見出し画像

【アーカイブ限定公開】マインドからビジネスの変革を起こす、コーチングの可能性『Efficacy-Driven Leadership』~コーチングとは何か?の実例を丸ごと紹介~

Mindset Coaching Academy(以下、MCA)では年に3回程、本物のコーチングについて世に伝えるためのイベントを開催しています。

今回はMCAが主催し、7月17日(月・祝)に行われた『Efficacy-Driven Leadership』のイベントレポートをお届けします。

▼イベント1部のダイジェストはこちら

▼【イベント(1部、2部)のアーカイブをご覧になりたい方】はこちらからLINE登録でご視聴いただけます。 https://onl.sc/p2L6UUD


自分のエゴで100%やりたいと思っていることが「誰の幸せにつながっているのか」

第1部では、「ウェルプレイド・ライゼスト株式会社」代表取締役 谷田 優也氏(以下、谷田さん)が登場。谷田さんのコーチを担当したエグゼクティブコーチの浜岡範光さんも登壇し、コーチ・クライアント双方の視点からリアル対談を行いました。

コーチングをやろうと思ったのは自分自身のアップデートのため。猫でも犬でもない抽象度、「哺乳類の幸せを願う」が必要

eスポーツ専業企業として初の上場をされ、業界のリーディングカンパニーとして注目されているウェルプレイド・ライゼスト。経営者である谷田さんがコーチングを受けようと思ったのは自分自身のアップデートのためだといいます。

「最初は『立派な経営者って何?』というところからのスタートでした。会社を成長させていくのって経営者の器とよくいうけれど、何が常に最善かを考える中で、Canを増やすのではなく、自分自身のアップデートが必要だと思っていたのです。

ゲームを続けることで得られる出会い、喜び、名誉などを知り、だれもがヒーローになれる瞬間に巡り合う。私はそんな、ゲームが上手い人や好きな人が肯定され、熱狂される世の中や場所をつくりたい、新しい文化を根付かせたいと思って起業しました。主力事業がイベント事業だったんですけど、イベントの仕事だけがしたくて会社をつくったわけではない。コロナも乗り越え、やりたいことは無限にある中で「どうありたいのか」は自分で決めたかった。芯になるもの・熱量になるものをどう担保し、加速し続けるにはどうしたらよいかと考えたときに、それにはコーチが必要と思ったんですよね。」

「はまのりさん(浜岡さんの呼び名)に言われて印象に残っているのが、『何か知らないけどあの人(谷田さん)と一緒にいれば上手くいく気がするって思わせる能力が高いんですね』と言われたこと。実はこれ、めちゃくちゃ自覚してたんですよね。社員にも『人生の中で谷田さんと一緒に仕事したり遊んだりする以上に面白いことに出会ったことがない。だからやりたいことを言って、やっていてください』って言われたんです。そこから、それでいいんだ、と思えるようになりました。」

浜岡さんは当時のやり取りを思い出しながら、「経営者は責任を負いすぎています。自分自身が本来発揮できることが発揮できない状態、責任を果たさなきゃと思うほど窮屈になってしまっているケースが多いんです。組織のCanよりも圧倒的に大きい、現状の外のゴール(Will)を描き続け、更新し続けるのがCEOの仕事で、役員メンバーはCanをいかに大きくしていくかが仕事です、と言いました。」と補足しました。

谷田さんはさらに、ビジョンアップデートをどうやっていくか、の話の中で「『犬の幸せを猫は願えないし、猫の幸せも犬は願えない。でも犬でも猫でもなく、両方happyにするにはそれより抽象度の高い哺乳類の幸せを願う会社にしなければならないっていう話をされて。マジ、そうだな、と(笑)インパクト大な例えですが、今も大切にしている言葉ですね」と印象に残っていたセッションのエピソードを話しました。

「何か知らないけど、あの人と一緒にいれば上手くいく気がする」自己開示と人がかかわる余白をみせる

「僕、代表取締役なんですけど、ストレングスファインダーで責任感が最下位なんですよね(笑)だから『どうにかするか』『ちょっとあとでどうにかするか』って思っちゃう。でもそれを含めて周りは理解してくれるんです。上手くいかないことだってデフォルト。正しくありたいけどあれない時だってある。だからこそ、実現したい世界のためには、一人で完璧であろうとするのではなく、仲間の力を借りないといけないんです。」

完璧であろうとする人は助けてもらえる余地がない。苦手なことは自己開示し、お互い助け合える余白が大事であるという谷田さん。

「成長する、アップデートするのに一番重要なことは何かと言ったら決断の数を増やすということ。決断の数を増やしていくと、自分だけで決めるということが難しくなって、仲間の力を借りないと解決できないことがあるので、そこでどうしたらいいか、というところでポイントなのが自己開示なんです。結果、仲間になる人が増え、やりたいことをやりながらそれをどうにかするというエネルギーも生まれ続けるんです。」

最後に、会社のビジョン変更によって会社も大きく変わりつつあるエピソードに加え、自分自身のWill(ゴール)を描き続けること、そこに対して人にかかわってもらう余地というのをつくりだすというのは、現状の外側のゴールを達成していくということにおいてはすごく大事なことである、と浜岡さんと語り、あっという間の第一部のセッションが終わりました。

