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悪しき昭和の習慣を懐かしむ

今回は、同年代の方であれば懐かしんでいただける記事となります。

約30年前、某自動車メーカーさんの某工場にコンサル案件で訪問したときの出来事です。

外部関係者用の駐車場に自分の車を駐車する際、係の人が「あんたの場合、駐車ブロックはここまっすぐ行って突き当りを右、100mほど進んでフェンス突き当りの左側だから(面倒くさい感じで)」、もちろんその付近だけ敷物は砂利でした…。

約20年前、某電機メーカーさんの研修での出来事です。

研修開始前、投影用ノートPCの準備をしているとき、先方の担当者の人が「ゴホン、ノートPCについては弊社でご用意させていただきます。先生のノートPCはどうぞお片付けください!」

他にも、同じような出来事に何度も直面しましたが、最近、このような出来事は肌感覚と目分量で減少しているような気がします。あるいは、自分自身が意識をしてミスをしないようにしているのかもしれません。

この、意識をしてミスをしないようにといっても、例えば某飲料水メーカーさんであったり、某お菓子メーカーさんであれば可能ですが、買回り品や専門品になると急にハードルが上がるので対応不可能、お手上げといった状況に追い込まれます。

そうは言っても昇進昇格アセスメントですから中止することもできず、企業さんの担当者の方には気まずいながらも一言、ご相談といった次第です。

ところが、先ほどのようにここ10年ほどでしょうか、以前よりもそのハードルが下がっているように感じます。

「あ、そうなんですね。いえ特に問題ありませんよ」

「いえいえお気を遣っていただいてありがとうございます。ガムテープなんてかえってヘンですよ。気にしないでください」

そうですよね。そのあたりを本気で禁止するのであれば、私たちのような外部業者に対して事前に知らせてくれればいいだけのこと。

となると、この悪しき昭和の習慣ですが、成り立ちや流行り具合は別にして一体全体なんだったんでしょうか?

外部業者の私たちに対して、その企業さんの商品を購入してくださいではなく、「他の企業さんの商品を使っていることを明らかにしないでください」にどれだけの意味があったのかなと今更ながら疑問です。

言われた私たちも表面的には笑顔で恐縮して対応するものの、内心では「・・・」に当然なること明らかです。アンチ増やしてどうするのかな?

ただ、外部ではなく内部、その企業の社員さんが自社商品を愛する姿勢は素晴らしく、仮に社員の皆さんが「自発的自爆営業」、あるいは「自発的自爆適正量購入」に走っているのであれば、その企業さんの短期的な将来、明るいものなんでしょうね。

顧客の立場からでは、他社の車に乗っているディーラーの営業の人、他社キャリアのスマートフォンを使っている携帯ショップの窓口の人、他社のペットボトル飲料片手に熱いトークを打つ社員の人(いないかな?)、信用するに値しないですよね。

さて、今回、悪しき昭和の習慣についての記事ですが、短めの結論としては以下のようになります。

✅ 外部業者に強いるケースは減ってきていると感じます。

✅ 内部関係者の自発的な自爆営業は傍から見ると頼もしいかも。

・・・何だか今回も薄い結論です。

視点を変えて、私たちの業界ではどうでしょうか?

以前、舌鋒鋭いお客様からお聞きしたお話です。

「ある昇進昇格アセスメントの会社から若い担当さんが営業にきてね」

「ハイハイ、また事件ですか?」

「一通り話を聞いた後、『何かご質問は?』だったので、『あなた自身の昇進昇格アセスメントの結果は?』って尋ねたらもう大変!(大笑)」

「その質問は答えられないでしょうね」

「そうなの、ただその場で機転での対応くらいはお願いしたかったかな~」

「結果的にその場で機転がきかない若い営業担当さんのアセスメントができたってことですか?」

「そうね、話の途中でも疑ってたけど、未来のアセスメントさんでいうところの『考える力』はイマイチの結果かな?」

「は、そうですね(あ、この作り笑顔は私に対して言ってるのね…)」

さて、今回、昭和の悪しき習慣についての記事ですが、悪意に満ちた結論としては以下のようになります。

✅ 昇進昇格アセスメント業者の内部関係者の自発的な自爆営業は構造的に難しいのかも。

✅ 特に研修業界は「自社の研修を受講すれば、こんな人材に成長します」を私たちが自ら証明しなくてはならないが、これが難しいケースが多いのかも。

有形材と無形財、有形材は私たちが使用していることを示すだけで第一段階を難なくクリアですが、無形財は私たちが使用していることを客観的に示すことが困難であり、その無形財の効果効力を何らかの方法で自ら示す必要があります。

この点、当たり前のようで実はハードルが高く、前のような舌鋒鋭い、批評家精神の人事担当者の方の前で、私たちはどれだけ無力であるかを今回、あらためて結論としてお届けしたいと考えております。

以上で今回の記事を終わります。長い記事に最後までお付き合いいただきありがとうございました。また、上記の私たちのサイトでも、情報発信を進めております。合わせてこちらもよろしくお願い申し上げます。

https://minnanoassessment.com/


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