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無職の自分と向き合ってみた


はじめに


読みに来てくださりありがとうございます。(^^)
noteを始めて半年ほどになります、ミカと申します。

プロフィール欄です(本記事公開時点)

マンガ『スキップとローファー』の中で大好きなキャラクター・「江頭えがしらミカ」と、好きなアナウンサー・「堀井美香」さんにあやかってこの名前にしました。


今回はタイトル通り、
無職期間を過ごしてきた自分と向き合い、正直な気持ちで書いた文章を投稿します。
自分の嫌なところを見るのは気が進まなかったけれど、やってみたら新たな発見もありました。

22卒、無職です。


現在23歳、女性、2022年春に大学卒業を卒業してから今まで無職です。

職業訓練に通った時期以外はずっと家にいました。

一般的に「引きこもり」「ニート」と呼ばれる立場にいますね。

大学時代、就職活動と言えるものはしませんでした。合同説明会と企業説明会にはいくつか参加したけれど、肝心の応募が出来なかったんですよね。
大きな理由はこれです。


無職の理由①「働くこと」に関する諸々が怖い


・・・本当にしょうもないですが!^^;

怖くなったきっかけ

大学3~4年にかけて自分のメンタルはボロボロでした。過去のアルバイトでの嫌な思い出に引っ張られて自信が持てなくなっていました。頑張ろうとしても失敗ばかり。雇い主から「要らない」と言われたこともありました。自分はダメ人間なんだと落ち込み、新しいことに挑戦することをすっかりやめてしまいました
大3のときコロナ禍で1年間オンライン授業だったことも結構堪えました。
いつも後ろ向きで否定的で自己肯定感も全くありませんでした。

それに伴って求人への「応募」のハードルがめちゃめちゃ高く感じてしまった
自分なんかが受かるわけないし、面接まで進んだとしてもコテンパンにされてしまうと考えていました。ボロを出したら詰められて終わりだと思っていました。自分の中の面接のイメージは完全に「デスゲーム」。

今までとは勝手が違うであろう「社会」も怖かったし、その中で自分なんかが働いていけるはずないと思ってもいました。


無職生活を通して変わったイメージ

今は「社会」というものを自分の中で再認識・再構築することが出来て、そのイメージもだいぶマシになりました。

無職で過ごす間、年金の支払いやおつかい、病院にかかることを通して生活していくためにはお金が必要だと実感しました。そして社会保険(特に医療保険)のありがたさ・制度が働いている人によって支えられていること。もちろん親のありがたさも。
またスーパーや病院で働く色々な人の姿を見て、動機もやりがいも人それぞれのなか、みんなこうして働いてるんだよなと思いました。上手くいかなくてもじきに慣れていくものなのかな、とか。そして働くことって至って普通の、身近なことなんだなって分かりました。
「無職」という社会から外れた存在だったからこそ「あ、自分も社会の一員になれるのかも」「人間って社会で働いていくもんなんだ」と気付けました。


あとこの本の存在も大きかった。

「働くこと」についての色々な人の意見が読めて面白いです。
「働かない」ことを責める内容の本ではありませんので安心して読めます!!あくまで「働くこと」を考えてみようという本です。
自分はこれを読んで、視野がだいぶ開けました。

タイトルの通り「働きたくない」人にぜひ読んでいただきたいです。
自分が言うのもあれですが、「働いている」人も、ぜひ。


無職の理由②「就活」への苦手意識


大学卒業と同時に無職になったのには「怖かった」以外にもう一つ理由があります。それは「就活」の制度に苦手意識があったからです。

「就活」の制度と言っても、実際は色々な形があるんですよね。大学2年くらいに早く就活を始めたりする人、インターンを経験した会社に就職する人もいる。でも、特に何も考えずに一般的な就活解禁の時期まで来てしまったわたし。大学での就活スタートオリエンテーションにとりあえず参加し、合同説明会に参加し、周りに乗り遅れるのが不安だからと「就活」の波に乗りかけました。
・・・乗り「かけ」ました。^^; 結果的には乗れませんでした。

それくらい嫌だったんでしょうね。
まず、ある時期になると大学生がみんなスーツを纏い、一斉に就活するというのに違和感がありました。合同説明会に行って、なんか気持ち悪いなと思ってしまいました。なぜか周りの人が「ライバル」になり、進捗を聞かれる度になぜか焦《あせ》らせられる。自分の感じ方のせいでもあるかもしれませんね。とにかく、焦らせられて進路を決めるのが嫌だなと思っていました
でも別にやりたいことも出来ることもなかったから、焦る環境になかったとしても就活してなさそうですけどね・・・単に働くのが怖くて嫌だったのかな。


でも「新卒枠」での就活はとってもありがたいものですよね。右も左も分からない赤ちゃん社会人でも働かせてもらえて、OJTで社会人の常識について勉強もさせてもらえる。それは当時のわたしの頭でも理解出来ていました。でも動きませんでした。頑固ですね~
自分はまだ既卒3年以内の「新卒枠」ではあるけれど、真の「新卒カード」は捨ててしまいました。これは多分、もったいないことをしたし、社会からもマイナスに見られるんじゃないかと思います。無職のあいだ夢や目標に向かって活動していた訳でもないしね。

