曇り空の下で、熱いフォカッチャを
『海外留学』と聞くと、充実した素晴らしい思い出のできるキラキラしたイメージを思い浮かべるのかもしれない。
ことに行き先が観光名所も多いヨーロッパとなれば、学業以外の文化歴史に触れ、友人たちと日本では不可能な現地ならではの余暇を楽しみ、第二の故郷とも呼べる場所を得て帰ってくる——少なくとも、巷にある留学プログラム紹介や体験者の声にはそういうものが多いのではないだろうか。広報にある写真を見ても画面からはみ出さんばかりの極上の笑顔が目立つ。
確かに、そういう留学も多いだろう。