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【子育て:気持ちの理解】学校に行きたくない子どもの考えを理解する

次男が「オレは週1回学校に休めたらいいと思ってる。」と伝えてきた。

実際に話を聞いていくと、全く違う望みがあることに気づいたというお話。


学校に行きたくないと訴えるとき

学校に行きたくないと子どもが訴えるときって、親としてめちゃくちゃ対応に困るんだよね。

特に今は「学校に行かない」選択もありだから、余計に考える。

どっちがいいんだろう?

でも親としては学校に行ってもらった方がいろんな意味で助かる。

学校に行かないと勉強以外にも健康診断や体力・筋力、家以外の居場所のなさ、時間やスケジュール管理や生活リズム、いろんなところに影響が出てくるから。


うちは長男と次男でそういう機会が何度もあり、試行錯誤してきて思うことがある。

いちばん大切な「子どもの気持ちを理解する」ことがいちばん難しいということ。


そもそも伝えるのが上手な子って、学校行っててもつらくなりにくい気がするのね。

言えるから。

困ったことも小さなうちに言って解決していたりすると思う。

学校に行きたくないってなってしまうのは、理解してもらいにくいタイプだったり、伝えるのが上手じゃなかったりすると思う。

そんなタイプの子どもだと親もやっぱり苦労すると思うのね、その子を理解するってこと。


学校に行きたくないっていうのは何かがうまくいってないサインで、その理由次第では学校を休んだ方がいいこともあるし、先生の協力を得てハードルを下げてもらったり、様子を見てもらいながら登校していく方がいいこともあると思う。


我が家の長男の場合は社会不安が強まって、メンタルコンディションが悪かったから「行かない」選択をした。

家で安心して勉強や生きていく上での学びを進めていく方が積み重ねていけると思ったから。


次男の場合は難しかった。

でも次男と話をして、親の考えや方向性は定まった。

この場合、聞き出すトークスキルって必要だったりするんだよね。


次男の学校に行きたくない理由

とりあえず、理由を紙に書き出してもらった。

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書くって大事だと思う。

自分の気持ちと向き合えるから。

だから絶対にジャッジしたらダメで、そうなんだね、言ってくれてありがとう、という姿勢が大切だと思う。

じゃないとネガティブなことってあんまり人には言いたくないものね。

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いろんな角度で聞いてみる

まず、本当の望みとか、望む感覚って言うのを知るために質問をしていく。


私「じゃあね、学校は週4日でいいよって言ったらどうなる?」

次男「納得する。でもママが怒るのが心配。」

ママ「え?決まったことなのにママ怒るんだ?」

次男「うん、すぐ忘れちゃうからね。紙に貼って書いておくことにする。」

ママ「なるほどね(笑)そうするとどうなるの?」

次男「4〜6月は迷うかな。でもまた5日行けって言われるのが心配。あと、木曜日に休みたい時に休めないから困る。」


あれって思う。

4日になってもなんだか不安は消えないらしい。


ママ「なんだか1日休むくらいだと不安はなくならないんだね。じゃあもう学校に行かなくていいよって言ったらどうなる?」

次男「学校がなかったら家で勉強を頑張るね。」

ママ「それはすごいね。それで?」

次男「気持ちが落ち着くと思う。」

ママ「へぇ、気持ちが落ち着くんだ!大事だね。気持ちが落ち着くとどうなるの?」

次男「スラスラ勉強できちゃうと思う。で、ママが喜ぶ。」

ママ「ああ、確かにママはスゴイねーっていうかもしれないね。」

次男「でもね、オレはほめられたくないんだ。あと怒られたくもない。グッジョブ!でいいじゃんか。」

ママ「ああ、そう言ってたね。じゃあどんなのがいいの?」

次男「フツーの感覚でいたいんだよ。特別なこととか目立つことはしないで、当たり前のことだけをするのがいい。」


こんなやりとりをして見えてきたのは、休むでは解決はしないことと、フツーの感覚で過ごせたらいいのだということ。

実は次男、パッと見はお調子者で、人を笑わせるのが上手。

行動派だし、帽子を3つ重ねて学校に行ったり、靴下を2重にしたり、わざとランドセルの蓋を開けて登校したりと目立つことをするから、面白いヤツだと認識されてる。

そんな立場もいいんじゃないって思っていたのだけど、本人は静かにフツーの感覚でいたいらしいことがわかった。

そうか。

お調子者っぽくなるときは、もしかしたらイヤな感覚を消したかったりするときなのかな。

楽しくてやっているわけではないのかな。

目立たずフツーの生活ができることが望みだったんだな。


そういう理解ができた。

その子が望んでいる感覚がわかると、支援をお願いしやすいし、的外れにならないと思う。


去年は

次男「オレは最低だし、いらない人間だから。」

という発言が多くて、

担任の先生「自己肯定感が低いから、たくさん褒めてみます」

という支援だったから、うまくマッチしなかったのかもしれないと思った。

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望む感覚を知り、改めて次男の言葉と向き合う

ホントは静かに生活したい、だけど刺激に対する反応性が高い特性があるから、学校という刺激フルな環境ではどうしても興奮状態に陥りやすい。

そんな背景が見えてきた。

子どもの見えてる姿で全てを判断してはいけないなって強く思ったよ。

人気者でいつもお友だちに囲まれているような次男だけれど、望んでいる姿ではない可能性もあるんだね。


改めて次男の書いた学校に行きたくない理由を見てみる。

感覚的なことが多い。

うるさい、見られる、足音、人が多いとか。


3年の終わりにイヤーマフを使うことにしたんだけど、それが結構良かったみたいで。

それは刺激を減らせるからなんだなって、今になってより実感する。


刺激の多い学校でいかに刺激を減らせるか。

また、刺激が強すぎてどうしようもないときは休むもひとつの手段だ、と思った。

そして、家ではあまり刺激の多いことを避けよう…そんな方針も立てられた。


あ、だからなんだな。

一時は私が笑顔でおかえりというのも刺激が強かったようで、

「笑うな!」

と怒られたんだよね。

当時は理不尽な…と思ったけど、本人にとってはさらに刺激が増えてしんどかったんだな。

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次男の理解が私のあり方を変える

結局のところ、こうやって理解していくと何が違うのかって考えた時、いちばん大きいのは親のあり方が変わることなんじゃないかなって思う。

フツーに何気なく暮らしていて、無意識に出てくる表情や言葉、判断が変わる。

子どもって親の表現には敏感だから、いい変化も悪い変化もすぐに感じとると思うのね。


次男との会話で「ママが怒る」とか「喜ぶ」とかって出てきたところも、ハッとしたものね。

見てるんだなって思った。

出す表情は結構気をつけておかないとなって思ったよね。

でも気をつけるって難しいよ。

常に意識なんてできない。

だから内側から、そうあり方から変わっちゃうのがいちばん手っ取り早いって思うんだよね。

で、どうしたらあり方が変化するかって言ったら、自分と相手の理解、これに尽きるんじゃないかなぁ、と。


私は次男を理解できたことで、担任の先生にも話ができたし、家での自分のあり方もなんとなく見えてきたと思う。

お互いにストレスを極力なくしたカタチでうまく付き合いながら、社会との付き合い方も学んでいく。

そういうバランス。

大事だよね。

私も学ぶ必要がまだまだあるし、次男にも学んでいってほしいなぁって思う。

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