電車で隣り合った男性は、井上靖の「夏草冬濤」を読んでいた。
スーツ姿の男性が日経新聞でもビジネス書でもない、小中学生の課題図書のような作品を読んでいることが珍しかった。
表紙側のページを丸めて読んでいる彼に、この本で読書感想文を書こうと四苦八苦した、中学生の自分を重ねてみる。

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