双璧の誓盟 第一話 旅の朝
あらすじ
緑に囲まれた平和な国、シレア。城下町には国に一つしかない時計台が立ち、時を知らせ国に秩序と安寧をもたらす。
シレア国の後継者カエルムは25歳にして辣腕をふるい、父亡きあと母の傍らで実質的に国を支えている。このたび彼は側近ロスと辺境に赴いている。
というのもカエルムの妹が王都から武具の原料になる鋼の不審な流出があるとの情報を得たのである。シレアは隣国テハイザと緊張状態にあるため不安要素は取り除く必要がある。怪しい薬草の商取引を耳にした二人は、事件との関係を疑う。そし