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公務員や議員が定期的に観なおすべき名画「生きる」
黒澤明が描くヒューマニズムの頂点と言われる名作「生きる」。
オリヴァー・ハーマナス監督によってリメイクされ、日本でも2023年3月に公開される予定です。
リメイク版を観る前にもう一度原作を観ておこうと思い、アマプラで視聴しました。すると、以前観たときとは全く異なる感情が湧いてきて、この映画の奥深さを感じざるを得ませんでした。
「可能性と勇気」を与える映画なのか?
オリジナル版をはじ
格差と分断による絶望という世界共通の病魔を強靭な映像で綴った傑作「象は静かに座っている」
234分にわたって緊張感を維持し続け、観る者を引き付ける傑作です。
格差社会による苦しみと、分断による孤立は、世界共通の課題となりました。
出口のない閉塞感に押し潰されそうになりながらなんとか生きる人たちは、希望を見出せない状況を誰かのせいにしようとします。強烈に責任転嫁をするその姿は、他者には極めてこっけいに映ります。しかし、それを嘲笑する人も他方からはとても哀れな姿に見られ、そこには断
貴重なカルト映画を鑑賞
「マラー/サド」とも略される伝説的なカルト映画「マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺」を動画サイトで偶然見つけました。
「幻の市街戦」や「カッコーの巣の上で」、「時計仕掛けのオレンジ」などを連想させるこの映画のテーマは、集団と個の関係性。集団主義や社会主義を熱かった映画では、多くの場合アンチファシズムを打ち出しがちです