詩『うみ、の　手紙　を、朗　読し、て、』

(Yep,i am from here)
わた　し、の　、濡　れた　く　ち　びる、か　ら、再　生可　能、な　ス　プーン　で、掬っ　た、　う　み、の、しず　く、一　滴、一　滴、が、

(Yep,you are from there)
あ　なた、　たち、の、　豊か　な　大　地、に潜っ　て、吸収　されて、発　展し　て、育ま　れて、あ　おい　風　船の　よう　に、割れ　る　まで、膨　らん　でゆ　く、ざざん、ざ　ざん、鼓　膜が　ふる　え　る、残　響、

(い　のち　が、揺れ　てい　る、)

夢の　底　で、うみ　は、眠　りな　がら、手　紙を　書く、遠　い国　の、見知　らぬ、異人さ　んた　ち　　へ、あ　おい　地球の　お　母さ　ん　が　歌って　く　れた、うたを　　口　ずさ　んで　い　る、

眠　れな　い子　羊た　ち、を抱　いて、夜の　シ　ーツの　波間　に、サンド　ウィッチ、して、　夢　　を　食　べて　し　まう、獏　か　ら、匿　って　あげ　よ　う　、　眠　れ　ない　夜は、と　ても、とて　も、長い　から、三日月　の　ように、足　が、反り　返って、攣　っ　て、しまう、も、の、ね、蒸　れた、そる　てぃむ　ーん、

(しーっ、しっとだうん、lamb、sheep、になるまでは、すてい、おん、ざ、しーつ、しーっ！)

くち　びる　に、人　差し指、当　てて、

(こと　ば、を、あ　やす、)
　
風　船が　西瓜　を食　べて、　蓄　　えて、あたため　て　から、ひ　かる　種を、噴水のよ　うに、蒔　いて　ゆく、また　そ　の種が　し　ずか　に、季節　に、根付　いてゆ　　く、

(いの　ち、が、循　環、して　いる、)

『、』『』『』『』『』『』『』『』『』『』
『』にわか雨が降り出しそうだ『』
『』あめの日には雨の日限定の『』
『』青いクリームソーダを飲む『』
『』『』『』『』『』『』『』『』『』『。』

照りつける太陽→海温上昇→蒸発→雨雲→にわか雨→海に還る

(ま　わる、廻　る、まわ　る、)

いつでもどこにでも持って行けるようにエコバッグには電子辞書を入れてあるゴミの日にはゴミを分別しよう使わなくなったことばをどんどん仕分けてゆこうすぐ死語になるこまったこまった差せない駒は捨ててゆけゆけゆけ湯煙殺人事件ことばが殺される手紙を書きながら電子辞書で言葉を整理整頓するするストローで国民の声を吸い上げてゆくエコバッグに詰めこんで出かけようたくさん詰めこみすぎて割れそうだぶくぶく破水一歩手前の飽和状態地球にやさしい国民の声の再利用燃えるゴミに捨てないで内閣総理大臣のからだの奥のつちに埋めていってくださいやがて肉々しい赤目を見開いて芽を出しますようにいつか眠れる橋の両脇に柔らかい蕾をつけますように洪水のようなうねりひかりに満ち満ちて

クリー　ムソ　ーダ　のグ　ラス　が傾　いて、炭　酸が　弾け　な　がら、空　気　に溶　けて　ゆ　く、ヴァ　ニラ　ア　イスで、中　和　して、手　紙を、　朗読　す　る、

(遠　い異　国の(あ　なた)　へ、)

』わた　し、たち　は、今　日も、元気　です、『

(あ、風　船、が　破水　する、)

photo:Unsplash
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