🇳🇿NZロードトリップ〜ドルフィンスイム＆ウォッチング〜

部屋が明るくなって起床

昨日は全く眠れず、夜中にトイレに行ってからほぼ寝転がってて、寝たのかどうかわからない状態で朝を迎える。
毎日曇天で穴倉のような部屋なので何の光も入ってこないドミ部屋にいるのだけど、今日はカーテン越しに日差しを感じておきた。
昨日たっぷり寝たのもあって、しんどさとかはなくただあんま寝てないな〜という感想ではあったものの、この天気ならイルカいけちゃうんじゃない？！という気持ちの高まりの方が上回り、朝から意気揚々。
寝溜めは良くないわ！と反省しこれからの教訓に。

Encounter Dolphinへ

今日のツアーはEncounter Dolohinというイルカと泳げるツアーを催行している会社に申し込み。
連日クジラの会社から来ていた欠航の連絡もないので、期待を胸に集合場所のEncounter Dolphinへ。
この会社名、私の前職と前々職の社名の要素で構成されててものすごい親近感が湧く。笑
勝手にいい社名だな〜と謎目線で評価しています。

集合時間は9:45。吾輩は日本人のため9:30には到着。
事前にオンラインでチェックインを済ませていたので、イルカが見れなかった時の払い戻しの条件の説明などを聞き、船酔いはしませんか？と聞かれドヤ顔でNo! nothingと答えてオレンジの札を渡されてしばし待つ。

15分前になんとかかんとか〜とかいろいろ説明を受けたんだけど、
この時隣の人の会話が耳に入ってきてしまい、英語わからない＋目の前の人の話が頭に入ってこないという現象が起きる。
これたまにあるんですけど、何か病名とかありますか？
自分では目の前の人の話が聞きたいのに、隣の会話を耳が聞こうとして結局どっちも話の内容が入ってこない逆聖徳太子みたいなのがたまに起きるんですけれども。

思えばこれも寝不足のせいだったのかもしれない。
とにかく、いつもならもう少しわかるはずの英語が全然頭に入ってこず、何時までどこで待てばいいのかすらわからなかった。。
周りにいる人はみんな同じツアー参加者だろうということで、まあ様子見てればわかるだろうと併設のカフェへ。聞き直したり確認はしないところが社不なんだよなあ。

このカフェのメニューがすんごい美味しそうで。
本当はイルカの後にがっつりタイ料理食べようと思ってたから朝ごはん抜きでいいや〜と思ってたんだけど、あまりに魅力的で思わず買ってしまう。

この時すでに集合の9:45を過ぎているので、食べてていーのかな？と思ってはいたんだけど狭い空間でスタッフもお客さんもいるので、きっと誰かが声をかけてくれるだろうと悠長に購入。
レジの店員さんにあなたツアーに参加するの？泳ぐの？と聞かれ泳がないよと言ったらなら大丈夫ね。と対応してくれた。
いつ出発するのかわからないので、テイクアウェイの容器に入れてもらい、ハッシュポテトにマッシュルームが挟まって、ポーチドエッグが乗ったHash Brown12ドルを購入。
朝からハッシュポテト2つは大人の夢すぎる。
のちにこの油で後悔することになるとは、この時の私は知らない。

HaHash Brown

いつ呼ばれるかわかんないのでそそくさと食べて、ショップを見学。
カウンターの掲示板に表示されている持ち物とかを見て、車に水を取りに行ったり。

しばらくしてみんながぞろぞろと奥の部屋に入っていくのでついていく。
ウエットスーツやらフィンやら置いてあり、スイムを選んだ人たちの着替え用の部屋。
オレンジの札を出すと、君はウォッチングだけだからまだだよと帰される。

えっ。この人たちみんな泳ぐんですか？

10人以上、家族連れやカップルがぞろぞろいたんだけど、カウンターがあるメインホールに戻って同じオレンジの札を持っている人はアジア系の女性3人組と私のみ。それ以外の10人は泳ぐらしい。この気温で。。

ほんと欧米人へのアクティビティに対するハードルって全然違うわ。
普通の人でもガチマウンテンに登山したり平気でするし、突然カミーノとか行くもんなあって。思ったけど。半分くらい中国人だった。
君たちは私と同じ体感温度やろうが。

とにかくみんなすごいと感心。
こんなにスイムが多いなら、私もせっかくだしそっちにすればよかったと思えてきた。
値段あんまり変わらなかった気するし、せっかく来たのに船の上から見るだけなんて水族館よりよく見えないじゃんと今更気づく。
海外を1人で転々とするなんて結構行動力ある方なんだと思うけど、その行動力ある界隈の中で、圧倒的に行動力がない方だという現実を突如突きつけられた気持ち。（いろいろ考えすぎんなって自分😥）

