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「美味しいとは、どういうことなのか?」を考え続けることが世界観になる

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今日は12月15日、木曜日です。12月も後半に突入ですね!ここから、年始にかけては、毎年のことですが体感としてとても時間の流れがあっという間ですよね。

今年は(たぶん)初めてのクリスマスイベントを開催するので、慌ただしく過ごしています。イベントといっても、23・24日にそれぞれ6名〜7名様程度のお客様をお迎えし、レストラン形式でゆっくりとコース料理を召し上がっていただくというものです。

ただ…思えば久しぶりに全てを一人でやるので、何か忘れていることはないだろうかとダブルチェックならぬ、3回、4回チェックくらい確認をしながら、準備しているので、なんだか慌ただしいというわけです。

クリスマスの準備はある程度、整っているのですが、その他にも来年の企画している事柄の資料作りを励んでて、知恵熱が出そうです(笑)

ただ日付が変わるだけなのに、来年がよりいい年になるように。「レベルや生活水準が今よりアップしていますように。」っていう気持ちから、今年中にやっておきたいことが増えていきます。

さて、、、、そんな今日は、改めて皆さんに問いかけたいことがあるのです。


「美味しいって、どういうことでしょうか?」


この問いは、シンプルなようで、実はとても奥が深いと思っています。

でも、この問いについて考えること、自分なりに答えを見つけること、そして、考え続けることが食の仕事をする上で、支えにもなります。

もちろん、食べるのが好きという方にとっても、もっともっと食事を楽しむことができるようになります。

その理由として、聞いてる方にとって失礼にあたったら申し訳ないですが、

「料理って、誰でもできるじゃないですか」

極端な話、インスタントラーメンに、自分なりに相性がいいと思う薬味を刻んで入れたりするのだって料理です。ファーストフード、手作りのお菓子、家庭料理、三つ星レストランの提供しているものも料理。

“調理時間が○○分以上ならば料理である“という決まりもなければ、ある一定の水準でなければいけないという定義もないですよね。

世の中の専門的に見える仕事の大半は、誰にでもある程度のクオリティでできてしまいます。

ずーっとその道で夢を追っている人たちにとって、それは悲しい事実でもありますけどね。

そのため、技術ばかり向上しようとしてもいつか必ず、越えられない壁にぶち当たります。

何かの賞レースや資格を除いては、誰かに認定されたり、「あなたは何レベルです」と評価が下るわけではないので、どこを目指したら今よりも上なのかもわからないのです。

それは、何を探しているかがわからなかったら、そりゃ、探し物も見つからないというような状態。


そんな壁に当たった時に考えて欲しいのが「美味しいって、どういうことなのか?」なのです。


私もその答えを見つけては、また考えて、試してというふうに日々をおくっています。

美味しさということをシンプルに表すと、味が良いということですよね。
作り手の味覚が食べる人の味覚に合っているという状態が、味自体が美味しいということです。

でも、味はイマイチな気がするけど大切な人が作ってくれたから、人生で一番美味しいということもあるし、ただの食パンが、素晴らしい景色で食べることで世界一美味しく感じるということがあるように、美味しさの要因は実に様々です。

答えがあるわけではないので、どれも正解。

つまり、自分なりの最適解を見つけては試すことや誰かに料理をつくる際に、「こうした方がもっと美味しいんじゃないか」と思う視点があなたの美意識です。

さらにそれがどんどん蓄積されていくと、外から見た人たちは「あの人はこういう美味しさを作ってくれる人なのだ」と認識してくれるようになります。

それが、あなたの世界観であり、美学になっているということです。

誰かが世界観を認識してくれるようになると、どのレベルを目指せばいいかという漠然とした不安が「あの人に喜んでもらうにはどうしたらいいか?」という、もう少しヒントをもらったような探し方や生き方になります。

料理をつくるという仕事は、相手がいて成り立つものですから、いわば相手の思いを汲み取る能力が大切です。

つまり、コミュニケーションや心の繊細さが強みになります。作り手と食べる人との価値観のズレを減らすことは美味しさを伝える最大のポイントにもなり得るのです。


「美味しいとは、どいうことなのか?」の答え


2022年12月のわたしの答えは、「美味しいとは、相手の心が喜ぶこと」です。それは、食欲がない人にも体験していただける美味しさだと思っています。

その考えを実証するように、ストーリーを食体験にするという取り組みに力を入れています。

さてさて、皆さんは「美味しいってどういうことだと思いますか?」

ぜひ、お答えやお悩みご感想など、レターやコメントに残してくださいね。

それでは、今日はここまで。明日もいい一日にしましょうね。

Live, Love, Laugh, and Be…HAPPY.
Mineko Koyama


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