10_チョコレート嚢胞だった
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9_チョコレート嚢胞だった
さんざんだったイタリア旅行から帰って来た翌日の月曜日は通院。へとへと。ベッドから無理やり起き上がって、重い身体をひきずるようにして病院へ。
気晴らしのバカンスのつもりで飛び立ったのに、疲労倍増にて帰国。それでも、帰国すると超高速で自分のペース、自分の居場所に心身が順応し、回復していくのがわかった。強く無理をかけてた状態から、本来あるべきところに戻って高速でチャージされてったような。ひからびたスポンジに水が含まれていくような。
この旅で、10年連れ添ったスーツケースが壊れたので廃棄。イタリアの彼の地元の空港でスーツケースをひいてくれた彼が、壊れかけたキャスターに気づいて、これ気を付けてね!と声をかけてくれていたのだが、成田に着いたら完全に後輪が粉砕していて、スーツケースは完全に傾いてしまっていた。重いスーツケースをひきずるようにして家に着くと、一心不乱になかみを出して空にし、次の粗大ごみにさっさと出した。彼を追ってミラノにもローマにもついてきてくれたピンクシャンパン色のスーツケースともお別れ。もう、すべてが彼と私の関係のピリオドの隠喩に思えてしまう。
ところで、この日は私の手術を担当してくださる執刀医との初めての診察。とはいえ、腹腔鏡手術の方法やリスクなどについては前回別の医師から詳しく聞いていたので、とくに新たに聞くこともなし。
↓手術の概要を聞いた日
全身麻酔で腹腔鏡手術。所要時間は1-2時間。退院後も一週間は安静に。へそ付近にあけた穴からカメラを入れてモニターで見ながら施術すること。癒着がひどいなど、医師がやむなく腹腔鏡では手術が続けられないと判断した場合は開腹手術に切り替えることも同意した(そんなことにならないことを祈るけれど)。かなり高度な技術が必要とされる手術だ。
そしてレルミナの説明。最後の生理を聞かれ、レルミナは明日から飲み始めてくださいとのことだった。イタリアで卵巣の検査をしたあとすぐ、生理が来て、この日が5日目でほぼ終わりかけていた。レルミナは月経周期1~5日目から服用し始めるとのこと。これは偽閉経療法薬といって、生理を止めて閉経状態にする。女性ホルモンであるエストロゲンに反応して大きくなる子宮内膜症を、閉経後のエストロゲンが低くなった状態にすることで逆に小さくし、癒着を防ぐ。手術までの約3か月間はこの偽閉経療法によって、内膜症を小さくして手術をしやすい状態にしておくというわけだ。
レルミナは病院で処方されるとのことだったが、そのことをすっかり忘れて帰って来てしまって、そういえばレルミナもらってない!と思って病院に電話したら着払いで送ってくれた。病院も会計案内前に気づいてよ…って感じで着払いの1000円には不服…。私もイタリア旅行のダメージで頭が回ってなくて、ほんとくたびれたけど、帰宅してすぐにパソコン開いて仕事にとりかかった自分偉い。こういうきっつい状況のときこそ、仕事があって救われたと思う。仕事に没頭していれば気がまぎれたのだから。
次回はこちら。子供を持つという選択肢を手放した話。
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