君がいなくなると、寂しいの裏側

昨夜、夫から言われた言葉。

君がいなくなると、寂しい。

みなさんは、どう思われますか？

あなたの夫は、まだ、
あなたのことを愛してるのよ、と
思う人もいるかもしれません。

私も昔は、恋人たちが交わす、
甘い言葉のように思っていました。

でも、今の私は、こう思います。

夫は、自分がこれから一人で生きていくことに対して、
不安で、心配で、自分を哀れんでいるだけだと。

子供達がまだ幼かった頃、

私が子供達を連れて、日本へ里帰りすることを
義母に伝える度に、

悲しい顔をした義母から、
寂しくなるわね、と何度も言われました。

最初の頃は、義母に寂しい思いをさせて、
申し訳ない気持ちがありましたが、

そのうち、だんだんと、

なぜ義母は、久しぶりに家族と会うのだから、
家族との時間を楽しんできなさいとか、
言えないのだろうか？と
もやもやした気持ちを、もち始めました。

義母は、孫たちがいることで、
忙しく毎日を過ごし、
孤独を紛らわしていました。

その孫たちがいなくなると、
孤独の時間を過ごすことになります。

それが嫌で、
寂しいという気持ちを
伝えてきたのでしょう。

そして、私が日本に里帰りしてる間、
夫が、私達に連絡してくる度に、
君や子供達がいなくて、寂しいと
言われました。

私は、何て返していいのか、
わかりませんでした。

日本に里帰りしてる間、
私は夫や義母のことなど忘れて、
日本で、家族との楽しい時間に
没頭しています。

夫から、寂しいと言われ度に
水を差されたようで、
とても嫌な気分になるのです。

しかし、
私も一度だけ、

寂しい、というメッセージを
昔の同僚に送ったことがありました。

その同僚とは、
親子ほどの
年齢の差でしたが、

私よりも20歳以上も若いのに、

精神年齢が高く、
好きなこと、嫌なことがはっきり分かれていて、
その意思表示もはっきりしているので、
彼女の考えてることがわかりやすく、

私と似た考え方をするので、
よく気が合いました。

職場では、本音を言えるほど、
信頼できる人がいませんでしたが、

彼女だけは、信頼できて、
本音や職場で疑問に思うことなど、
何でも話すことができました。

その彼女が離職してしまい、
職場で本音が言える唯一の相手を失った私は、
孤独になりました。

彼女が離職した数ヶ月後に、
どうしてるかな？と思い、
彼女にメッセージを送り、

その時に、
あなたがいなくて、寂しいよ、と
思わず、書いてしまいました。

私のメッセージを読んだ彼女は、
すぐに返事をくれたのですが、

私が職場で嫌な目にあったのではないか？と
彼女に、心配させてしまいました。

今になって、私が思うことがあります。

あの時、
彼女がいなくて寂しいという気持ち。

寂しいという気持ちの裏側には、

自分が孤独になったことで、
不安になったり、
そんな自分を心配したり、

自分のことを哀れむことから

生まれる言葉のように
思えたのでした。

長女から、お母さんがいなくなると寂しい、と
言われた時にも、

その裏側には、

今まで助けてくれた母親が側からいなくなって、
これから先、
私一人でやっていくなんて、すご〜く不安。
どうすればいいのよ？

そんな気持ちが隠されてるように、
思われました。

私は、もうその言葉を誰かに使うことは
ないだろうと思います。

その言葉の裏側を知ってしまったから。