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私に詩は届かないけれど
名古屋駅の中にあるひつまぶしの店で父親に会った。もう随分前のことで、7,8年前まで記憶を遡る必要がある。それが確か最後に会った父親の姿だった。
こう書くと亡くなってしまったようだけれど、おそらくまだ生きている。名古屋で会った数ヶ月ののちに両親が離婚をして、単純に会いにくくなっただけだ。会いにくくなっただけで、別に誰に会うことを禁じられているわけでもないけれど、以来一度も会っていない。もはや連絡先
2020-11-15
ミラーボールっぽい、ひかりがくるくると回る照明を買った。なんの理由もないし、意味もないし、全くの無駄遣いだったと思う。まあせいぜい意味を付けてなにかを納得させようとするなら、昨日、古い友人の誕生日だったとか(一言だけ祝いの言葉を送った)、ずっと家にいるからなんとなく変化がほしかったとか、テキトーなことを言うことはできるけれど、それ自体にも結局なんのいみもない事は知っている。
光を回らせて、チカチ
2020.10.25
あんまりお天気が澄んでいたので夕方からお散歩にいきました。近くに夕日のよく見える丘があって、そこに立つと自分の影が長く伸びていて、久々に自分が生きていることを目で見て感じ取ることができた気がします。多分みんな(とあえて誰しもをひっくるめて言います)、そこまで生に自覚的ではなくて、ほとんどの人は明日が来ることを疑っていないし、当たり前のように学校へ行ったり仕事をしたり食事をしたりして暮らしているのだ
もっとみる2020.10.21
昨日の夜にオーダーした倉田悠子『エスカレーション』がもう届きました、早い。早すぎてちょっと不安になります。
『黒猫館 続・黒猫館』に続いてくりいむレモンシリーズの小説が復刊しています。これらが発売された当時、私はまだ生まれていない(はず)なので、当然知るよしもなかったのですが、数年前に『黒猫館』を知って、ずっとほしいと思っていたのです(すでに復刊された黒猫館も価格が高騰し始めています)。
それ
2020.10.20
家にいるばかりなので、特筆すべきこともなく淡々と日々が過ぎていく。在宅勤務になって日々の濃淡、例えばそれは帰り道になんの気もなく寄っていた本屋さんであるとか、途中下車して訪れる百貨店であるとか、ギャラリーであるとか、そういったものがごく自然に毎日から失われていっているからだろうと思う。
それ故に小説や漫画とかにすがって生きているというところはある。最近はコトヤマ『よふかしのうた』などを読んだりし
2020.10.19
昨日の夜から体がだるくて、これは明日もだるいだろうなと思っていたら、思っていたとおりになったので、会社を休むことにする。午前中だけだけれど。
体調が良くないときに見る夢はいつも不穏だ。その詳細は覚えていないのに、不安とか怖いとか、辛いとか寂しいとか、そういう感情だけを残していく。記憶に結びついていないから余計に理不尽。
寝ていると死妖姫がいつの間にか隣に横たわり、私の顔をじっと見てる。私がそれ
2020.10.18
海外の映像を写した映像などをYoutubeでみている。似たり似てなかったりする価値観で世界を眺めるのは楽しい、本当は自分でいろいろ見たいけれど今しばらくは映像で我慢。そうとはいっても、現地の、市井の人が映像を全世界に共有できるって改めてすごいですね。遠くの国のどこともわからない道端にある落書きを日本にいながらに見れるって、すごく不思議。
2020.10.17
初めて荻窪に行きました。特に目的はなかったけれど、仕事が忙しいことに加えて家からも出ていなかったから気が塞いでしまいそうで、気楽に行けるところ、くらいの気持ちで。
駅からでると、ルミネの地下入り口に行列ができていて、なんだろうと思ったら検温と消毒の行列でした。ところで荻窪はすごいですね、駅からでなくても、無印にも西友にもルミネにもいけちゃう。ユニクロとかFrancfrancもあるし生活が駅だけで