マガジンのカバー画像

スキスキnote

690
大好きなnoteを集めてみました^ ^
運営しているクリエイター

#私の作品紹介

『隅』ー詩ー

『隅』ー詩ー

汚れなき舟を漕いでいる
深い霧はどこまでも続く
黄金の千鳥が大正の器から飛び立ち
時を経て私の目に前に現れた
何を知っているというのか 
何を問えというのか
いっそのことこの心ごと
その時代へ連れて行っておくれ
音にまみれた世界で
耳を塞いでも静寂は訪れず
私は己の世界を築き上げるために
もがき、立ち止まり、を繰り返す
舌が受け止めたひと雫は
懐かしい母の味を思い出させ
膝に歯形がつくほどの苦しみ

もっとみる
『そんな朝』ー詩ー

『そんな朝』ー詩ー

部屋のあちこちに置いてある
小さなゴミ袋を集めて
一つにまとめる
いつかのプリンは
余裕のない自分へのご褒美
使い慣れたボールペンは
私の日記の秘密を知っている

捨てるものが無くなれば
淹れたてのコーヒーを飲むように
穏やかな時間が来ることを
約束されているのだろうか

捨てきれないものがあるとしたら
長過ぎたグズな恋。
抽出した後のコーヒーは
いつか再利用できる
そのいつかはいつも来ない
捨て

もっとみる
『Boro boro』歌を作ってみた

『Boro boro』歌を作ってみた

どうもcofumiです。
過去に書いた『愛異常』という歌詞をタイトル、歌詞一部改変してsuno様を使って歌にしました😁
なんと、無料版から有料版(楽曲はクリエイターに帰属するんだそうです。)に変更し、楽曲制作楽しんでます。

なんか、自分のYouTubeチャンネルも折角あるので、試行錯誤、調べて調べてYouTubeの動画を手短なcanvaで作りました。
22時から歌詞の見直しとか始めて、気づいた

もっとみる
『昨日に戻れるのなら』ー詩ー

『昨日に戻れるのなら』ー詩ー

君がもうこの街に
いない事を知ったのは
9月の雨が初めて降った
朝の事でした

夏の太陽に誘われて
簡単に恋に落ちて
諦める事が苦しいと
初めて知って
雨の冷たさを
初めて知った

昨日に戻れたら
恋の袖を引っ張って
一番甘酸っぱい言葉を
君に伝えたい

昨日に戻れるのなら。

✴︎✴︎✴︎
#詩 #poetry #lyric #私の作品紹介

かんたんな ことば

かんたんな ことば

おはよう には
おはよう

こんにちは には
こんにちは

こんばんは には
こんばんは

おやすみなさい には
おやすみなさい

さようなら には
さようなら 
またね

ありがとう

ごめんなさい

いただきます
ごちそうさま

いってきます
いってらっしゃい

ただいま
お帰りなさい

お先に失礼します
おつかれさまでした

おめでとうございます

短いあいさつ
ほんの数秒

ひとこと
なの

もっとみる
『結ばれない恋に約束をする』ー詩ー

『結ばれない恋に約束をする』ー詩ー

結ばれない恋に約束をする

おしたり ひいたり
二人の気持ちは
いつも 迷っていた

本当はわかっているのに

恋に痛みをおぼえた心は
臆病になりすぎて
手を伸ばすことを躊躇う

どれほどそれを求めていても

想う気持ちは
蕾の花さえ咲かせ
雨の日に虹を咲かせる

一日があっという間に終わる理由を
知っている

また会える日まで
本心を言えないまま
お互いの指を絡める
手を握られるよりも
それは 

もっとみる
『廃墟』ー詩ー

『廃墟』ー詩ー

いつか、そう いつか
そう思いながら
薄い日々を重ねている

まるで色を持たない記憶は
使い古したハンカチのように
綻びかけて

丁寧に皺をのばし
陰干しをする
これ以上色が褪せないように

窓から入る風は
心地よく体を吹き抜けてゆく

✴︎✴︎✴︎

X投稿
サラリと書きながら頭は時々立ち止まりました。 #詩 #poetry #lyric #私の作品紹介

『私はブランコ』ー詩ー

『私はブランコ』ー詩ー

できることと
できないこと の
境目を消したくて
どれが自分なのか
見失うこともあって

したいことと
したくないこと の
境目はハッキリしているのに
誰かの目ばかり気にして
気づけば心はそこにはない

私はゆらゆら揺れるブランコ
シーソーする相手はいない
私はゆらゆら揺れるブランコ
涙も呆れてるね

✴︎✴︎✴︎
#詩 #poetry #lyric #私の作品紹介

『不』ー詩ー

『不』ー詩ー

太陽を突き破るほどの
嘆きであっても
声に出さずにいれば
晴々とした空よ
私は砂漠に虹を
探しているのかもしれない

✴︎✴︎✴︎

この画像を選んで全体を眺める。
不思議な感覚になりました。
#詩 #poetry #lyric #私の作品紹介

『窓』ー詩ー

『窓』ー詩ー

春の間だけ
満開の桜を
見せることができる

雨よ降るな
風よ吹くなと
祈りながら

花柄の掛け布団に
寝てる君は
まるで花の妖精のようで
この切なさは
どこで拭えばいいのだろう

あなたが瞳を閉じても
桜の美しさは同じだけれど
やりきれない心は
花びらを頬張ることも
いとわない

そう遠くはない
いつかを 思う日々に
少しの気の迷いが
あなたの寝息を耳にするたびに
襲ってくるのです

✴︎✴︎✴

もっとみる
『美しい夜なのに』ー詩ー

『美しい夜なのに』ー詩ー

美しい夜なのに
星は見えない
美しい夜なのに
舟にオールはない
美しい夜なのに
白い狼の瞳は曇り
美しい夜なのに
傘をさして女は佇む
美しい夜なのに
悲しみは場所を選ばない

✴︎✴︎✴︎

X投稿 #詩 #poetry #lyric #私の作品紹介

『誤解』ー詩ー

『誤解』ー詩ー

斜めのままで
止まってしまった夕陽

あなたの左肩に
いつものように
頭をあずける

一人じゃ沈みそうな日も
凍えるほど
雨に打たれていたい時も
夏の思い出を探して
砂浜を歩き続けた夜も
あなたの肩がここにあった

何度目かの誤解
あなたが無口なこコト
無反応なこコト
また乗り越えられる
そんな期待が薄れて行く

✴︎✴︎✴︎

X投稿、一部修正 #詩 #poetry #lyric #私の作品紹介

『それは』五行歌

『それは』五行歌

ピアノの音色はとても繊細
同じ曲なのに全て違う
こんなにも涙が溢れるのは
あなたの指が
悲しみを知っているから

✴︎✴︎✴︎

X投稿 #詩 #poetry #lyric #私の作品紹介

『はーあ。』ー詩ー

『はーあ。』ー詩ー

諦めかけてた あれとか
信じられない アイツとか
わがまま放題 嘆き放題
支離滅裂な行き方

道なんてどこにも無い
かんからかんと夜が鳴く
熱燗飲んで 泪呑んで
バイバイしたさ 過去のアタシ
毎日オギャーと生まれ変わりたい

鳩時計にオハヨウ
アタシの名前を呼ぶのは
店先のインコ
イイ子だね、イイ子だね
行き先はわからないけど
生きてみようと思うんだ

はーあ、
はーあ、
はーあ。

✴︎✴︎✴︎

もっとみる