でも過ぎてしまったことなので、マイナスを補えるくらいに自分なりに勉強していきたいです。


この春から働きます。


「冒頭に無職と言っておいて、タイトル詐欺やないか!」
と言われるかもですが、自分なりの考えあってのこのタイトルです。

まず、現在無職なのは本当です。
そして、今回は「働かず無職になった自分に向き合ってみる」という目的で書いているのでそんな自分が「働くこと」を受け入れるまでの過程も書いておきたいと思ったんです。

「働くこと」を受け入れるまで

無職生活を始めてから季節は進み、とうとう冬になりました。自分のことが大嫌いになっていました。だんだんそんな自分に嫌気がさし(飽きてきて)「なんとか年内にはケリをつけたい!!」と思うようにはなっていました。「自分は沢山休んだし、沢山悩んだ。もう十分だ。」という思いが強くなったんです。

昨年末、勇気を振り絞って(半ばヤケクソで)求人に応募し
3月から働くことになりました。

なんと、「働くこと」を受け入れるための最後のカギは「ヤケクソ」でした

『「働くこと」を受け入れるまでの過程』とか書いてましたが、言葉よりもっと強制的に自分に受け入れさせてしまいました^^; 
まあ多分、ずっと一歩が踏み出せなかっただけだったんですよね。

面接の日はもう感情がぐちゃぐちゃになって「ここに墓標を立てる」という心持ちで行きました。
意外としっかり話せたし、ちゃんと生きて帰ってこれました。

↑ 仕事が決まってからの不安を抜歯体験で解消しようとする変な記事です


無職・引きこもり生活を振り返ると


約1年間の無職・引きこもり生活は、
良いこと:悪いこと=4:6
って感じでした。
・・・想像していたよりも悪くない気がしますね。これは何より、実家に居させてくれた両親のおかげに他なりません。親孝行したい。


それぞれリストアップしてみましょう。(一つ一つ重みが違うので、上に書いた比率とリストの個数は相関関係にありません)

【良いこと】
・自分のことを見つめ直す時間になった
・人と会わないぶん他人と自分を比べることが減った
・自分の興味や好きなことが分かった
・職業訓練に通って資格が取得出来た

【悪いこと】
・やることがない
・スマホ、ゲームばかりやってしまう
・起床は昼近く
・食べることにすら罪悪感を覚えるようになる
・罪悪感で死にそうになる
・親からの言葉や視線が痛い
・友達と明るい気持ちで会えない
・自分のことを説明するとき困る
・家以外に居場所がない
・自分を責めまくる
・超絶ネガティブ思考になる
・過去の出来事について「もしも~していたら」を多用するようになる
・健康状態が悪くなる

【良いこと】を感じる日もあれば、【悪いこと】ばかり感じて死にたくなることもあります。【悪いこと】なんて他人からしたらドン引かれる内容かもしれないけれど、わたし自身はどちらも感じることが出来て良かったなと思っています。

良いこと】はこれからも大切に、【悪いこと】は教訓にしていきたい。

これ以上でもこれ以下でもありません。


・・・沈んでばかりのとき、こんなことを思うとは想像もしなかったな。
時が経つとものの見方が変わることってあるんですね。


おわりに


ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
もう少しだけ、続きます。

働くことが決まったこのタイミングで、改めて自分のことを振り返ってみたくて投稿しました。
「自分の気持ちに正直に」をモットーに、時に恥ずかしくなりながら、時に自分自身にドン引きながら、なんとか書き上げました。


書いてみて発見したこと

書いてみていくつか発見がありました。

まず、意外に反骨心があるんだなということ。
高校受験・大学受験と何の疑問も抱かずにやってきました。(逆にこれがいけなかったのかな^^;)厳しい校則も当たり前に受け入れる従順な生徒でした。なぜ就活というタイミングで出てきてしまったの・・・( ^ω^)と残念な気持ちですが、いい機会だったと思うことにします。

そして、食わず嫌いだなということ。
やってみなければ分からないのに、やらない自分。嫌なものを遠ざけて逃げる子どものような自分。恐怖や不安が何よりも勝ってしまう自分。そんな自分が「無職で引きこもりの自分」を作ったのだと分かりました。
昔からこういう傾向にあります。「三つ子の魂百まで」というやつでしょうかね(:_;) でも臆病さが物事を良い方に左右することもあるので、上手く付き合っていきたいです。

無職は無職なりに色々なことを考え、ほんの少しでも行動してきたことも分かりました。おつかいとか病院とか、職業訓練とか。

最後に、無職の良いことと悪いことを冷静に見れたこと。そしてそれを次につなげようと思えたことが大きな収穫だなと思いました。

サムネ画像で "present" (現在)ペンギンと "past" (過去)ペンギンが互いに手をつないでいるように、過去の自分と仲良くやっていけたらいいな。


自分と同じような人がもしいたら

病気でも特別な理由がある訳でもなく、ただ「怖い」「嫌だ」という理由で無職でいる自分
もしもそんな自分と同じ人がいらっしゃって、この記事を読んでくれたら嬉しいです。そして何かのきっかけになったらそれほど嬉しいことはありません。

この記事は働くことを促すつもりで書いたものではありません。綺麗事のようですが、動くタイミングは人それぞれだと思います。また、全ての方に自分自身と向き合うことを勧めるものでもありません。死にそうなとき無理にやると、嫌な部分しか見えず自責してしまいます^^;(経験談)

でも、自分のことを見つめなければいけないときがいつか訪れるのではないかなとも考えています。



改めて、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!!!

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