まあ、とは言ってもこの寒さで泳ぐなんて考えられなかったし今更泳ぎます！泳がせてください！なんて言えませんので、おとなしくスイム組の着替えを待ち、呼ばれるのを待ちます。
20分くらい待って、ウォッチング組も来なさいと声がかかり、スクリーンがある大きな部屋へ。
ツアーの注意事項の動画を見て、ガイドさんの説明を受けていざ出発。
船乗り場までバスで移動。

船乗り場までは10分くらい。
同じ防波堤にホエールウォッチの船も停まってたので、明日くじらのツアーが欠航にならなければ明日も同じ場所から出発するのかな？
イルカの船はくじらと比べてかなり小さく20人乗りくらいのクルーザーサイズ。

今までも何度か乗ったことがあるような船だったので、安心して乗り込む。
いつも、最悪沈んでもこの船なら沈む渦に引き込まれることはない、という自分の尺度で確認している。タイタニックの見過ぎか。

船に乗り込み出発。いざイルカウォッチングへ〜🐬

海へ

ちょっと小雨も降っていて、やはり昨日までの天気を引きずった曇り気味のカイコウラ。
出発してすぐに、結構揺れるな〜と思いながら沖の方を見ると、割と高さのある波がザブンザブンくるw
窓の高さまでくる波しぶき。

え、結構攻めてますねwという気持ちで静かに座って気持ち体幹だけ波に乗る（自称サーファー）
思えばこの時から私の体調は徐々に不穏な方向へ舵を切っていた。。

出発して10分くらい経つと、ちょこちょこ顔をだすオットセイとすれ違い、イルカはもういるのですか！どうなんですか！と高まる気持ち。
ついでにシャチも見れたら嬉しいんですが！と高まる鼓動。

この、水色の海から真っ青な海に変わる境界線を越える瞬間めちゃめちゃテンション上がった。
鯨とかいる海の色ジャーン！！！

この青い海に入って5分くらいして、もしかしたら気持ち悪いかもしれないという気がしてくる。

何が船酔いnothingやねん。胃ムカムカする。
さっきのハッシュブラウンの油が胃のなかで浮いてる。

いやまて、私は今まで数々の船酔いするタイプの人たちに、
「波に合わせて揺れてたら酔わないよ〜😃」と偉そうにアドバイスしてきたじゃないか。
自分は船酔いとかしない三半規管の持ち主だと自負していたじゃないか。
長崎県民、カイコウラの海に負けを認めるのか？
と自問自答。船酔い自体を受け止めきれない時間が20分くらいあったww

そのクソバイスに自ら反論すると、
船が揺れ過ぎて、その怖さで体が硬直して波乗っかれないw
私が言いたい波に乗れは、内臓に衝撃を与えないようにうまいこと揺れてその衝撃を逃がせという意味なんだけど、体がビビって硬直するので体の中で内臓が行き場を失ってぶつかってる感じ。

これが、みんなが言う船酔いか〜😃一つ学びました。

これは船酔いかもしれない。と負けを認めた頃に船がエンジンストップ。
これはきたな、と窓の外を見る

いました！デルフィン！いやドルフィン！

スイム組はガイドの女性（以降ボスと呼ぶ）の指示で合図の音がなると順次海に出ていく。見てるだけで寒い。

船酔いを感じながらも、甲板に出て写真を撮っていると、ボスが船の前に行っていいよと言ってきたので、
船酔いじゃないふりをしながら前に進む。まだ船酔いに恥ずかしさがあるようだ。

私の頭の中では勝手に20頭くらいのイルカがやってくるのかと思っていたのだけど、余裕で100以上はいた。
ちょっとそんなに出てきてサービスしてくれたら、水族館のイルカたちが仕事奪われちゃうでしょ！やめたげて！って思うくらい、野生水族館。
スイム組は船の後ろで泳いでて、私以外のウォッチング組のアジア女子たちは私より先に船酔いでノックアウトしていたので、5分くらい貸切で動画撮影し、元の席に戻る。
そこで椅子に座った時に完全なる敗北に気づく。もう座ってるのもしんどい！
吐き気はしてたけど、それよりも貧血っぽい体のだるさがしんどかった。
結局吐くことまではしなかったけど、それから椅子で横になり寝てたというかほぼ気絶してた。足あげて内臓を床にくっつけてないと体だるすぎてしんどい。
このnoteでは最初から寝不足前提だったって書いてるけど、実際はこの時に私今日寝不足だったんや。って気づきました。
それからおそらく2時間弱くらい、スイム組が泳いで着替えて写真撮影しての時間があったと思うんだけど、一切起き上がれず。
1回座ろうとしたらそれだけでまたクラクラしたので、強制シャットダウンして2回目の気絶に入り、なんとか起き上がった時にはみんなもう服を着て座っていました。
私がイルカを見たのは10分程度w

