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その夜、猫になった私は

さむい夜だった。風が吹き抜ける中、私は一人で街を歩いていた。

すると、突然身体がじんわりと熱くなってきた。そして、数秒後には驚きの光景が広がっていた。

私が猫になっていたのだ。

不思議なことに、自分が猫に変身したことに全く驚かない私。むしろ、なぜかとても落ち着いていた。

夜の街を猫の姿で歩くのはとても新鮮だった。冷たい風が毛皮をなでる感触が心地よく、まるで他の猫たちと一緒に生活しているかのような錯覚に陥った。

その後も私は猫のままでいる夢を見た。様々な場所を散策し、他の猫たちと遊ぶ夢だった。時折、私は夢の中で人間の姿に戻る瞬間もあったが、すぐにまた猫になってしまった。

夢の中での私は、自由に動き回ることができるし、思い思いに行動する。それが何よりも楽しかった。

さむい夜に猫になった私。夢の中で自由に生きることができる瞬間を味わった私は、その気持ちを忘れずに日々を過ごしたいと思った。

さむい夜の思い出、そして夢の中の自由な瞬間。

その夜もガラス越しに映る猫になった私の顔は、とても生き生きしていた。


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