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【詩】推しの故郷に行ってみた
地面から浮かび上がることを、許された時間。
僕の風船を 少年へすすむ心を
天使が眺めているよう
あどけなく 穏やかに、 あたたかく 軽やかに、
眺めているよう。
湖畔に解き放たれる、大地の宝物
高い緑髪が、悠々と僕を見る。
彼らから見た僕の背は
自然の一部になれているか。
無言ながら、横目に見ている。
現実は
この体でも濁らなかった
ただそれを愛することだけができた。
いつも静かにそこに在る、
【詩】ポチ、都会の銀河に。
人間は星空だ、
星は、体の、内臓より深い
ふかいふかいところにまたたいてる。
いつでもぱちぱちしている。
きみが怒っているときも、
心がめまいをしていても、
僕には星が分かるんだもの。
ねえ、
電飾とやらで、星は消えてしまうんだねえ。
都会じゃ星は見えないものねえ。
真っ暗闇の人間も、ぼくには星だもの。
ふかいふかいところで、ぱちぱちしているもの。
きっと、見えないだけなんだねえ……
【詩】 ミンティアの詩
白い錠剤に凝り固まった爽やかさが、景色を透明にしてくれる。苦いとわかって飲み込むのは、冷たさで夢が見えるからで、痛みが愛だと、感覚神経が信じているからです。不条理が淡く桃色で、悲しみが喜びで、ぼくは言葉を噛み砕いて、何度でも星にする。手のひらに乗った煌めきが、ぼくを孤独にするけれど、踏み潰される優しさの数だけ、君を照らし出す、流星群。
【詩】 じらいちゃん
心臓の美しさにさまよう女の子が、辿り着く場所がここ。どこも浅はかなんかではなくて、いつ何時も、身体中を使わないと酸素が吸えなくて、だけどほんとは酸素よりも愛が吸いたいと思ってしまう。だから孤独のファッションで、塗り潰して、今日も街とわたしを繋いでいく。きみを推した瞬間から、世界がふたりだけの夢の国になったよ。死ぬほどの孤独、痛み、きみへの「すき」でラッピングしてみせる。傷ついても、傷ついても、心の
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