気絶中に一回ボスが名簿の確認でMiki？って声かけてきた時は、威勢よくYes!（ヤー！）と答えて（ここでも強がる船酔い初体験オバ）
ボスも特に心配してなかったので、おそらく私を含むアジア人たちは船酔いしてる状態が当たり前と言う共通認識があるのでしょう。

そういうトラブルも旅の醍醐味だよね〜😀

というか、スイムにしなかった時点で船から見れるイルカの姿は想像できていたことだし、
長時間見ててもきっと飽きてたと思うので、
結論、このツアー参加するなら次は夏にスイム一択。
泳いでたら船酔いもここまでしてないと思うし。

いい経験になったということで。

宿に戻ってBeeBox

ツアー解散が13時半くらいで、それから街のタイ料理屋でガパオではないけどガパオに近い形態の料理をテイクアウトして宿でお昼。
気持ち悪さはまだあったけど、胃のなかのポテトの油を米で中和したかったので🍚

りこちゃんが10kmのハイキングから帰ってくると連絡があったので休憩しながら待ち、りこちゃん帰宅。
私が船酔いしてる間に平然と10km歩いてきたらしい。てかそんなに時間経ってたことに驚く。（気絶してたので2時間飛んでる人）

ちょうど洗濯したいと思ってたらりこちゃんもするらしいので一緒にさせてもらい、乾燥機にかけてからBeeBoxへと！

今日はついにりきまるさんと初対面を実現。
真面目でストイックな頭いい人というイメージだったから、なんとなく自分の高校時代の理系男子を重ねて想像していて、
論理的にハキハキ話すような想像だったのだけど、
会った瞬間から物腰柔らか〜な青年でさらにもっといい人印象が高まりました。

ちなみに余談ですが私は私立文系だけど、母校が国立理系思考の地方進学校。
しかも実は私その学校方針の風潮に飲まれて、高2の文理選択で絶対に適正皆無の理系物理選択をしてしまって、そのまま高3の11月に文転で推薦合格して受験勉強からフェードアウトしたものの惰性でセンター試験を受け、奇跡の8点を取りました。
今でも忘れない、試験時間が余りすぎて暇つぶしで解いた同じ冊子の地学の方が一般知識でわかるくらいに簡単で点数が50点くらい取れていたこと。

あの時ちゃんと文系を選択しておけばもうちょい英語できたかもなのに。
とか言ってもしょうがないけど😌

BeeBoxでは研究のお話やら私のメキシコの話やらNZワーホリに来てからのそれぞれの話やらいろいろ、どれももっと深掘りしたい内容だったんだけど時間足りずー！
途中、店員さんのかおりさんがりきまるくんに紹介したかったという日本語勉強中のメヒカーノも現れるなど、和気藹々と楽しい時間でとても幸だった。
久々スペイン語で話したらスペイン語はスペイン語で英語の存在感が脳内で高まり、ちょっと忘れてるわ。
まだ英語よりはギリ出てくるけど、時間の問題だな。
みんなの共通言語がやっぱり英語なので、英語で私も話せるようになろうと思った次第。

りきまるくんのお話を聞くと、やりたいことに向かって様々色んな角度から挑戦している姿に、日本の希望だな。と思わされた。
若者が自ずと社会貢献につながる活動に前向きに取り組めることは、ひいては国力に直結していくんだなと改めて考えさせられる。

海外で過ごすようになって1年以上経ち、今日しっかりと1つ自分の軸がはっきりしたような気がしていて、
私は常に日本の未来、若者の生き方、そのサステナビリティを注視しているんだなと。
自分自身がそこに加担するかどうかというより、ジャーナリズムに近い感覚で。

なんだか自分の中で発見もあり、よき出会いに感謝し、カイコウラは今日も素敵な場所でした。主に船酔いしてたことは忘れずに。
カイコウラはすっかりニュージーランドで1番のおすすめタウンになりました。

そして、初日はビビってたカーテンのないドミ部屋も、今や今までのバッパーの中で一番好きかもしれん。自分の家感出てきたw

明日はホエールウォッチ。3度目の正直なるか？性懲りも無く船酔いアゲインか？いい波乗ってやんぜ。