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3_チョコレート嚢胞だった

今回は病院運に恵まれていないのか(病院で働く人、ですね)、ちょっと愚痴っぽくてすみませんが、今回も愚痴っぽくなります。

前回の記事はこちら。

5月6日、クリニックで書いてもらった紹介状を手に、市立病院へ。市立病院は歩いて行けるくらいの近い距離で助かる。徒歩15分弱。たしか9時前に家を出て近所の郵便局に行ってお金をおろそうと思ったら、まだ開いていなかった。なんとなく元気な色を着たくて、ZARAの黄色い派手なサマーパンツを履いた。

つくづく思うけど、あの日がもう4か月近く前の出来事ということに驚く。今年のはじめに健康診断で卵巣異常が発覚してから毎月病院通い。あとは家にこもりっきりで仕事。朝からパソコンを開いて、気づいたら日が暮れている。友達に会う約束もコロナとかなんとかで流れた。月日の流れの感覚がない。

産婦人科の医師は男性だった。紹介状に目をとおし、チョコレート嚢胞という病症の可能性があると言った。

「じゃあちょっと超音波で見てみましょう」
「え…」

ここでまた3回目の超音波検査。3月の健康診断から毎月一度、超音波検査をしていることに。でも、今回は男性医師か…。

さすがに初対面の男性に股を広げるのはかなりの抵抗が…。医師は毎日何人もの女性の陰部を見ているのだから(それが仕事だから)、なんの感情もないのだろうけれど、こちらは感情揺れまくりだ。男性の医師だとは聞いてなかったぜ。

心は揺れてもそんなことはおくびにも出さないようにしてショーツを脱ぎ、診察台に腰をかけ、両脚を広げた。膣にプロープとよばれる棒をつっこまれるのも正直、微妙な感情に。

さらに驚いたことには、医師と私を隔てていたカーテンを医師が突然シャッッと開けたのだ。

「ちょっと見て、これわかる?ここが卵巣ね。これが大きくなっちゃってるのわかる?」

などなどなどなど、医師はモニターを見せながら色々しゃべってますけど、私は大パニックで何も入ってこない。

カーテンで仕切られてるからまだ羞恥心にも耐えられていたものを、医師だとはいえ、ついさっき会ったばかりの男性に股を広げて面前と・・・!!
会話なんかできるか!!!!!
私も感情のある人間なんだが!!!!羞恥心に対する配慮は!!!???
部屋のすみっこに女性の看護師が立っててこっち見てるし、目が合ったし。

私のことだから至って冷静を装えていたとは思うけど、絶望的に恥ずかしかった。

医師はプロープの角度を変えたりしながら、「まぁ、内膜症性嚢胞でしょうね」と言った。はやくこの時間が終了して欲しかった。恥ずかしさにパニックになりながらも、なんとか「すみません、勉強不足で…内膜症ってなんですか」と聞いたら、鼻で笑って「勉強してください」と切り捨てた。なんなのこいつ!!!

ショーツを履いて、また診察室へ。
「うん、やっぱりみたところ、内膜症みたいだから」
「すいません、内膜症ってなんですか」

私は恥ずかしながら、女性であるにも関わらず、女性特有のオルガンに今までまったく無関心、婦人科の疾患などのことも全くと言っていいほどの無知だったのだ。そもそも子供を欲しいと思ったことが42歳になる今の今まで一度もなくて、妊娠、出産、生理周期など、女性としての体の機能のことも何もよくわかっていなかった、というよりもやはり、無関心だった。

ふつうは子宮内にある子宮内膜が、子宮以外の場所、私の場合卵巣にできてしまう疾患が、チョコレート嚢胞だ。子宮内にできた内膜は月経で剥がれ落ちて体外に流れ出る。卵巣にできた内膜も剥離されて経血とともに流れ出るのだけれど、排出されない古い血が溜まり、見た目がチョコレートのような袋状(嚢胞)になるのが、チョコレート嚢胞。

医師は、サイズ的にも摘出をしたほうが良いでしょうが、まずは次回MRIをとって、良性か悪性化を見極めましょうと言った。通常2-3センチの卵巣が、私のは7センチまで腫れあがっているとのことだ。痛みも月経痛も異常出血もなにもなく、3月の検診で引っかかるまでもちろん気づかなかった。ただし、腫れた卵巣がねじれを起こしたり、卵管などと癒着したり、嚢胞が破裂すると、激しい痛みになるらしい。

MRIの予約を取って、今日は終了。次回は6月9日。人を馬鹿にしたような、質問しづらい雰囲気を醸し出す、嫌なドクターだった。これからこの医師にお世話になるのかと思うと気が重かった。

続きはこちら。

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