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"医者あこがれ" 無知は恐ろしい。2/2


かまいたちのお二人が嘆き、薬剤師として働く方々は憤慨し、なんだか殺伐と雰囲気が流れた。
あれから、3週間たっただろうか。



医者あこがれ


 

無くはないだろうな、と思った。
私も、高校に進学した当初、はじめは薬学部に行きたいと思っていた。
(高1から大学の志望校を意識させるようなところだった。)

なぜ薬学部に行きたいと思ったのだろう。
なぜ医学部には行きたいと思わなかったのだろう。


・単純に、医学部にストレートで入れるほどの頭は無いと思っていたから。
・祖父のお見舞いへ行った際、入院病棟特有のにおいに、私の鼻が過敏に反応したから。
ここで幼心に、
「将来は、病院で働く仕事につくのはよそう」
と思った。
看護師も選択肢から外されました。



一方、薬剤師の印象はというと、

・薬のことを知り尽くしているの、かっこいいな
・風邪っぴきだから、処方された風邪薬をいつも飲んでいたため、錠剤や粉薬が身近な存在だった。

どのくらい風邪っぴきだったかは前半に。

・この一錠一錠によって、私の身体は楽になる。
なんてすごい代物
 錠剤に書かれている記号とかを見るのも好きだった。カプセルがはずれない程度に噛み合った所で回すなどもしていた。
・薬局って、綺麗。無臭。




文字に起こしてみると、
わたしは、薬剤師あこがれ してましたね。笑




結局、わたしは薬学部を受験することすら諦めて、農学部に行きました。
そして、今は薬の品質管理をしています。
自分の性格に合っているし、
得意なことが活かせているのかなぁと。
いいところに落ち着きました。笑



*** 



さて、タイトルにもあるように、
「無知は恐ろしい」んです。



前半のnoteでも触れましたが、一見、意味の無いようなことでも、実は役割を持っていることがある。
驚き。



それとなく聞く



かしこまった一問一答のアンケート形式ではないからこそ、
患者さん本人の声を聞くことができる。(私見)
(白衣を着た先生の前だと、緊張しちゃう、とかもあるもんね。コンディション悪いし、自分の症状を正確に伝えられるか、本人もがんばるけれど、それが伝わるかは別だしね。)




医者だって人間だもの。
ミスだってする。




けれど、患者側の意見としては、人のいのちがかかっている以上、



正確な診断をしてほしい。
正確でなければならない。
正確で当然。


と思ってしまう。願ってしまう。



万が一が無いように、医師、薬剤師の2人で確認する。
病院と薬局は別々の建物だから、
客観性もある。

法律の下で行わなければならない、とあるから
必須で行うが、
現場のこのシステム




よく考えられたシステムだなぁと思う。
(結果論だけどね。先人すごい。)




接客業とはまた違うが、
接客業のように、相手をしっかり観察する。
観察しながら、
一般人には難しい薬のことを噛み砕いて説明をする。




賢さとやさしさの塊ですね。




***


ではなぜ、これに対してかまいたちのお二人は嘆いたのか。
(バラエティ番組だし、大げさに言った可能性もあるよ。私も爆笑しちゃったし。)




「さっき病院で同じことを説明した」
「身体がしんどいから、早く帰って寝たい」




まぁ、そうですよね。笑
早く楽な体勢になりたいですよね。笑
わかるわかる。笑




駅のホームの売店で、百貨店のような丁寧な接客をされたら、流石に「えっ??」と思う。
(入りたてなら、研修中バッジをつけてくれ。
あったかく見守るから。)





意味のあること、と知らない人にとっては、
不要なことと感じ、
むしろ過剰とも思うのだろうか。

(医者にはなれなかった薬剤師が、医者にあこがれている、ともまぁ、思わなくもない、かなぁ。
偏差値だけで見ちゃうと薬学部の方が下だし、
実際、医学部落ちで薬学部へきた人もいる、とわたしは聞いたことがある。
そこのところ、どうなんでしょう?
やはり人によるのか?
少数派?)





かまいたちのお二人は、お笑い芸人。
医療の職について関わることはあまり無かったのでは?と思う。
(バラエティ番組で見かけるくらいなので、そんなに存じ上げないです。。。)
自分で調べに行かない限り、わからないことだと思う。

わからない分野のことは、どう頑張ってもわからないのだ。




だって、アンテナがたってないんだもん。
アンテナ無いと、情報受信できないよね。




TV局の担当者だって、かまいたちのお二人寄りだろう。
そして、わからない分野のなかで、違和感を感じるのは相当難しいと思う。


ま、その分いろんな分野にアンテナ張る努力は必要だよね。発信力と影響力はまだまだ大きいからね。
知る努力。知ろうと努めることだよ?ね?


無知ゆえに、発信したことばで誰かが傷つく。
傷ついてしまう。
だから無知は恐ろしいのだ。



***



ことの顛末は、
薬剤師さんを見下している訳では無く、
薬剤師さんのお仕事が一般市民に知られていない、ではないか??


かな。





決まり事が多い医療 × 自由に表現できる娯楽



このかけ算、難易度高そうだ。



***


最近仕事で、
「課題を解決したのは評価する」
「でも、解決内容を周りに広めるように努めましたか?」


と問われた。
課題を解決して、自信満々で成果を見せにいったから、まさかの切り返し。



ギクリ。




やってない。。。




やろう!



最近のわたしは、
「いいなコレ!」
と思ったことは周りに広めるようにしている。

賢く、やさしくありたい。

これは頑張って続けよう。

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