
世界からの「無条件の愛」でしょう?

ある日誰かに殺されたり
突然の病気に苦しんだり
不慮の事故に巻き込まれたり
この先になにがあるかは
わかりません。

だけれども
今はこうして、
生きている。

体を丸めて
目を閉じたまま。
小さな声で
「ありがとうございます。」
と、
つぶやいてみます。

きっと
この声は
どこかに届くはずです。

どこかがどこかは
わかりませんが
自分のこころには聞こえているはずです。

ゆらりゆらり。
ぎゅうっと体を丸めて
ちいさくなって。
母親のお腹の中を思い出しながら。

あたたかい
生命のゆりかごに揺られて、
ゆらりゆらりら。

このまま
穏やかな気持ちのまま
うとうとと身を任せて
おやすみなさい。

夢の旅から
また戻ってこれたら
日常という奇跡が続きます。

今日もお疲れ様。
しんどいけれど
明日が愛しいね。

頑張って生きてきたね。
みんなえらい。
本当にみんなえらいね。

【詩】ゆらりゆらりら
作:前川咲紀 写真:稲垣純也
(おしまい)

見出し画像は稲垣純也様にお借りしました。ゆらりゆらりら。揺れる白い光。私のイメージにぴったりだったのでこちらのお写真を選びました。黒いレールみたいなのが写っているのが、白いゆらゆらに正反対の無機質な社会性を残しているところがお気に入りです。

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