見出し画像

『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなるい繊細さん」の本』 (武田友紀 [HSP専門カウンセラー] 作) #読書 #感想

一応前提として述べておきたいのが、私は「繊細さん」ではないということである。
この本を手に取った理由としては、「繊細さん」の感覚というものを知り、理解しようとする努力の1歩としたかったということが挙げられる。
そしてもちろん1人の人として、「繊細さん」に関する知識は持っておくべきだというように感じている。彼らのために配慮するとかしないとかそういう以前の問題で、知っているか知らなかったかが1つの問題になってくると思っている。





25ページより
「繊細さん」について

自分にとって「いいもの」を感じるのも「痛い・つらいもの」を感じるのも、同じ繊細な感覚です。(略)
痛みであっても心地よさであっても、遭遇すれば半自動的にキャッチしてしまうのです。

この本には 繊細さんが少しでも生きやすくなるように.... という願いが込められているように感じる。我慢はしなくていいから、自分のままで生きることでどんどん元気になっていくことが提唱されている。

45ページより

繊細さんが置かれているのは、「私だって気にしたいわけじゃない。でも、気づきたくなくても視界に入ってくるし、聞きたくないと思っても自然と聞こえてきてしまう」という状況なのです。

繊細さんは"気づきすぎる"。気づいたことに半自動的に対応し、振り回される。周りの空気や雰囲気を感じ取れるからこそ、繊細さんは細やかな配慮ができるし、良心的である。

繊細さんの最大の罠は「繊細さんではない人との違い」という点にある。
91ページより

繊細さんにとっての最大の罠は「相手の"わからない"という感覚が、わからない」ことなのです。

→相手も自分と同じように感じていると思って繊細さんではない人に接することで、思わぬすれ違いが生じてしまい誰も悪くないのに傷ついてしまう。(ということが起こりうる。)

自分が他の多くの人より"繊細だ"ということがなんとなく感じ取れたとしても、どのくらいその"感覚"に差があるのか分からない。
それは逆も然り、というように思っている。私は繊細さんの感覚を想像することはできても当事者にはなれない。感じすぎて疲れる、周囲が気になりすぎて配慮しすぎてしまう.....繊細さんの困ったや助けてに、気づくことができないかもしれない。


211ページより
繊細さんは、「聞き上手」

(略) 相手の言葉を深く受けとる、親身に耳を傾ける、相手を尊重する、といった繊細な感性がもたらす真の上手さです。(略)
話してからすると、安心して話せるし、受け止めてもらえる感じがするのです。

話がややそれるけれど私は話し上手より聞き上手になりたかった。案外話すことより聞くことの方が上達させるのは難しい気がする。"傾聴力"という強みを持っている人が就活のESで具体的んエピソードを挙げているとしたらどんなものを挙げているのだろう。
Clubhouseでよく話している森圭介アナウンサーのように、"どんな相手からでも話を引き出す"ことができるようになりたいと思う。彼は週1で就活生の相談に(インスタライブなどで)乗っているが、なかなか言いたいことがうまく言えない就活生の悩みや不安を引き出し、安心させるような話し方をされているあたりが大変尊敬できる....といつも思っている。



229~230ページより
幼い自分は自分の心そのものである、本音を知るために.....というお話
就活にも少し繋がってくるので最後に触れておく。

[自分の本音を知るために]

1. お腹の辺りにぐーっと意識を集中して、幼いころの自分をイメージしてみてください。
2. イメージした幼い自分に、迷っていることを聞いてみてください。
→イメージしたその子こそ、自分の「本心」です。

2歳くらいの自分を想像すると良いらしい。そして例えばここで「ねぇねぇ、勉強したい?」と尋ねてみる。幼い自分(子供)でも答えられるような YES/NOで答えられるような質問にする。

これ、私すっごくすっごく何度もやってたことなんだよな....まさか本に書いてあると思わなかった、っていうのが正直な感想。

就活に紐付けると、「やりたいことが多すぎてわからない」という人や、「いろいろな企業を見れば見るほどあれもこれも良いなぁと思えてくる」人にこれを試してみるのをお勧めしたい。私もバリバリやっている。



ではこの辺で。繊細さんも非・繊細さんもよかったら手に取ってみてください。


この記事が参加している募集

#推薦図書

42,553件

#読書感想文

189,330件