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黙食は子供たちに必要です

黙食は必要か?

学校給食での黙食については否定的な意見が圧倒的に多いようですが、私は子供たちへの黙食は素晴らしい試みだと考えています。

それは感染対策として必要だという意味ではありません。

感染対策として行うのであれば、黙食は即刻辞めるべきだと考えています。

そうではなく「食べることに集中する」「五感で味わう」「自分と向き合う」を目的にするのであれば、黙食は子供たちの人格や精神性、集中力を高めるために非常に有効なのです。


子供たちの集中力が低下

現代人は目の前のことに集中することが苦手だと言われています。

その原因はいろいろ考えることが出来ますが、大きな原因の一つはスマホの普及ではないでしょうか?

2020年に発行された「スマホ脳」という書籍は、60万部以上売れたベストセラー本です。

この本ではスマホと子供の集中力低下について書かれてあります。簡単に要約すると次のような内容です。

スマホやSNSは脳の報酬系を刺激して依存させ、集中力を低下させる。特に子供たちへの影響が大きい。
スマホ利用時間を制限して運動することで、集中力を取り戻し、心の不調を予防することが出来る。


スマホを触る子供ほど学力が低い

スマホによる集中力の低下は、大人もそうですが、成長段階にある子供はより影響が大きいことがわかっています。

スマホを触る時間が長い子供ほど「集中力が低い」「学力が低い」という相関関係があらゆる研究機関から出ています。

私も専門学校で長年、10代の学生に講義をしており、これを実感しています。スマホ普及前と後では、生徒の質が明らかに違うのです。

スマホ普及後では「最後まで話が聞けない」「コミュニケーションが取れない」「注意散漫」の生徒の割合が段違いに高くなりました。


スマホ依存

授業中に何度もスマホを触る生徒も年を追うごとに増えました。

「授業中にスマホを触ってはダメ」と注意をしてもその5分後には、もうスマホを触るのです。

個別にその生徒達を呼んで「なぜ注意しても繰り返しスマホを触るのか?」と問うと、「無意識に触ってしまう」「スマホが気になって仕方がない」「スマホを触らないと落ち着かない」と答えました。

私はそれを聞いて「かなりヤバいな」と感じました。完全にスマホ依存です。

今の子供は小さいときから、スマホやタブレットを触る環境にあります。集中力が低下、スマホ依存になっている子供が今後、さらに増えるのではないでしょうか?


スマホはただの道具

スマホやタブレットはただの道具ですからそれ自体に良し悪しはありません。

むしろ私たちの生活を便利にしてくれていますから、良い道具ということになるでしょう。

スマホやネットの使用を規制することは対処療法です。現実的にも難しい。

結局は使い方や捉え方の問題で、特に子供にはしっかり教える必要があります。

そのような教育は行われているのでしょうか?

親や先生はどれくらいその問題を理解しているのでしょうか?

スマホやネットの使い方、向き合い方を教えるのはもちろん、それと同時に集中力を高めるような訓練も現代人には必要不可欠です。


黙食が集中力を取り戻す

その訓練の一つが黙食です。

・しっかりと味わう
・五感をフルに使う
・目の前のことに集中する
・食べ物に感謝する

これはまさにマインドフルネスの「食べる瞑想」の実践になります。

わいわい友達としゃべりながら、楽しく給食を食べるのも良いですが、週に何日か黙って目の前の給食を味わうことも大事な教育の一環です。

本格的な呼吸瞑想やボディスキャンと違って「食べる瞑想」であれば、子供もわかりやすく取り組みやすいし、先生達も指導もしやすいはず。

感染対策ではなく教育として黙食を取り入れて欲しいですね。

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プロフィール
西山 純一 
大阪マインドフルネス研究所
https://www.mindfulness-lab.com/

メンタルトレーナーとして多くのプロアスリートや経営者、アーティスト、医療従事者、教師や心理士、学生やビジネスマンなど幅広い人にマインドフルネスをベースとしたマインドの使い方やメンタルコントロール、食事改善や運動、ダイエットを指導。

指導歴は18年 1000人を優に超える人達に指導してきた。

20代前半でアメリカのパーソナルトレーナー資格を取得して、大手フィットネスクラブや関西のスポーツ強豪大学や高校でスポーツトレーナーとして活動。

同時期に大学で心理学の単位を取り、心理カウンセラーとしての訓練も受ける。専門僧堂や禅寺でも禅や瞑想を学び実践する。

プロアスリートや年商数十億円を超える経営者をクライアントに持ち、うつ病を始めとする精神疾患やガン患者、難病患者のカウンセリングやメンタルケアも行う。


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