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映画や本、音楽・アートのことなど

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2023年3月の記事一覧

シェアハウスのリビングに飾ってある1枚の絵

シェアハウスのリビングに飾ってある1枚の絵

この絵、見つけて購入したのは確か20代の半ば頃です。随分長い間、みけ子と共にいました。引越しの度に丁寧に梱包し新居に運びました。部屋に飾っていた時もあったし、どこにも飾る場所が無くて仕舞いっぱなしだった時もありました。

この絵は書画を扱う京都の骨董店の店頭で見つけた額装画です。

着物を纏って藤の花の枝を持ち、踊る若い女性を描いた絵。藤娘なのでしょう。紙本の日本画で、簡略化された線ながら、女性の

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「懐かしい」で読書をすると後悔する(場合がある)/昔、読んだ本を取り寄せてみたが……❗️

「懐かしい」で読書をすると後悔する(場合がある)/昔、読んだ本を取り寄せてみたが……❗️

少し前に、20代の前半に読んでかなり大きく感銘と影響を受けた本について書いた。その本、どうしても読み返したくなりAmazonで探して取り寄せた。

読み返してみたんだが……ダメだコリャ
○| ̄|_

ちょっと考えてあり得ない人物設定。登場人物がカッコ良すぎる。セリフ回しがクサイ。これじゃほぼ全く共感を持てない。

途中まで読んだが、もう投げ捨てたくなっている。このまま読み進めるべきか、もう読むのや

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文学が現代に存在する意味/小説が時代によって批評・淘汰される事に思う

文学が現代に存在する意味/小説が時代によって批評・淘汰される事に思う

昨日書いたnoteの記事。若い頃読んでやたらと感銘を受けた小説を読み返してみたら、全然感動しないどころか、どうにもチグハグ感ばかりが目立っちゃって途中で投げ出したくなったって話💦

その事について書いたら、何人かの方にコメントをいただいた。皆さん同じような経験をお持ちらしい。

曰く「若い頃読んで好きだった小説を読み返してみたら、あれっ?って言う感じだった」とか「若い頃大好きだった作家さんの小説

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松任谷由実に思う/大流行りだったあの頃は全く好きじゃなかったし聴いてなかったけど

松任谷由実に思う/大流行りだったあの頃は全く好きじゃなかったし聴いてなかったけど

超一流のエンターティメント、観客を楽しませようというプロ意識。観るものを圧倒するパフォーマンス。素晴らしい。非の打ち所がない。正に完璧❣️感動‼️当時の舞台芸術の粋を集めた正に頂点。

ユーミンのステージも今はYouTubeで沢山見られる。まだ昭和後期か平成の初めの頃のものしか見ていないが、圧巻のステージとしか言いようがない。音楽ステージの知恵と上質のセンスを全て注ぎ込んだ、賛美の言葉しか出ないコ

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「瓶の中のメッセージ」山川健一/深夜のコンビニで出会った本。仕事やめてどっかに放浪したくなってしまった

「瓶の中のメッセージ」山川健一/深夜のコンビニで出会った本。仕事やめてどっかに放浪したくなってしまった

The POLICE Message in a bottle

その頃流行っていた洋楽ロックのヒット曲にインスパイアされた小説集、って感じの本だった。山川健一って小説家をその時初めて知った。深夜にフラフラ入ったコンビニの雑誌コーナーに置いてあった文庫本。出会いからして今思い出すと青春ドラマだなぁ、と思う。

ポリスは好きだった。話題になった「白いレガッタ」はアルバムを買ったよ。確か輸入盤だったと思

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