レンタルなんもしない人
聞いたことがありますか?口癖は「よくわかりません」。本当に何もしません。
「レンタルなんもしない人」はそんな人。
知らない人のために少し説明すると、「レンタルなんもしない人」さんは、Twitter上で「何もしない自分」を貸し出すサービスをしている人だ。
依頼人には交通費をもらって、いろいろなところへ行く人だ。
わたしもレンタル、してみたい
わたしはこの人をレンタルしてみたい。女1人では行くことができないような場所に、この人を連れて行きたい。
だって一言も喋らないから、この人は。何か頼んだり聴いてみたりしなければ、この人は何もしないんだから。
誰かとじゃなきゃ一緒に行けないけど自分の時間を邪魔してほしくはない。
そんな時に、レンタルしてみたい。
自分が「レンタルなんもしない人」なら
できもしないことを想像してみる。
わたしはどうでもいい人間のために自分の時間を使うことが苦手だ。だからレンタルされるのはきっと向いてない。
レンタルさんはある意味すごい。だって「何かするため」の時間を、少しも欲していないから。
自分の時間を、世界のどこかの知らない誰かに、簡単にあげちゃえるから。
わたしにとって時間はすごく価値があるものだ。
例えば誰か友達と2人でお出かけをする時。わたしは相手の時間をもらっているんだ、という心持ちだ。
自分の時間を、自分が与えたいと思う人間に存分に与えたい。相手の時間をもらうということを、少し心の中で考えてから相手に会いたい。
そして、楽しい時間を過ごしたい。
何もしたいことがないことは、幸せか?
これを聴かれると、わたしはいつも答えに窮する。
何もすることがない、あるいはしたいことがないというのは、自分にとっては辛い気がする。
「自由」があるって、案外難しい。
でも時間に余裕があるってことは、その時間を何か今後のために使えたりするってことである。
それはそれで豊かな時間な気もする。自分が好きに使える時間だから。
最近のわたしはしなければならないことが多い。いつだって時間に追われているし、noteも急ぎめに書いていることが少なくない。
今欲しいものを聴かれたら、間違いなく「時間」と答えるだろう。
でも、することがあるというのも、したいことがあるというのもそれもまた、幸せだ。
時間が足りない中で、「これをする時間をつくるために、今やってることに集中して、時間を生もう」と考えるのも案外悪くない。
時間が有り余ってる時と全然足りない時、交互にやってくるくらいが良いのかな。
それとも、常に自由に使える時間も少しは残されていて、その時間をどう使うかを考えることが楽しいのかな。