【詩】もの書きの詩

見えないあなたに恋をするのが、
幸せだなと思えるくらいには
わたしは不幸でありたい。
あなたに寄り添えるほどの悲しみを
わたしは持っていないし、
都会の電飾で引っかかれた空が、
朝に傷だらけなのを見てしまうのがいや。
どれをとっても、みんな脆すぎて、
自分のことで精一杯ですね。
こんな世界は、ありきたりなのだけれど
少々、寂しいですね。
この弱さが、芸術の欠片そのものだから、
あなたを包むための手で、繋ぎ合わせるよ。
抜け殻になるまで、気付かないでいい。

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