クライアントにとって「当たり前すぎて気づいていないこと」をキャッチ「超ガチ会社員の変革」にコーチがしたこと

第2部では、会社組織にいることが当たり前になり過ぎていて、本当にやりたいことをフラットに考えられないサラリーマンの方の人生が激変したクライアントについて、MCA3期でプロコーチの白木 智洋さん(以下、白木さん)が事例紹介をしました。

「優秀である社員をいますぐ辞めましょう」会社員で元ナンパ師がたどり着いた起業の道

大手不動産会社で長年働いていたそのクライアントは待遇もよく恵まれた環境であることを自覚していたため、いかにそれを維持していくかを大事にしていました。一方でSNSの投稿などで知る白木さんの変化に興味を持っていたクライアントと同業者懇親会で再会。白木さんからは、そのクライアントの方はきっかけが必要そう、エネルギーを持て余しているように見えたそうです。

そこから白木さんとクライアントのセッションがスタート。恵まれているけど変われないということは、特に大きな組織にいる会社員としては「あるある」な話。セッション中に矛盾が多くあり、クライアントが仕事でやりたい領域がなかなか出てこなかったとのことですが、大きなターニングポイントが。それは趣味(※)の話をしていた時のこと。その方のナンパのエネルギーがとてつもないということに気付いたのです。それもただナンパしていくではなく、「どう口説き落とすか」「僕といることは楽しいからナンパをする」「仲間集めのためのナンパであるか」とその方がいうのです。

このときに白木さんは、その人は「ビジョンを語ることで、自分といたら楽しいんだという仲間集め」の才能が突出しているな、将来的には起業しそうだなという未来がみえていたそうです。この「ナンパ」はここだったらやり続けられるし、このクライアントの人生の中で「やってしまっていること」だから。

※効果的なゴールを設定するためには、オールライフ(仕事、趣味、社会貢献、人間関係、家族、知性、健康・美容、財務)でゴール設定をしていくことが有効。

白木さんが伝えたことは「優秀な社員を辞めましょう」ということでした。そこから自分の本当のやりたいこと「want to」、いかに仲間集めを仕事につなげていくかが突破口だったクライアントが、4回目で、いきなり「僕、起業します」と言ってきたそう。仲間集めの才能が発揮され、あれよあれよという間に仲間をつくって(大手なので社内起業というやり方も話していたが)最後は仕事を辞め、起業、プロダクトローンチ、資金調達、最近は大学との提携なども進んでいることのことです。

ここで白木さんが意識したのは、MCAとしては大前提ではある、「とにかく共感傾聴しない」ということ。とにかく「よい会社員」を止め、エネルギーの高い領域を突き詰め、未来側から語り掛け、信じ切るということでした。

コーチはその行為そのものでなく、その行為が何によって生まれているかを見ていく。ここで大事なのは独立・起業といったことではない。本当に自分にとってやりたいことで社会に価値をどう還元するかが仕事であるという花岡さんのコメントとともに、第2部は終了しました。

MCAの学校長である李による〜公開コーチングセッション〜

第3部では、MCA4期の入山真一さん(以下、入山さん)が、受講期間中に実施した学校長である李とのコーチングセッションをイベント内限定で公開。

皆さんにお見せするためのデモやサンプルセッションではなく、本当に人生と向き合っているリアルなセッションを見ていただきました。

コーチは未来の最大の味方であり、現状の最大の敵である

たった15分と思えないセッションでは、「あなたはあなたのことをそういう風に思い込んでいるんですね」というところから、自分の本当にやりたいことを見つけたときに起こる状態(現状に戻ろうとする力の強さ)が表情を見てわかった時間になりました。また、最後の入山さんのゴールに対する臨場感をつくり、「あなたならそれをやれる人だよね」「リソースもあるよね」と未来に全力で寄り添っていました。

このセッション後、入山さんは日本の医療問題という社会課題に対峙する試みで「5.3億集められなければ人の命が救えないという1歳児の子どもへの心臓移植プロジェクトに広報として参画。「怖い」よりも「挑戦したい。自分がやらずに誰がやるのか」で見事クラファンを成功させています。

この入山さんのセッション・体験から、参加者の皆さんにとっては、人の人生にかかわるということがとどれだけ難しく、面白く、素晴らしいか。こういうチャレンジは自分の身近なところにあるということを感じた時間となりました。

最後に

会の最後に、以前実施したMCAの説明会ダイジェスト動画を見ていただき、次回のイベントの案内、9期本講座のご案内をしてイベントが終了しました。

2時間という時間の中で人の人生が変わる瞬間・事例を聴くことで、「本物のコーチングとは何か」の神髄が垣間見える時間になったのではないでしょうか。

次回のイベントは8月19日(土)10:00~12:00で開催します。ぜひこちらもご参加ください!




Mindset Coaching Academyに関するご相談や質問は


●下記LINEから

●Mindset Coaching Academy公式サイト

●コーチングアカデミー説明会動画のお受け取りはこちらから

●受講生の記事はこちらから



過去に開催したイベント動画やレポート一部はこちら



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?